浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0067A01: | までをも・助くる事をあらはす文也・又云機を定む |
J09_0067A02: | る時は・至て重き五逆までをも納め・行を願ずる時 |
J09_0067A03: | は・至て少き一念までを立てたり・心を取らん時い |
J09_0067A04: | かが亦至て弱き志までを納められざらん・云云・三 |
J09_0067A05: | 心を具するに・竪に具する人あり・橫に具する人あ |
J09_0067A06: | り・橫竪は・初一念に於て判ず・第二念よりは・橫竪 |
J09_0067A07: | の別なき也・一心即ち三ツなるを・名けて竪とし・ |
J09_0067A08: | 三心即ち一なるを名けて橫とす・四明の融心解に・ |
J09_0067A09: | 一心三觀を釋して曰・説即三相歷然・修即一念 |
J09_0067A10: | 備・と佛心印記曰・説即雖次第・行在一時云 |
J09_0067A11: | 云・此等の釋に凖へて・三心即ち一心なる事を知るべ |
J09_0067A12: | し・至誠の兩字を・善導大師・至者眞・誠者實と釋 |
J09_0067A13: | し給ふ・凡三業を起すに必ず眞實なるべしと也・往 |
J09_0067A14: | 生大要抄に云・至誠と云は・眞實の心也・其眞實と |
J09_0067A15: | 云は・身に振舞・口にいひ・心に思はん事・皆人目 |
J09_0067A16: | を飾る事なく・誠をあらはす也・然を人常に・勇猛 |
J09_0067A17: | 強盛の心を起すを・至誠心と申すは・此釋の心には |
J09_0067B18: | 違ふ也・又云・弱き三心具足したらん人は・位こそ |
J09_0067B19: | さがらんずれ猶往生は疑ふべからざる也・又云・外 |
J09_0067B20: | 相の善惡をばかへりみず・世間の謗譽をわきまへず・ |
J09_0067B21: | 内心に穢土を厭ひ・淨土をも欣び・惡をも止め・善 |
J09_0067B22: | をも修して・眞成に佛の心に叶はん事を思ふを眞實 |
J09_0067B23: | とは申す也・又云・加樣に申せば・偏に此の世の人 |
J09_0067B24: | 目は・いかにもありなんとて・人の誹をもかへりみ |
J09_0067B25: | ず・外を飾らねばとて・心のままに振舞が・よしと |
J09_0067B26: | 申すにてはなき也・法にまかせてふるまへば・放逸 |
J09_0067B27: | とてわろき事にてある也・時に臨みたる・譏嫌戒の |
J09_0067B28: | 爲ばかりに・聊人目をつつむ方は・態ともさこそあ |
J09_0067B29: | るべけれ・云云・法にまかせてふるまふと云は・い |
J09_0067B30: | かに法なればとて・譏嫌を憚らずふるまへば・無法 |
J09_0067B31: | と成事もあり・律にも・世の譏嫌を護れと侍る也・ |
J09_0067B32: | 行事鈔に云・ 五分中・雖我所制・餘方不行者・ |
J09_0067B33: | 不得行之・謂俗王爲僧立制・不依經本也非我所制・餘方爲淸 |
J09_0067B34: | 淨・不得不行・即依王法而用不得不依薩婆多云・違王制故 |