浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0077A01: | 云云・浮生薤上露・榮華夢中春・淨土を願はず・證 |
J09_0077A02: | 悟を不求人・猶世榮を虚無す・佛子如何ぞ有爲の快 |
J09_0077A03: | 樂を求むべき・又唐の蘇子瞻・王陽明・此國の淸和天 |
J09_0077A04: | 皇・四條院なども・僧の再來也・是等は・直也の人 |
J09_0077A05: | にては侍らねども・極樂往生を好む心より見れば・先 |
J09_0077A06: | つ安養に生じ・無生忍を得て後・穢國に還來し給は |
J09_0077A07: | ば・其德彌廣大にして・利生も猶自在なるべきにと |
J09_0077A08: | 思はれ侍る也・安養に生ずれば・階級を度越する德 |
J09_0077A09: | ある故に・地上の菩薩すら・極樂往生を願ひ給ふ・ |
J09_0077A10: | 况や信外の輕毛・何ぞ西歸を求めざるべき・千手經に |
J09_0077A11: | 初地の菩薩・大悲神咒を聞いて八地に超ゆと説け |
J09_0077A12: | り・同經に云由此菩薩大悲願力深重故・亦爲此 |
J09_0077A13: | 陀羅尼威神廣大故・云云・彌陀本願の不思議六字 |
J09_0077A14: | の名號の功德を此の陀羅尼に凖て知るべし・大經云 |
J09_0077A15: | 設我得佛・他方佛土・諸菩薩衆・來生我國・究 |
J09_0077A16: | 竟必至一生補處・除其本願乃至超出常倫諸地之 |
J09_0077A17: | 行・現前修習普賢之德・若不爾者不取正覺・又 |
J09_0077B18: | 云・其有得聞彼佛名號・歡喜踊躍・乃至一念當 |
J09_0077B19: | 知此人爲得大利・則是具足無上功德・云云・佛 |
J09_0077B20: | 語は實にして虚しからず仰いて是を信ずべし・ |
J09_0077B21: | 顯密二敎論に云・如來説法・應病投藥根機萬差・ |
J09_0077B22: | 鍼灸千殊・云云・所好不同・執法各異は・皆由宿世 |
J09_0077B23: | 因縁・所愛の法は・則有縁の法なるべければ・心に隨 |
J09_0077B24: | ひて修すべきにや・去りなから・好めばとて・病人に |
J09_0077B25: | 禁物は與へ難き邊もあるべし・禁好に定りなし病に |
J09_0077B26: | 隨てあり・醫王の目には途に觸れて皆藥也・故に良醫 |
J09_0077B27: | は・玭石本艸綱目ニ云・生ナル者ヲ名玭黄・鍊者名玭霜斑猫亦名龍虴・亦名斑虴を以て病を |
J09_0077B28: | 治す下醫は藥を毒と成す佛法も亦是の如し正人邪法 |
J09_0077B29: | を説けば・邪法郤て正法と成り邪人正法を説けば・正 |
J09_0077B30: | 法郤て邪法と成る・又法を説く人は・聽者の機を能く |
J09_0077B31: | 見るべし・劣機の人密敎を聞いて常見を生じ・黠人禪 |
J09_0077B32: | を聞いて・斷見に陷ひるは・病に藥の應ぜぬ也又大乘 |
J09_0077B33: | の經論を・師に隨ひて學ばず・自見にし・動すれば謬 |
J09_0077B34: | 解を生ずる人あり・持犯要記に曰・如有一類・乃至 |