浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0143A01: | ひ玉ふ・爾時始て上人は・勢至菩薩の化身なりと知 |
J09_0143A02: | れり・愚禿此篇を記するに・身毛爲竪て・雙眼に涙 |
J09_0143A03: | を浮ふ・憑しきかな喜しきかな・濁世の我等衆生 |
J09_0143A04: | を導んか爲に・極樂の聖衆・假に凡夫を示し・念佛 |
J09_0143A05: | の行を弘玉ふ・仰て本地を討れは・極樂世界の聖衆 |
J09_0143A06: | なり・往生淨土の勸・念佛に憑あり・俯して垂迹を |
J09_0143A07: | 訪へは・三昧發得の祖師也・專修念佛の敎・往生に |
J09_0143A08: | 疑なし・本迹異なりといへとも・化導是一なり・念 |
J09_0143A09: | 佛の衆生を攝して・淨國に生せしむ・後世を恐れん |
J09_0143A10: | 輩は・誰か此師に歸せざらん・極樂を望むの類は・ |
J09_0143A11: | 何ぞ上人の釋を信せさらんや已上 |
J09_0143A12: | 範 子 書 |
J09_0143A13: | 十勝論澄圓菩薩之造第八之卷・本地高妙勝云・爰溫吾高― |
J09_0143A14: | 祖大―師之本地者・摩尼高―臺之覺―王矣・安養淨―刹 |
J09_0143A15: | 之敎―主也・然爲楷―定古―今判―釋之繆旨・以顯―示 |
J09_0143A16: | 別―意宏―誓之幽―邃忝辭法―王之高―本而現列信― |
J09_0143A17: | 外之淺―位焉・攝―凡再―説之善―巧・實有憑者乎・ |
J09_0143B18: | 乃至寬―元天―皇之敕―語・乃至寳―治二―年八月二日記 |
J09_0143B19: | 云・乃至彌陀如來―化身來可引―導衆―生於西―土・云 |
J09_0143B20: | 云委くは卷を披くへし |
J09_0143B21: | 滕公亨謄書 |
J09_0143B22: | 古今著聞二之卷に云く・源空上人は・一向專修の人 |
J09_0143B23: | なり・たた人には・おはせさりけり・彌陀如來の化 |
J09_0143B24: | 身とも申す・勢至菩薩の埀跡とも申すとそ・其證あ |
J09_0143B25: | きらかなり・諸宗の奧旨を・さぐりきはめずといふ |
J09_0143B26: | ことなし・暗夜に經論を見給ひて・燈明なけれとも・ |
J09_0143B27: | 光明家内を照すこと晝のごとし・久安六年生年十八 |
J09_0143B28: | にして・はしめて黑谷の上人の禪室に入て・難解難 |
J09_0143B29: | 入の文を聞て・易往易行の道におもむく・まのあた |
J09_0143B30: | り宮殿寳樹を見化佛菩薩をけんし奉る・元久二年四 |
J09_0143B31: | 月一日・月輪殿へさんじて・退出の時・南庭をとほ |
J09_0143B32: | りけるに・頭光現したりければ・禪閣地におりて・ |
J09_0143B33: | くやうらいはいし給ひけり・建曆二年正月廿五日遷 |
J09_0143B34: | 化・春秋八十往生の瑞相一にあらす・いまた墓所をてんぜ |