浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0078A01: | 獨恃自見不受他言・設遇純根少聞之人・隨其 |
J09_0078A02: | 所破・從其所言者・即言此人神明正直云云・ |
J09_0078A03: | 法華經に・世間相常住と説き・道一禪師の・平常心 |
J09_0078A04: | 是道といへるなどを聞いて・朱文公の不待求之 |
J09_0078A05: | 民生日用彝倫之外といへると・異なる事なし・善 |
J09_0078A06: | 事父母爲孝・善事兄長爲弟・此外に日用なし |
J09_0078A07: | と云人あり・弘法大師の曰・惜哉古賢不甞醍醐・云 |
J09_0078A08: | 云・言同じとて心必ずしも同じかるべきにあらず・密 |
J09_0078A09: | 經に六大を説けり・般若經にも六大の名あり・倶舍 |
J09_0078A10: | にも六界を説く五行の名佛經にもあり儒敎にも |
J09_0078A11: | あり・數勝が論にもあり・又有相無相の言・外道小 |
J09_0078A12: | 乘の經書にもあり・顯大にもあり・密大にもあり・ |
J09_0078A13: | 深心の言・法華にもあり・法華ニ曰・以深心念佛ヲ楞嚴にもあり・ |
J09_0078A14: | 楞嚴經曰・將此深心奉塵刹長水云上求下化悲智ノ二心・一一先悟玅覺明性從深理生故名深心此二經の |
J09_0078A15: | 深心・豈觀經所説の深心と同なるべきや・又佛の名 |
J09_0078A16: | 小乘にもあり・權實の二敎にもあり・是も亦名は・同 |
J09_0078A17: | うして其の位に異を分つ・台敎に云以我家眞因・爲 |
J09_0078B18: | 汝家極果・大日經の疏に曰・諸餘大乘不了義經雖 |
J09_0078B19: | 有佛名不得名爲遍淨・云云・何れの道にもあ |
J09_0078B20: | れ・聖敎を學ばんと思はん人は・師を求むるを要とす |
J09_0078B21: | べし・經に善知識大因と説き給ふ得善知識は・二十五 |
J09_0078B22: | 方便の中・具五縁の隨一也・上人の曰・口傳なくして・ |
J09_0078B23: | 淨土の敎文を見るは・往生の得分を見失ふ也・云云 |
J09_0078B24: | 學生は互に他家の事を知るとも・我か家の事のやう |
J09_0078B25: | にはあらじ・宇治の里人と・大井川の邊の民と・同じ |
J09_0078B26: | く水車を造りしに宇治の者は早く造りて能廻りしに |
J09_0078B27: | 大井川の人は・遲く作り出せしに快よく廻らざり |
J09_0078B28: | しと也・學生にも此の如き結目はあるべし・若理觀 |
J09_0078B29: | を好む人ならば・解行共に聖道門の智行兼備の人に |
J09_0078B30: | 習ふべし・若し本願の念佛を申さんと思はば・安心を |
J09_0078B31: | 淨土宗正見の知識に問ふべし・又ある人の曰・謬解の |
J09_0078B32: | 害をなす事甚し・古へ唐しの僧圓覺經の・鑛の譬など |
J09_0078B33: | をも聞かざりしにや・佛還作衆生と云見を起して・ |
J09_0078B34: | 墮獄せしと云事あり・頃神道初學の人・いまだ佛經 |