浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0144A01: | さるに・兩三人の夢に・其所にあたりて・天童行道 |
J09_0144A02: | し・蓮華開敷せり・三四年よりこのかた・老病身にま |
J09_0144A03: | とひて・耳目曚昧なりけるか・往生の期ちかつきて |
J09_0144A04: | は・ことに目も見え耳もきかれにけり・みづから上 |
J09_0144A05: | 品極樂は・我本國なり・定て終に往生すへし・觀音 |
J09_0144A06: | 勢至の聖衆來現して・眼前におはします・わか往生 |
J09_0144A07: | はもろもろの衆生のためなりとの給ひて・廿四日の |
J09_0144A08: | 酉の時より・高聲念佛・躰をせめて間なく・廿五日平 |
J09_0144A09: | 生の通りに・光明遍照の四句の文をとなへて・慈覺 |
J09_0144A10: | 大師の・九條の袈裟を著して・頭化面西にして・ね |
J09_0144A11: | むるがことくにして・おはり給ひにけり・念佛音聲 |
J09_0144A12: | ととまりて後も・なを唇舌をうこかすこと・十餘へ |
J09_0144A13: | んばかりなり順次の往生うたがひなきものなり已上 |
J09_0144A14: | 淸 淨 書 |
J09_0144A15: | 九卷傳第九之下に云く・ |
J09_0144A16: | 上人德行惣結事 |
J09_0144A17: | 凡智惠深奧の諸宗の賢哲・多く上人の勸化に隨て・ |
J09_0144B18: | 本宗をさし置て・念佛に歸して往生を遂る人人・上 |
J09_0144B19: | 人在世といひ・かの滅後といひ・羅縷にいとまあら |
J09_0144B20: | ず・高貴の智德なをしかり・我等ごときの愚鈍・な |
J09_0144B21: | にをたのみてか・念佛をゆるかせにすべきや・懈怠 |
J09_0144B22: | にして・念佛を行せず・不信にして・往生を遂ざら |
J09_0144B23: | んは・あに佛のとがならんや・抑上人の德行・諸宗 |
J09_0144B24: | を訪は・師毎に嗟歎し・化を施せは・人毎に歸敬す・ |
J09_0144B25: | 誰の人か闇夜に灯なくして・室の内外を照すや・誰 |
J09_0144B26: | の人か現身に・光明放や・これ念佛三昧故や・誰 |
J09_0144B27: | の人か慈覺大師の袈裟を相傳するや南岳大師相承云云誰の人か |
J09_0144B28: | 太上天皇に・眞影をうつされ奉るや・誰の人か韋提 |
J09_0144B29: | 希夫人と・念佛の義談するや・誰の人か諸宮諸院に |
J09_0144B30: | 歸敬せられ給へるや・誰の人か攝政殿に禮拜せらた |
J09_0144B31: | るや・誰の人か智惠第一の名を得たるや・誰の人か |
J09_0144B32: | 沒後に花夷の男女・家毎に・遠忌月忌・臨時の孝養 |
J09_0144B33: | をいたすや・誰の人か・人毎に影像を留て・本尊と |
J09_0144B34: | するや・この中に一德備へたる人は・餘事のたらさ |