浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0502A01: | 阿彌陀佛ほとけになり給はざりしむかし。十方の |
J09_0502A02: | 衆生わか名をとなへは。乃至十聲まてもむかへん |
J09_0502A03: | と。ちかひをたて給ひけるは。智者をえらひ。愚 |
J09_0502A04: | 者をすてんとにはあらす。されは五會法事讃にいは |
J09_0502A05: | く。不簡多聞持淨戒不簡破戒罪根深但使廻心多念佛 |
J09_0502A06: | 能令瓧礫變成金。この文の意は。智者も愚者も。持 |
J09_0502A07: | 戒も破戒も。たた念佛申さは。みな往生すといふ事 |
J09_0502A08: | 也。此心に住して。わか身の善惡をかへりみず。ほ |
J09_0502A09: | とけの本願をたのみて念佛申すへき也。此たび輪廻 |
J09_0502A10: | のきづなをはなるる事。念佛にすぎたる事はあるへ |
J09_0502A11: | からず。このかきをきたるものを見て。そしり謗 |
J09_0502A12: | せんともがらも。かならず九品のうてなに縁をむす |
J09_0502A13: | び。たがひに順逆の縁むなしからずして。一佛淨土 |
J09_0502A14: | のともたらむ。抑機をいへは。五逆重罪をえらは |
J09_0502A15: | ず。女人闡提をもすてす。行をいへは。一念十念を |
J09_0502A16: | もてす。これによて五障三從をうらむへからず。こ |
J09_0502A17: | の願をたのみ。この行をはげむへき也。念佛のちか |
J09_0502B18: | らにあらすは。善人なをむまれかたし。いはんや惡 |
J09_0502B19: | 人をや。五念に五障を消し。三念に三從を滅して。 |
J09_0502B20: | 一念に臨終の來迎をかうふらんと。行住坐臥に名號 |
J09_0502B21: | をとなふべし。時處諸縁に此願をたのむべし。あな |
J09_0502B22: | かしこあなかしこ |
J09_0502B23: | 南無阿彌陀佛 南無阿彌陀佛 |
J09_0502B24: | |
J09_0502B25: | 三心義 |
J09_0502B26: | 觀無量壽經には。若有衆生願生彼國發三種心 |
J09_0502B27: | 即便往生何等爲三一者至誠心二者深心三者廻向發 |
J09_0502B28: | 願心具三心者必生彼國といへり。禮讃には。三心 |
J09_0502B29: | を釋しをはりて。具三心者必得往生也若少一 |
J09_0502B30: | 心即不得生といへり。しかれば三心を具すへき |
J09_0502B31: | なり。一に至誠心といふは。眞實の心なり。身に禮 |
J09_0502B32: | 拜を行し。くちに名號をとなへ。心に相好をおもふ |
J09_0502B33: | みな眞實をもちひよ。すへてこれをいふに。穢土を |
J09_0502B34: | いとひ淨土をねかひて。もろもろの行業を修せんも |