浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0561A01: | に。まさしくえらひて本願の行を付囑し給へるなり。 |
J09_0561A02: | いま釋迦のをしへにしたかひて往生をもとめんも |
J09_0561A03: | の。付囑の念佛を修して釋尊の御意にかなふへし。 |
J09_0561A04: | これにつけても又よくよく御念佛候て。ほとけの付 |
J09_0561A05: | 囑にかなはせ給ふへし。又六方恒沙の諸佛。舌をの |
J09_0561A06: | へて三千大千世界におほひて。もはらただ彌陀の名 |
J09_0561A07: | 號をとなへて。往生すといふは。これ眞實なりと證 |
J09_0561A08: | 誠し給ふ也。これ又念佛は彌陀の本願なるか故に。 |
J09_0561A09: | 六方恒沙の諸佛是を證誠し給ふ也。餘の行は本願に |
J09_0561A10: | あらざるがゆへに。諸佛も證誠し給はさる也。これに |
J09_0561A11: | つけても又よくよく御念佛せさせ給ひて。六方の諸 |
J09_0561A12: | 佛の護念をかふらふらせ給へし。彌陀の本願釋尊の |
J09_0561A13: | 付囑。六方諸佛の護念。一一にむなしからす。この |
J09_0561A14: | ゆへに念佛の行は諸行にはすぐれたる也。又善導和 |
J09_0561A15: | 尚はこれ彌陀の化身也。淨土の祖師おほしといへと |
J09_0561A16: | も。ただひとへに善導によるに。往生の行おほしと |
J09_0561A17: | いへとも。をほきにわかちて二とし給へり。一には |
J09_0561B18: | 專修。いはゆる念佛也。二には雜修いはゆる一切の |
J09_0561B19: | もろもろの行也。上にいふところの定散等これ也。 |
J09_0561B20: | 往生禮讃に云。若能如上念念相續畢命爲期者十即 |
J09_0561B21: | 十生百即百生何以故無外雜縁得正念故與佛本 |
J09_0561B22: | 願得相應故不違敎故隨順佛語故若欲捨專 |
J09_0561B23: | 修雜業者百時希得一二千時希得五三何以故 |
J09_0561B24: | 由雜縁亂動失正念故與佛本願不相應故與敎 |
J09_0561B25: | 相違故不順佛語故係念不相續故憶相間斷故已上 |
J09_0561B26: | これは專修と雜行との得失なり。得といふは。往生す |
J09_0561B27: | る事をうるをいふ。いはゆる念佛するものは十人は |
J09_0561B28: | すなはち十人なから往生し。百人はすなはち百人な |
J09_0561B29: | から往生すといふこれ也。失といふは。いはゆる往生 |
J09_0561B30: | の益をうしなへる也。雜修のものは。百人か中にまれ |
J09_0561B31: | に一二人往生する事をえて。その餘はむまれす。千 |
J09_0561B32: | 人か中にまれに五三人むまれて。その餘は又むま |
J09_0561B33: | れす。專修のもののみ。みなむまるる事をうるは何 |
J09_0561B34: | のゆへそ。阿彌陀佛の本願に相應するかゆへ也。釋迦 |