浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0234A01: | 正二位藤原宗家卿冷泉前大納言 |
J09_0234A02: | 跋 家父自書 |
J09_0234A03: | 已上 右馬頭藤原持豊書 |
J09_0234A04: | 寳曆十一辛巳十一月 |
J09_0234A05: | |
J09_0234A06: | 黄門重豊公荷法の深計えていふべからず誠に人中芬 |
J09_0234A07: | 利花希有最勝といひつべき御心ざしをみちのくの淺 |
J09_0234A08: | かのぬまの淺からず思惟してよしの川はやくより流 |
J09_0234A09: | 行せまく思ひ侍りしかども説法の趣向もつたなく無 |
J09_0234A10: | 智無道心の勸化なればもしや僧者の手にもふれあざ |
J09_0234A11: | けりやし給ひなん事をもつつしみ恐るるものからひ |
J09_0234A12: | そかに新田前貫主海大和上近頃量山の貫主大和上草 |
J09_0234A13: | 地山の貫主大和上三尊者の展覽を經るに非をけづり |
J09_0234A14: | 誤りをただし給ひしかどもなをも愼み侍りしかけふ |
J09_0234A15: | なん |
J09_0234A16: | 大師の五百五十年にめぐりあひておさおさ信受し奉 |
J09_0234A17: | る事に成たるは誠に難有我哉と身も心もいさましく |
J09_0234B18: | たとく覺え侍りて今はうき名ばかりをなに歎くらん |
J09_0234B19: | と他のそしりをもかへりみず 大師の鴻恩海も淺く |
J09_0234B20: | 山もひきくてたとふべきかたなきをいささか報じ奉 |
J09_0234B21: | らんと思ふ折りから黄門公頻に印刻流行あらんとせ |
J09_0234B22: | させ給ひけるうれしさこころにうかぶままに |
J09_0234B23: | 五百五十としふる法も春の日にひかりをそそふ雲の |
J09_0234B24: | 上まて |
J09_0234B25: | 寳曆十一辛巳年正月二十五日 |
J09_0234B26: | 皇都師子吼山轉輪寺の引接室にして敬誌 |
J09_0234B27: | 本書三卷 平山當義謹書 |