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J1400 和語灯録 了恵輯緑 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0496A01: も。その事一定さぞとおもひとりつる事は。人いか
J09_0496A02: に申せとも。不定におもひなす事はなきぞかし。こ
J09_0496A03: れをこそ物を信するとは申せ。その信のうへに歡喜
J09_0496A04: 隨喜なともをこらんは。すぐれたるにてこそあるへ
J09_0496A05: けれ。たとへはとしころ心のほとをもみとりて。そ
J09_0496A06: ら事せぬたしかならん人そとたのみたらん人の。さ
J09_0496A07: まさまにおそろしき誓言をたて。なをさりならすね
J09_0496A08: んころにちきりをきたる事のあらんを。ふかくたの
J09_0496A09: みてわすれすたもちて。心のそこにふかくたくはへ
J09_0496A10: たらんに。いと心の程もしらざらん人のそれなたの
J09_0496A11: みそ。そら事をするそとさまさまにいひさまたげん
J09_0496A12: につきて。すこしもかはる心はあまるしきぞかし。
J09_0496A13: それがやうに彌陀の本願をもふかく信して。いひや
J09_0496A14: ふらるへからす。いはんや一代の敎主も付囑し給へ
J09_0496A15: るをや。いはんや十方の諸佛も證誠し給へるをやと
J09_0496A16: 意うへきにや。まことにことはりをききひらかざら
J09_0496A17: んほとこそあらめ。ひとたひも是をききて信ををこ
J09_0496B18: してんのちは。いかなる人とかくいふとも。なにかは
J09_0496B19: みたるる心あるへきとこそはおほえ候へ。つきに行
J09_0496B20: につゐて信をたつといふは。即行に二つあり。一に
J09_0496B21: は正行。二には雜行なりといへり。此二行につゐ
J09_0496B22: て。あるひは行相。あるひは得失。文ひろく義おほ
J09_0496B23: しといへとも。しはらく略を存す。つふさには下の
J09_0496B24: 起行の中にあかすへし。深心の大要をとるに是に
J09_0496B25: あり
J09_0496B26: この文に下卷あるへしとみゆるが。いつくにかく
J09_0496B27: れて侍るにか。いまたたつねえず。もしたつねう
J09_0496B28: る人あらはこれにつけ。
J09_0496B29:
J09_0496B30:
J09_0496B31:
J09_0496B32:
J09_0496B33:
J09_0496B34: 黑谷上人語燈錄卷第十一

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