浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0547A01: | は三寳をうやまふ。一に有縁の聖人をうやまふとい |
J09_0547A02: | ふは。行住坐臥に西方にそむかず。涕涶便痢に西方に |
J09_0547A03: | むかはざれといふ。二に有縁の像敎をうやまふとい |
J09_0547A04: | ふは。阿彌陀佛の像をつくりもかきもせよ。ひろく |
J09_0547A05: | する事あたはずは。一佛二菩薩をつくれ。又敎をう |
J09_0547A06: | やまふといふは。彌陀經等を五色のふくろにいれ |
J09_0547A07: | て。みづからもよみ。他にをしへてもよましめよ。 |
J09_0547A08: | 像と經とを室のうちに安置して。六時に禮讃し。香 |
J09_0547A09: | 花を供養すへし。三に有縁の善知識をうやまふとい |
J09_0547A10: | ふは。淨土の敎をのへんものをは。もしは千由旬よ |
J09_0547A11: | りこのかた。ならびに敬重し。親近供養すへし。別 |
J09_0547A12: | 學のものをも。總してうやまふ心ををこすへし。も |
J09_0547A13: | し憍慢をなさは。罪をうることきはまりなし。すす |
J09_0547A14: | みても衆生のために善知識と成て。かならす西方に |
J09_0547A15: | 歸する事をもちひよ。この火宅に住せは。退沒あり |
J09_0547A16: | ていでかたきかゆへ也。火界の修道ははなはたかた |
J09_0547A17: | きゆへに。西方に歸せしむ。彌陀の淨國は造惡の地 |
J09_0547B18: | なし。ひとたび往生をえつれは。三學自然に勝進し |
J09_0547B19: | て。万行ならひにそなはるかゆへ也。四に同縁のと |
J09_0547B20: | もをうやまふといふは。おなしき業を修するもの |
J09_0547B21: | 也。みずからはさはりをもくして。獨業成せずと |
J09_0547B22: | いへとも。かならずよきともによりてまさによく行 |
J09_0547B23: | をなす。あやうきをたすけ。あやうきをすくふ事。 |
J09_0547B24: | 同伴の善縁也。ふかくあひたのみてをもんすへし。 |
J09_0547B25: | 五に三寶をうやまふといふは。繪像木佛。三乘の敎 |
J09_0547B26: | 旨。聖僧菩薩。破戒のともからまて。うやまひををこ |
J09_0547B27: | し。慢を生する事なかれ。木のかたふきたるは。た |
J09_0547B28: | をるるにまがれるによるがことし。事のさはりあり |
J09_0547B29: | て西にむかふにをよはずは。たた西にむかふおもひ |
J09_0547B30: | をなすへし。三に無間修といふは。要决にいはく。つ |
J09_0547B31: | ねに念佛して往生の心をなせ。一切の時にをいて。 |
J09_0547B32: | 心につねに思ひたたむへし。たとへは若人他に抄掠 |
J09_0547B33: | せられて。身下賤となりて艱辛をうく。たちまちに父 |
J09_0547B34: | 母をおもひて本國にはしり歸らんと思ふ。ゆくへき |