浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0079A01: | 一卷をも見ずして先づ佛を排ふを急務とす・是は唯 |
J09_0079A02: | 一神道の唯の字を・簡持の唯の義と心得る・僻解よ |
J09_0079A03: | り事起れる也・云云・祕藏寳鑰に曰く・有云・人死 |
J09_0079A04: | 歸氣・更不受生・如此之類・名斷見・楞嚴云・佛ノ言ク・彼ノ不 |
J09_0079A05: | 變者ハ元ト無生滅・云何カ於中受汝カ生死而猶引彼未伽梨等・都言此身死後全滅王聞此言信知ス身後ニ捨生趣生・佛敎 |
J09_0079A06: | には・流轉還滅の二つを説いて源に還れと敎ふ・源 |
J09_0079A07: | に還りたる人を・無上世尊と名け・還らざる人を・ |
J09_0079A08: | 九界迷倒の衆生と名く・聖人も凡人も・死すれば心 |
J09_0079A09: | 漂散して・同じく空に歸すと云は其理極成せず・釋 |
J09_0079A10: | 大衍論に云・從無始來・根本無明・所覆藏故・ |
J09_0079A11: | 棄背自本覺淸淨佛・歸元無日・出無明藏・更亦時 |
J09_0079A12: | 遠・又曰・是故行者歸本原・當依斯論應修行・云 |
J09_0079A13: | 云・又穢土に於て・端的に源に還る事難き人には・淨 |
J09_0079A14: | 土に生ぜよと敎ふ・往生も亦還源也・善導大師の云・ |
J09_0079A15: | 歸去來・魔郷不可停・又云・一到彌陀安養國元來 |
J09_0079A16: | 是我法王家・此釋の心を・雙救上人の歌に・ |
J09_0079A17: | 更に又尋ね來ぬれど住み馴れし |
J09_0079B18: | 昔の花の都なりけり |
J09_0079B19: | 自の力にては本源に還る事難し・唯佛力を賴むべし・ |
J09_0079B20: | 大論に云・衆生三世善・若不値佛・無由得成・ |
J09_0079B21: | 云云・ |
J09_0079B22: | 佛の道は・言へば違ふ・法華に曰・不可以言宣・ |
J09_0079B23: | 大日經に曰・出過語言道・希逸云・道本不容言・ |
J09_0079B24: | 纔涉有言・皆是れ第二義なり陸方壺云・有言無言 |
J09_0079B25: | 有書無書倶屬筌蹄・云云・古人の言に云・既許 |
J09_0079B26: | 提 一話頭・已屬方便・云云・唯心聖者自内所證 |
J09_0079B27: | の心を・前權僧正顯遍・ |
J09_0079B28: | いかにして云ひ顯さん法の道 |
J09_0079B29: | とにもかくにもたがふ言の葉 |
J09_0079B30: | 釋敎の歌とて國道 |
J09_0079B31: | 敎ふれば中なか猶ぞ迷ひける |
J09_0079B32: | ことの葉しげき法の道芝 |
J09_0079B33: | 言はざれば亦益を失ふ・故に半滿權實の敎あり・源氏 |
J09_0079B34: | 螢の卷に佛のいとうるはしき心にて・説給へるみの |