浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J09_0535A01: | 佛の行は。本より行住坐臥時處諸縁をえらはす。身 |
J09_0535A02: | 口の不淨をもきらはぬ行にて候へは。易行往生とは |
J09_0535A03: | 申候なり。但其中にも。心をきよくして申をは。第 |
J09_0535A04: | 一の行と申候也。只淨土を心にかくれは。心淨の行 |
J09_0535A05: | 法にて候也。人をもかやうに御すすめ候へし。さや |
J09_0535A06: | うにつねに申させ給はんをは。とかく申へき樣候は |
J09_0535A07: | す。我身もしかるへくて。此度往生すへしとおほし |
J09_0535A08: | 召候べし。ゆめゆめ此心能能つよくならせ給へし |
J09_0535A09: | 一念佛の行を信ぜぬ人にあひて論し。又あらぬ行の |
J09_0535A10: | 人人にむかひて執論候へからす。あなかちに別解異 |
J09_0535A11: | 學の人を見て。あなづりそしる事候まし。いよいよ重 |
J09_0535A12: | 罪の人となさん事不便に候。をなし心に極樂をねが |
J09_0535A13: | ひ。念佛を申さん人をは。たとひ卑賤の人なりとも父 |
J09_0535A14: | 母師匠にもをとらすおほしめすへし。今生の財寶の |
J09_0535A15: | ともしからんにも。ちからをくはへ給へし。またすこ |
J09_0535A16: | しも念佛に心をかけ候はんをは。能能すすめたまふ |
J09_0535A17: | へく候。是も彌陀如來への御みやつへかと思召候へ |
J09_0535B18: | し釋迦如來入滅よりこのかた。次第に小智小行にな |
J09_0535B19: | りて候に。我も我もと智惠ありがほに申す人人は過 |
J09_0535B20: | にて候へし。勢めては錄内の經敎をたにも。きかずみ |
J09_0535B21: | ず。いかにいはんや錄の外の經敎を見ざる人の。智 |
J09_0535B22: | 惠有かほに申すは。ゐのうちのかへるに似たり。隨 |
J09_0535B23: | 分に震旦日本の聖敎を取あつめてひらきかんかへて |
J09_0535B24: | 候に念佛を信ぜぬ人は。先世に重罪をつくりて。地 |
J09_0535B25: | 獄に久しく有て。又地獄へはやく歸るへき人なり。 |
J09_0535B26: | たとひ千佛世にいてて。念佛はまたく往生の業にあ |
J09_0535B27: | らすとをしへ給ふとも。信すへからす。是は釋迦如 |
J09_0535B28: | 來よりはしめて。恒河沙の佛の證誠し給へる事なれ |
J09_0535B29: | はと思召て。御心ざし金剛よりもかたくして。一向 |
J09_0535B30: | 專修は御變改候へからず。若論じ申さん人をはこれ |
J09_0535B31: | へつかはされて。たて申さんやうをきけと仰候へ |
J09_0535B32: | し。樣樣の要文書しるしてまいらすへく候へとも。 |
J09_0535B33: | たたこれにすき候まし。又娑婆世界の人は。餘の淨 |
J09_0535B34: | 土をねかはん事は。弓なくして天の鳥をとり。足な |