浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0096A01: | を得るの方法聖道にもあり淨土門にもあり・法華玄 |
J09_0096A02: | 義に云・經云此經是閻浮提人病之良藥・若聞是經 |
J09_0096A03: | 不老不死者・於老死中識老死實相・云云・觀無量 |
J09_0096A04: | 壽經あり・是も亦我金仙氏の不死の術也・此の金丹 |
J09_0096A05: | の一鍊は・南無阿彌陀佛也・觀經云・佛告阿難・汝好 |
J09_0096A06: | 持是語・持是語者・即是持無量壽佛名・云云・上 |
J09_0096A07: | 人此文に依て・淨土宗を立て給ふ・散善義に云・從佛 |
J09_0096A08: | 告阿難汝好持是語已下正明付屬彌陀名號流通 |
J09_0096A09: | 於遐代・上來雖説定散兩門之益・望佛本願・意在 |
J09_0096A10: | 衆生一向專稱彌陀佛名・云云・上人の曰・弘願一 |
J09_0096A11: | 法者・既非權實漸頓之所攝云云・明遍僧都高野の |
J09_0096A12: | 蓮華谷に住み給ひし比・弘法大師・僧都の夢に見え |
J09_0096A13: | て・念佛は・顯にあらず・密にあらず・難思の法也・ |
J09_0096A14: | と告給へり・此の旨野山蓮華三昧院の記錄に見へた |
J09_0096A15: | り・上人の曰・往生の道には偏に念佛勝れたる事に |
J09_0096A16: | て候也・然に・往生の道に疎き人の申すやうは・餘の |
J09_0096A17: | 眞言止觀の行に堪へざる人の安きままの勤めにてこ |
J09_0096B18: | そ念佛はあれと申すは・極めたる僻事にて候也・又 |
J09_0096B19: | 云彌陀の本願に任せ・釋尊の付屬により・諸佛の證 |
J09_0096B20: | 誠に隨ひて・愚なる私のはからひをやめて此等の |
J09_0096B21: | 故・強き念佛の行を勤めて・往生をねがふべしと申に |
J09_0096B22: | てこそ候へ・又曰・自他宗の學者・宗宗所立の義を |
J09_0096B23: | 各別に心得ずして・自宗の義に違するを・是は皆僻 |
J09_0096B24: | 事也と心得たるは・いはれなき事也・宗宗所立の法 |
J09_0096B25: | 門各別なる上は諸宗の法門一同なるべからず・皆自 |
J09_0096B26: | 宗の義に違するは勿論也・云云・大小權實の敎・皆 |
J09_0096B27: | 金口の説也・然に自法を愛染して・他の法を毀訾す |
J09_0096B28: | るは・一頭の迦樓駄一頭の優婆迦樓駄を笑ふが如し・ |
J09_0096B29: | 大論の中に二人の弟子各師の一足を捉つて打合ひし |
J09_0096B30: | 喩あり見るべし・佛法甚だ遇ひがたし若し一敎を得 |
J09_0096B31: | ば・先づそれを修すべし・人身も得がたし爪の上の |
J09_0096B32: | 土の喩の如し・妙樂大師の曰・一失人身・萬劫不 |
J09_0096B33: | 復・後京極攝政・人界の心を詠み給へる歌に・ |
J09_0096B34: | 夢の世に月日はかなく明け暮れて |