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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0497A01: 黑谷上人語燈錄卷第十二
J09_0497A02:
J09_0497A03: 厭欣沙門了惠集錄
J09_0497A04:
J09_0497A05: 和語第二之二當卷有五章
J09_0497A06: 念佛往生要義抄第四
J09_0497A07: 三心義第五
J09_0497A08: 七箇條起請文第六
J09_0497A09: 念佛大意第七
J09_0497A10: 淨土宗畧抄第八
J09_0497A11: 念佛往生要義抄
J09_0497A12: それ念佛往生は。十惡五逆をえらはす。迎接するに
J09_0497A13: 十聲一聲をもてす。聖道諸宗の成佛は。上根上智を
J09_0497A14: もととするゆへに。聲聞菩薩を機とす。しかるに世
J09_0497A15: すてに末法になり。人みな惡人なり。はやく修しか
J09_0497A16: たき敎を學せんよりは。行じやすき彌陀の名號をと
J09_0497A17: なへて。このたび生死の家をいつへき也ただしいづ
J09_0497A18: れの經論も。釋尊のときをき給へる經敎なり。しか
J09_0497B19: れば法華涅槃等の大乘經を修行して。ほとけになる
J09_0497B20: になにのかたき事かあらん。それにとりてことに法
J09_0497B21: 華經は三世の諸佛もこの經によりてほとけになり。
J09_0497B22: 十方の如來もこの經によりて正覺をなり給ふ。しか
J09_0497B23: るに法華經なとをよみたてまつらんに。なにの不足
J09_0497B24: かあらん。かやうに申す日はまことにさるへき事な
J09_0497B25: れとも。われらか器量はこの敎にをよばさるなり。
J09_0497B26: そのゆへは。法華には菩薩聲聞を機とするゆへに。わ
J09_0497B27: れら凡夫はかなふへからすとおもふへき也。しかる
J09_0497B28: に阿彌陀ほとけの本願は。末代のわれらかためにを
J09_0497B29: こし給へる願なれは。利益いまの時に决定往生すへ
J09_0497B30: き也。わか身は女人なれはとおもふ事なく。わか身
J09_0497B31: は煩惱惡業の身なれはといふ事なかれ。もとより阿
J09_0497B32: 彌陀佛は罪惡深重の衆生の。三世の諸佛も十方の如
J09_0497B33: 來もすてさせ給ひたるわれらをむかへんと。ちかひ
J09_0497B34: 給ひける願にあひたてまつれり。往生うたかひなし
J09_0497B35: とふかくをもひいれて。南無阿彌陀佛南無阿彌陀佛と申せは

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