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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0530A01: とも。みなこれ宿業也。これよりもをもくこそうく
J09_0530A02: へきに。ほとけの御ちからにて。これほともうくる
J09_0530A03: なりとこそは申す事なれ。われらが惡業深重なるを
J09_0530A04: 滅して。極樂に往生する程の大事をすらとげさせ給
J09_0530A05: ふ。ましてこのよにいくほどならぬいのちをのべ。や
J09_0530A06: まひをたすくるちからましまさざらんやと申事也。
J09_0530A07: されば後生をいのり。本願をたのむ心もうすき人
J09_0530A08: は。かくのことく圍繞にも護念にもあつかる事なし
J09_0530A09: とこそ善導はの給ひたれ。おなしく念佛すとも。ふ
J09_0530A10: かく信ををこして。穢土をいとひ極樂をねかふへき
J09_0530A11: 事也。かまへて心をとめて。このことはりをおもひ
J09_0530A12: ほときて。一向に信心を至して。つとめさせ給ふへ
J09_0530A13: き也。かやうにこまかに申のべたるをは。わたくし
J09_0530A14: のことはおほくして。あやまりあらんなと。あなつ
J09_0530A15: りおほしめす事ゆめゆめあるへからず。ひとへに善
J09_0530A16: 導の御ことばをまなび。ふるき文釋の意をぬきいだ
J09_0530A17: して申す事也。うたかひをなす心なくて。かまへて心
J09_0530B18: をとどめて御らんじときて。意えさせ給ふへき也。
J09_0530B19: あなかしこあなかしここの定に意えて。念佛申さんにすき
J09_0530B20: たる往生のきはあるましき事にて候なり
J09_0530B21: 本にいはく。この書はかまくらの二位の禪尼の
J09_0530B22: 請によて。しるし進せらるる書也云云
J09_0530B23:
J09_0530B24:
J09_0530B25:
J09_0530B26:
J09_0530B27:
J09_0530B28:
J09_0530B29:
J09_0530B30:
J09_0530B31:
J09_0530B32:
J09_0530B33:
J09_0530B34: 黑谷上人語燈錄卷第十二

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