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J1360 一枚起請文梗概聞書 関通 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0142A01: 御事・あまりにおぼつかなく候へば・はやく下向し
J09_0142A02: て・うけ給りたく候と申ければ・かの上人は・勢至菩
J09_0142A03: 薩の化現なり・不審すべからずと・かさねてしめしお
J09_0142A04: ほせらると見て・ゆめさめぬ・其後いくほとをへずし
J09_0142A05: て・臨終正念にして往生をとげにけり已上
J09_0142A06: 有 子 書
J09_0142A07: 圓光大師九卷傳第八之卷下云く・上人入滅の後・五
J09_0142A08: 箇年を送りて・建保四年丙子四月二十六日の夜公胤僧
J09_0142A09: 正の夢に・上人のたまはく・
J09_0142A10: 往生之業中 一日六時到
J09_0142A11: 一心不亂心 功驗最第一
J09_0142A12: 六時稱名者 往生必決定
J09_0142A13: 雜善不决定 專修定善業
J09_0142A14: 源空爲孝養 公胤能説法
J09_0142A15: 感喜不可盡 臨終先來迎
J09_0142A16: 源空本地身 大勢至菩薩
J09_0142A17: 衆生爲化故 來此界度度
J09_0142B18: 同閏六月廿日・僧正七十二・種種の瑞相を示して・
J09_0142B19: 禪林寺の砌にして・往生をとげられし日・仙洞后宮
J09_0142B20: よりはじめ奉て・槐門棘路にいたるまて・紫雲の瑞
J09_0142B21: 相に驚て・使節ちまたにみち・車馬ちりにはす・洛
J09_0142B22: 中洛外の道俗・村南村北の貴賤・結縁のあゆみをは
J09_0142B23: こび・隨喜のこころをもよほさずといふことなし・顯
J09_0142B24: 密の碩德・天下の明匠にておはしつる僧正さへせめ
J09_0142B25: ても宿善のいみしくて・上人に歸し念佛を信して・
J09_0142B26: 往生の素懷をとげられぬること・ありがたきこととぞ
J09_0142B27: ときの人申ける已上
J09_0142B28: 房 季 書
J09_0142B29: 聖覺法印の十六門記に・本地現顯を立て云く・元久
J09_0142B30: 三年乙丑四月一日に・上人月輪殿にして・念佛讃歎の
J09_0142B31: 後・退出し給ふ時・禪定殿下・庭上に走 降て・五
J09_0142B32: 體を地に投して・上人を禮拜し・良久くありて起さ
J09_0142B33: せ玉ひて・上人の頭の上に・金光顯現して光映徹し・
J09_0142B34: 中に一つの寳瓶ありつると仰せられて・御涙にむせ

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