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J1360 一枚起請文梗概聞書 関通 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0206A01: も顧みず。散亂不淨をも云はず。唯口に名號を唱へ
J09_0206A02: よ。若能稱名すれば。佛名の德として。妄念自ら止
J09_0206A03: み。散亂自ら靜まり。三業自ら調て願心自ら發る也
J09_0206A04: 然れは願生の心少にも南無阿彌陀佛。散亂の增時も
J09_0206A05: 南無阿彌陀佛。妄念の起る時も南無阿彌陀佛。善心の
J09_0206A06: 起る時も。南無阿彌陀佛。不淨の時も南無阿彌陀佛。
J09_0206A07: 淸淨の時も南無阿彌陀佛。三心の闕たるにも南無阿
J09_0206A08: 彌陀佛。三心具するにも南無阿彌陀佛。三心現起す
J09_0206A09: るにも南無阿彌陀佛。三心成就するにも南無阿彌陀
J09_0206A10: 佛。是即ち决定往生の方便なり。心腑に納て忘るる
J09_0206A11: 事勿れ。聖覺尋て云く今の御義の如きは。三心を闕
J09_0206A12: といへとも。唯佛名を唱れは名號の德として。三心
J09_0206A13: 發得して。往生すべしと聞え候。然るに和尚虚假の
J09_0206A14: 行人は。晝夜十二時。急に走り急に作こと。頭燃を
J09_0206A15: 拂が如く勇猛に勤行すとも。不可也と定判し玉へり。
J09_0206A16: 彼此の御義如何か合せんや。聖光房の云く。予が所
J09_0206A17: 存も亦爾りと。上人答て云く。此不審は今の所談に
J09_0206B18: あらず。是は本より三心具すれとも。歷縁對境の時
J09_0206B19: に。如法ならざる。其治方を述なり。所引の和尚の
J09_0206B20: 解釋は。一向に三心の闕たるを嫌ふ。意趣もとも巧
J09_0206B21: なり。是故に難にあらずと仰せければ。弟子等兩人
J09_0206B22: ながら。信仰の餘りに。申演ん詞も無く。唯一同に
J09_0206B23: 阿と云ひき。已上或上人予を訪ひ。法話の序に云く。筑の善導寺に詣せしに。大師聖光上人へ授玉ふ。眞筆の法
J09_0206B24: 語を拜し。即時に轉寫せしとて。予に賜ふ。敬て拜見するに。感情肝に銘しぬ。重て十六門記を拜見して。彌彌信を增す。仍て世に弘通せまく
J09_0206B25: て。ここに附錄する者也
J09_0206B26:
J09_0206B27:
J09_0206B28:
J09_0206B29:
J09_0206B30:
J09_0206B31:
J09_0206B32:
J09_0206B33:
J09_0206B34: 圓光大師御遺訓一枚起請文梗概聞書中

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