浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0162A01: | 光房上人數年稽古故上人御義一分不違候若存虚 |
J09_0162A02: | 言者可有阿彌陀佛所罸也如此誓言及度度後 |
J09_0162A03: | 又云但存異義之人又故上人門人也爰知上人選器 |
J09_0162A04: | 量有許不許云事人人被思食候覽其條依器量 |
J09_0162A05: | 而可被授者先可被授聖光也其時御弟子中過 |
J09_0162A06: | 聖光人誰人乎若依志深而可被授者先可被授 |
J09_0162A07: | 聖覺也佛令知見給覽聖覺奉歸上人之志誰人難 |
J09_0162A08: | 比肩云云思ふに勢觀上人・正義傳持の人たる事尤も |
J09_0162A09: | 明かなり・爾りと雖も生得隱逸の人にして・弘法の棟 |
J09_0162A10: | 梁となり玉はざるの器量歟・勅傳に云・勢觀房一期 |
J09_0162A11: | の行狀は・ただ隱遁をこのみ・自行を本とす・をの |
J09_0162A12: | づから法談などはじめられても・所化五六人より多 |
J09_0162A13: | くなれは・魔縁きをひなんことごとしとて・とどめら |
J09_0162A14: | れしなどしけるとなり・又聖光上人は・弘法の任た |
J09_0162A15: | り・念佛名義集・授手印・三心要集・名目問答・又 |
J09_0162A16: | 决答等の趣きを見るに・大師上人の面授口决の親切・ |
J09_0162A17: | 慇懃丁寧なる事を知ぬ・是偏に聖光上人を我身の世 |
J09_0162B18: | に在て・本願念佛を・弘通する程に思しめす故に |
J09_0162B19: | 辨阿聖 光上人也は予が若く成るなりとの玉へり・爰を以て |
J09_0162B20: | 元祖大師の・嫡傳淨土一家を禀承し玉ひしは・聖光 |
J09_0162B21: | 上人に非ずして其孰そや・更に餘人の及ぶ所にあら |
J09_0162B22: | ず・さる程に鎭西へ附屬し玉へる・平生の御法語を・ |
J09_0162B23: | 再ひ取用ひて・起請誓言を添て・末期の遺訓とはし |
J09_0162B24: | 玉ふ・其御意は鎭西聖光の相承は・吉水の瀉瓶にし |
J09_0162B25: | て・本願念佛の正流正義なりと云ふ事を・滅後末代 |
J09_0162B26: | の衆生に永く信をとらしめんが爲なり・さらずばい |
J09_0162B27: | かに・黑谷語燈錄七卷に及へる數多の法語の中に |
J09_0162B28: | わきて鎭西相承の法語を擇び取て・末期の御遺誓 |
J09_0162B29: | とはし玉はんや・さればこそ鎭西相承の宗義・漸漸 |
J09_0162B30: | に弘まりて・五百年來天下に彌淪するを思ふに・大師 |
J09_0162B31: | の照鑑まことに不可思議にして・御遺誓の烈功も亦 |
J09_0162B32: | 復不可思議なるもの也・『抑よく圓光大師は・勢至菩 |
J09_0162B33: | 薩の應現として・迹を我國に埀玉ふ事は・唯淨土一 |
J09_0162B34: | 宗の基を開き・本願の念佛を・末代に弘め・濁亂の |