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J0150 論註記見聞 良栄 画像

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巻_頁段行 本文
J01_0520A01: 此分文不明正釋中取畧解義竟若然經始下可爲
J01_0520A02: 第三段又若無量壽下屬第三段自局分也可爲正
J01_0520A03: 釋何無量壽等十六字爲正釋亦爲結文哉答此義
J01_0520A04: 未決若試言之約註科段略解義竟屬正釋是
J01_0520A05: 論文故亦約論無量壽下屬結文歟云云又有註記略
J01_0520A06: 解竟爲第二正釋經始下爲結文依此記但偏
J01_0520A07: 局註文段也●次釋十重等者問見註文相一標列二
J01_0520A08: 正釋也謂初論曰此是至利行滿足標列也論者議也
J01_0520A09: 下可正釋何願偈大意者下云正釋乎答今標列釋
J01_0520A10: 次第是即付當卷所釋十重論之故約大途標列釋
J01_0520A11: 分別然論曰者釋上標文故約列章攝標釋也
J01_0520A12: 第一願偈大意之事
J01_0520A13: 而存稱名等者問如此義觀爲本爲正稱名爲傍
J01_0520A14: 爲助歟答不然觀爲本者非約稱名即禮拜讚嘆等
J01_0520A15: 約四念門讚嘆中以稱揚邊爲傍可爲助也稱名
J01_0520A16: 本義次下釋其義云云問今擧論主大師意然大師稱
J01_0520A17: 名爲正時觀察爲助論主亦觀爲本稱名可爲傍何
J01_0520B18: 存稱名正哉答論釋經經正意稱名也何違經意稱
J01_0520B19: 名爲傍哉若稱名存傍何爲三經能依論乎●論文分
J01_0520B20: 明等者問見論文讚嘆者稱揚也稱彼如來名擧所讚
J01_0520B21: 體謂讚彼如來名讚光明智相等爲讚嘆義然讚
J01_0520B22: 嘆能讚名義等所讚也直非稱名號也如何答論文雖
J01_0520B23: 難見註分明屬稱名故註云稱彼如來名者謂稱無
J01_0520B24: 碍光如來名也又云然有稱名憶念等是皆約稱
J01_0520B25: 名判其義何云所讚名乎●第四第五等者法華論
J01_0520B26: 立四種聲聞不立大乘聲聞故論云一決定二上慢
J01_0520B27: 三退大四應化天台此四種聲聞外依法華我等今者
J01_0520B28: 眞是聲聞以佛道聲令一切聞經説四種上立大乘聲
J01_0520B29: 聞爲五種今第四者應化聲聞也第五者大乘聲聞也
J01_0520B30: 今記意論四種中應化含大乘聲聞論主意應化大乘一
J01_0520B31: 合應化大乘爲第四也大師分開爲五種聲聞也問應
J01_0520B32: 化聲聞大乘聲聞差別如何答應化者對實行内證權
J01_0520B33: 者云應化實行所引應化能引也大乘聲聞者退大應
J01_0520B34: 化共聞法華開三顯一旨悟道故名乘眞是聲聞也
J02_0520A01: 諸美云如湛極樂七寳合成也云源請如頗梨鏡云
J02_0520A02: 六從時韋提白佛下故云我今樂生安樂國也事
J02_0520A03: 問第六第七兩段可爲一段雖者不盡之言也其意未
J02_0520A04: 盡何加我今已下文不爲第六段耶答順文言者
J02_0520A05: 可如所疑今依別意爲二段也謂皆有光明通所
J02_0520A06: 求土也故義以爲一段我今下別所求土也故開爲一
J02_0520A07: 段通別所求分別也可爲一段云意アルカ故第六段
J02_0520A08: 末結云我今樂生安樂國也
J02_0520A09: 問曰十方諸佛斷惑無對等事
J02_0520A10: 問此問意何答能居如來一位故所居淨土無二問
J02_0520A11: 也問此問約佛自行土歟若爾韋提樂生何問自證
J02_0520A12: 邊耶答不分別自行化他土約一位邊問也答化他
J02_0520A13: 土有差別釋也華嚴經云十方諸佛刹平等普嚴淨
J02_0520A14: 衆生業行異所見各不同矣准之問意且上二句意也答
J02_0520A15: 意以下二句意分別勝劣也
J02_0520A16: 答曰佛是法王神通自在等事
J02_0520A17: 問文意何答佛是下至所知總釋諸佛及釋迦神通現
J02_0520B18: 優劣土也隱顯下化益至別釋諸佛本土隨機有勝
J02_0520B19: 劣也或可下至爲勝別釋釋迦所現光臺諸土有勝
J02_0520B20: 劣也云云一一佛土一一佛爲化衆生隨機現勝劣
J02_0520B21: 土給故化他邊有差別今釋迦於其淨土中與極
J02_0520B22: 樂等淨土不現自極樂劣淨土現極樂並夫人極樂令
J02_0520B23: 選給也佛令欣極樂之由次下釋委分別彌陀本國四
J02_0520B24: 十八願等釋是也問望存化益釋意何答勝土現可化之
J02_0520B25: 衆生アレハ劣構給意也問極樂實勝一切淨土歟將
J02_0520B26: 實自極樂勝淨土有歟答無量壽經意二百一十億土
J02_0520B27: 超説八方上下佛刹勝也華嚴中最劣淨土説四十一卷
J02_0520B28: 云娑婆一劫於安養世界爲一日一夜安養世界一劫
J02_0520B29: 於聖服幢世界爲一日一夜如是不退轉音聲輪世界離
J02_0520B30: 垢世界善燈世界善光明世界超世界莊嚴惠世界鏡光明
J02_0520B31: 世界次第以前一劫爲後一日一夜如是次第乃至百萬
J02_0520B32: 僧祇世界最後世界一劫於勝蓮華世界賢首佛刹爲一
J02_0520B33: 日一夜普賢等諸大菩薩充滿其中矣又智度論云寶積
J02_0520B34: 比丘薄福德故不見餘方勝妙淨土但見西方下劣
J03_0520A01: 唯願雖相續若無修行是可別時何強云更不相
J03_0520A02: 續故名願也若相續者可非唯願耶也答意若願相
J03_0520A03: 續何不修行以不修行成別時機故知不相續
J03_0520A04: 也故云更不相續等但是約大都以成其義不必
J03_0520A05: 一切然次問意設雖無行發願相續積願成行尚可
J03_0520A06: 往生也答意若發意樂用能廻向心爲所廻向善
J03_0520A07: 成作願機可得往生知不發故之欲樂心縱雖
J03_0520A08: 盡形但積發願是唯願機可待願行具足時節問無
J03_0520A09: 廻發願心願心當體位其人命終者應是不往生耶
J03_0520A10: 答有人存二義云智論云命終一念生善心引起無
J03_0520A11: 始善業生善處云云最後願心引起無始善業心行具
J03_0520A12: 足佛願攝生故可往生法句經云其方有佛念生其
J03_0520A13: 土即此義也但今於平生修行一往分別願行差計
J03_0520A14: 再往言之願心相續尚成往益又云長時念念相續願
J03_0520A15: 心無故意樂可成往益故要記云欲生唯願無
J03_0520A16: 行豈生欲生雖願數數念之行願具足若契佛意
J03_0520A17: 願得往生此文意雖設無別廻向往生願心相續
J03_0520B18: 初念即成安心第二念以後成起行故心行具足可
J03_0520B19: 成往益例如經部初念貪瞋屬煩惱道二念以後
J03_0520B20: 屬業道耳凡催起行心名爲安心故初念發往生
J03_0520B21: 願心被催此心二念以後成意業行故願心相續
J03_0520B22: 成願行義成往益也要記文中初述願心不相續
J03_0520B23: 意欲生等下述願心相續成願行義契佛願意得
J03_0520B24: 往生義已上有人今私云有人兩義初約臨終次約平生
J03_0520B25: 時節雖殊若單發願何許往生今記此答其義分明但
J03_0520B26: 若初義意引起無始善業非是唯願宿善開發若後
J03_0520B27: 義意前念爲心後念爲行作願門機亦非唯願言雖
J03_0520B28: 成立唯願往生義即還成願行往生即以可言有
J03_0520B29: 名無實法句經文證作願故非汝義意云云問最下根
J03_0520B30: 機若不知廻發願意樂念念相續實可不生耶
J03_0520B31: 答雖最下機不可過於下下品人彼人雖無能廻
J03_0520B32: 所廻心行差別心憑十念想念助給自成心行作
J03_0520B33: 願亦爾最下根人憑念念願心即成安心願依憑亦
J03_0520B34: 願即成起行願仰賴心是意當廻向心行炳然若無
J04_0520A01: ▲唐彥悰等者宋高僧傳第四義解篇云唐京兆大慈恩寺釋
J04_0520A02: 彥悰未知何許人也貞觀之末觀光上京求法于
J04_0520A03: 三藏法師之門然其才不迨光寶偏長綴習學耳
J04_0520A04: 於玄儒之業頗見精微辭筆之能殊超流輩乃至或有
J04_0520A05: 調之曰子與隋彥琮相去幾何對曰賜也何敢望回
J04_0520A06: 雖長慕藺心宗慕於玉宗故有以也詩曰言念君子
J04_0520A07: 温其如玉自許亦顏之士也或人許焉悰不知終所
J04_0520A08: 已上▲芝苑集者二十卷書也▲具備四韻者今禮偈毎五
J04_0520A09: 言八句具備四韻如初八句此用侵韻餘如記
J04_0520A10: 註後解禮文之下▲大經曰時有等者所引三文如次
J04_0520A11: 證因遠果深也▲尋發等者地前發心時也▲號曰法藏
J04_0520A12: 者玄一師云法藏者此出家名所聞法敎護持不失故
J04_0520A13: 名法藏俗名龍珍王已上▲果成之今等者問記約果成
J04_0520A14: 利益深重釋果深義然見聞約還同本覺解果深
J04_0520A15: 義如何相違答果深之義具含二意所謂法藏因行
J04_0520A16: 遠故果證理深因果遠故化益深廣也各擧一邊成果
J04_0520A17: 深義故不相違異珍參等者異謂奇異珍謂珍寶參
J04_0520B18: 謂雜也記所引經云自然七寶合成爲地悉相雜廁等
J04_0520B19: 是也下間爲林之間亦此義也▲大經云數千等者問引
J04_0520B20: 此二文意何答二文如次合初二句其意謂若今度
J04_0520B21: 不信未來世中還入濁世數千億劫無有出期是故
J04_0520B22: 深發願往生心必莫出離在人後也▲大經云微風等
J04_0520B23: 者所引文中具有見色聞音之相其義可知已成窮
J04_0520B24: 理等今依記之意直解禮文窮理理者即是法身聖者
J04_0520B25: 智身即是自受用身自受用身是能證智法身即是所證
J04_0520B26: 理也法華疏六云然報由理成等宗鏡録第二十七云智
J04_0520B27: 身者即法性是所證以能證智安處理故證理之處
J04_0520B28: 是得道之場云云遍空威者遍空亦法身故記云毗盧遮
J04_0520B29: 那遍一切處等輔行云毗盧遮那此云偏一切處煩惱
J04_0520B30: 體淨衆德悉備身土相稱徧一切處光明句云毗盧遮那
J04_0520B31: 徧一切處一切諸法皆是佛法皆佛法故即皆法性佛
J04_0520B32: 皆游之云云威者法身徧一切處即云威也但眞有
J04_0520B33: 有可有能有所有意歟能有即智身所有即法身或云
J04_0520B34: 眞有等一句直可讀降言已成窮理聖即在妙有遍
J05_0520A01: 得此之四文皆言一切諸法空無所有方是玅理那
J05_0520A02: 云不離諸法而談玅理耶
J05_0520A03: 論曰新疏爲恐末世行者離却世間縁生之法別求
J05_0520A04: 玅理成斷滅見特引七文爲令生信莫非即
J05_0520A05: 事顯理達妄全眞一切大乘義歸一揆而輔正但
J05_0520A06: 許三文乃謂其餘四文自是諸法皆空全無所有義
J05_0520A07: 當於離那云不離今謂輔正學天台道如何作此
J05_0520A08: 見解且如四文所談一切法空非同大虚空無一
J05_0520A09: 物此乃第一義空法法宛爾眞空不空玅有不有將何
J05_0520A10: 以爲空有之定論乎若如輔正之説恰似小乘偏空
J05_0520A11: 又似外道斷見不知其意如何也
J05_0520A12: 新疏云一代時敎所明觀法略爲五例一摠觀諸
J05_0520A13: 法如經云觀一切法空二別觀自心如止觀
J05_0520A14: 還源等三者或但觀色如經云觀身實相觀佛亦然
J05_0520A15: 等四兼觀色心如經云照見五蘊皆空等五觀
J05_0520A16: 勝境即如諸經觀佛菩薩等
J05_0520A17: 輔正曰一云摠觀諸法者今問用觀之時爲觀何
J05_0520B18: 法爲觀一法爲觀諸法爲一諸並觀爲觀
J05_0520B19: 諸爲一若觀一法者爲屬色耶心耶心與第二
J05_0520B20: 義同色與第三義同若觀諸法者諸法無量樊然
J05_0520B21: 淆亂行者如何用心等乃至云由此推之全無指
J05_0520B22: 歸也
J05_0520B23: 論曰新疏所明觀法乃是通括一代大乘所詮行相五
J05_0520B24: 例收之罄無不盡意欲揀辯今經屬第五例使
J05_0520B25: 無混濫此且示其名相而已未是的論修觀及
J05_0520B26: 至行者造修或請問良師或披尋聖敎自當開解
J05_0520B27: 那將正修觀法難今能攝名言果如所難反見輔
J05_0520B28: 正心境淆亂全無指歸不在新疏也
J05_0520B29: 新疏云問今十六觀可名觀心否答若乃達境唯
J05_0520B30: 心則彌陀身土孰非心乎但恐反求本陰局認點
J05_0520B31: 靈則盡屬他經非今正觀也
J05_0520B32: 輔正曰所云反求本陰局認點靈屬他經者他
J05_0520B33: 經何甞局認耶華嚴云游心法界如虚空又云一切
J05_0520B34: 世間莫不由心楞嚴云心徧十方又云玅明元心
J06_0520A01: 擔即其義也二供佛有相心持經無相心功德少多量而
J06_0520A02: 可知惣而論之惡世中以無相心持經超過好時中
J06_0520A03: 以相心供佛般若空理爲肝心故末世受持亦依虚
J06_0520A04: 融故言作無相心持經也次釋今經文爲三意
J06_0520A05: 一今此下至但有相正明今經聞經念佛異彼經説
J06_0520A06: 謂彼經説供佛聞經時異心異今經所説聞經稱佛時同
J06_0520A07: 心同於時心同論勝劣者應聞經劣稱佛勝故
J06_0520A08: 異彼經也二然與下立理釋成一彌陀佛與下品機
J06_0520A09: 宿縁熟故經機不爾故二惡世稱佛生信極難故聞
J06_0520A10: 經生信非難故問何故爾耶答惣信大乘強非極
J06_0520A11: 難別信稱念一佛名號往生淨土極難信故既
J06_0520A12: 信難信豈非勝耶三佛能弘經故三是以下結以
J06_0520A13: 此三義故稱佛滅罪多聞經
J06_0520A14: 本下品下生至生淨土耶是二十問下品下生罪雖多
J06_0520A15: 於下品中生僅所增罪五逆謗法逆謗合受生死苦
J06_0520A16: 不可過六劫所增之罪既以不多念佛多少不可
J06_0520A17: 懸隔若爾何因下品中生但聞佛德即得往生下品
J06_0520B18: 下生乃須具足十念方往生淨土耶
J06_0520B19: 本有二釋一言至得生淨土答二十問文自二義第一
J06_0520B20: 義中即有其二一計五逆等者先牒問理計彼所
J06_0520B21: 增五逆等𠍴五逆滿五劫謗法增一劫只合六劫
J06_0520B22: 受生死苦五逆感五劫者非有部意彼計隨逆多
J06_0520B23: 少不同雖有受苦輕重差別壽報不過一中劫故
J06_0520B24: 故倶舍云感地獄中大柔輭身多猛苦具受二三四
J06_0520B25: 五倍重苦光記云逆罪漸多其身轉大轉復柔輭苦具漸
J06_0520B26: 加受苦轉增造多逆中初是引業後是滿業故正理云
J06_0520B27: 造多逆人唯一能引餘助滿故復正理云如是造多
J06_0520B28: 逆前引後滿已上對法第四同於此説彼論云於一生
J06_0520B29: 中頓受一切所得異熟無有過失所以者若造衆
J06_0520B30: 多無間業者所感身形最極柔輭所感苦具衆多猛利由
J06_0520B31: 此頓受種種大苦已上故今論者若經部意若正量説經
J06_0520B32: 部意言唯造一逆一劫受報若造二逆二逆同感初
J06_0520B33: 一中劫亦能同感第二中劫若具五逆五逆同感第
J06_0520B34: 一劫報乃至亦同感第五劫然五逆罪順生業者約
J07_0520A01: 若論相對暫説與義實非正義若論絶待奪義
J07_0520A02: 爲正以上此釋之意奪義爲正爾者如何答上云如有人
J07_0520A03: 意與釋爲實奪釋存假時今奪義爲正釋驚甚迷惑所
J07_0520A04: 詮圓宗意相待門非正意於絶待門顯本意法華高
J07_0520A05: 廣説爾正不正言只是約相待付與奪不論
J07_0520A06: 之歟委尋可知彼以上師仰今私云彼相待門之時雖設
J07_0520A07: 與釋非是正意絶待門之時作奪釋此是正意也今
J07_0520A08: 亦爾也與釋隨他奪釋隨自意本意非本意全不可違歟
J07_0520A09: 云云但共非直釋者亦是一往也云云『黄泉等者今云元照
J07_0520A10: 盂蘭盆新記引左傳云地中之泉故曰黄泉以上『丈
J07_0520A11: 夫者讚嘆義也又異本云凡夫是誤歟
J07_0520A12:
J07_0520A13:
J07_0520A14:
J07_0520A15:
J07_0520A16:
J07_0520A17: 決疑鈔直牃卷第四
J07_0520B18: 決疑鈔直牒卷第五第二卷之二盡當段引文下鈔
J07_0520B19:
J07_0520B20: 第三彌陀如來不以餘行爲往生本願乃至本願篇下
J07_0520B21: 唯以念佛爲往生本願等者師仰云唯以念佛爲
J07_0520B22: 往生本願即三故有也一不漏機故二令機專一故
J07_0520B23: 三選擇諸佛土故也今上人選擇此意也云云今云問當
J07_0520B24: 流意存一家淨土宗義諸行非本願往生義然他流學者
J07_0520B25: 諸行本願也云之時今標文以難本願義既以餘行
J07_0520B26: 不本願遮只以念佛爲本願表遮表相備於文顯
J07_0520B27: 著也何對此文強諸行本願義立責時彼會云此標我
J07_0520B28: 立義不違若以自流意標十八願時如是可標也
J07_0520B29: 然十九二十等願至標之時亦彌陀如來以餘行本
J07_0520B30: 願可標也凡今選擇集意偏局十八願釋成之隨
J07_0520B31: 至第三章引十八願時有此標目何有相違若彌
J07_0520B32: 陀如來以餘行不本願標十九二十願引實所難
J07_0520B33: 足從本十八願中以餘行不本願爾被標勿論
J07_0520B34: 也更於自流不痛云云是會釋一往其謂アルニ似如何
J08_0520A01: 也捨身云命終云速疾義也多生ヘサルカ故也或一觀之
J08_0520A02: 力能袪多劫罪𠍴ト云ハ則引所地觀寳樓華座等説所
J08_0520A03: 罪益也其外像觀觀音勢至等觀是説或具憶之功終
J08_0520A04: 得三昧之勝利ト云ハ地觀若得三昧見彼國地
J08_0520A05: 了了分明云像觀於現身中得念佛三昧ト説如是
J08_0520A06:
J08_0520A07: 然世人若樂觀佛等不修念佛是遠非乖彌陀本
J08_0520A08: 願亦是近違釋尊付屬行者宜商量ト云ハ上觀
J08_0520A09: 佛益説ツレトモ終今結成ヌルニ一向稱名外他マジユベ
J08_0520A10: カラサル義述也是末世下機爲也
J08_0520A11: 【百四十四】次散善中有大小持戒行ト云已下散善
J08_0520A12: 中ツキテ殊四箇行歎シテ然又付屬行アラサル事顯念
J08_0520A13: 佛一行釋尊付屬法彌陀選擇本願ナル事示一向專念
J08_0520A14: 德讃スル也四箇行上終テ讃スル文以此等行殆抑
J08_0520A15: 念佛尋經意者不以是諸行付屬流通唯以念佛
J08_0520A16: 一行即使付屬流通後世ト云リ是散善中四箇行
J08_0520A17: 皆殊勝行也ト云トモ念佛及ベカラサル義結スル也
J08_0520B18: 釋尊所以不付屬諸行者即是非彌陀本願之故
J08_0520B19: 也云已下釋尊定散廢シテ念佛付屬スル故釋和尚諸行
J08_0520B20: 廢シテ念佛立スルヨシヲ明テ諸行機敎相應セサル
J08_0520B21: ムネヲ顯念佛機法相應事擧諸行ト念佛トヲ相對重
J08_0520B22: 重勝劣明也是則彼持是語者即是持無量壽佛名義釋成
J08_0520B23: 一向專稱彌陀佛名理決了スル也
J08_0520B24:
J08_0520B25:
J08_0520B26:
J08_0520B27:
J08_0520B28:
J08_0520B29:
J08_0520B30:
J08_0520B31:
J08_0520B32:
J08_0520B33:
J08_0520B34: 選擇註解鈔第四
J09_0520A01: には賢善精進の相を現して。内には虚假をいだく事
J09_0520A02: を得され。又内外明闇をきらはず。かならず眞實をも
J09_0520A03: ちゐるがゆへに至誠心となづくといへり。かるがゆ
J09_0520A04: へに至誠心ととかれたるは。すなはち眞實の心を云
J09_0520A05: なり。眞實といふは。身にふるまひ口にいひ心に思
J09_0520A06: はん事も。内むなしくして外をかざる心なきをいふ
J09_0520A07: なり。詮してはまことに穢土をいとひ淨土をねかひ
J09_0520A08: て。外相と内心と相應すへき也。ほかにはかしこき
J09_0520A09: 相を現して。うちには惡をつくり。外には精進の相
J09_0520A10: を現して。内には懈怠なる事なかれといふ意也。か
J09_0520A11: るがゆへにほかには賢善精進の相を現して。うちに
J09_0520A12: は虚假をいだく事なかれといへり。念佛を申さんに
J09_0520A13: つゐて。人目には六万七万申すと披露してまことに
J09_0520A14: はさ程も申さすや。又人のみるおりはたうとけにし
J09_0520A15: て。念佛申すよしを見え。人も見ぬところにては念
J09_0520A16: 佛申さずなどするやうなる心はへ也。されはとて。わ
J09_0520A17: ろからん事をもほかにあらはさんがよかるへき事に
J09_0520B18: てはなし。ただ詮するところは。まめやかにほとけの
J09_0520B19: 御意にかなはん事をおもひて。内にまことををこし
J09_0520B20: て。外相をは機嫌にしたがふへき也。機嫌にしたが
J09_0520B21: ふがよき事なれはとて。やがて内心のまこともやふ
J09_0520B22: るるまてふるまはは。又至誠心かけたる心になりぬ
J09_0520B23: へし。ただうちの心をまことにて。ほかをはとて
J09_0520B24: もかくてもあるへき也。かるがゆへに至誠心となつ
J09_0520B25: く。二に深心といは。すなはち善導釋しての給は
J09_0520B26: く深心といは。ふかく信する心也。これに二つあり。
J09_0520B27: 一には決定して。わか身はこれ煩惱を具足せる罪惡
J09_0520B28: 生死の凡夫也。善根薄少にして。曠劫よりこのかた
J09_0520B29: つねに三界に流轉して。出離の縁なしと。ふかく信
J09_0520B30: すへし。二には。ふかくかの阿彌陀佛。四十八願を
J09_0520B31: もて衆生を攝取し給ふ。すなはち名號をとのふる事。
J09_0520B32: 下十聲にいたるまて。かのほとけの願力に乘して。
J09_0520B33: さためて往生を得と信して。乃至一念もうたかふ心
J09_0520B34: なきがゆへに深心となづく。又深心といは。决定し
J10_0520A01: 全似稱名往生願頌義廿四卷五丁引論文有釋又決疑鈔一卷五十六丁等此義爲勝也 等一
J10_0520A02: 云彌陀餘佛悉往生不退也彼論意第五卷七丁釋阿彌陀佛義
J10_0520A03: 及諸大菩薩稱名一心念亦得不退轉已上既以餘佛
J10_0520A04: 同彌陀彌陀若往生者餘佛豈不爾哉一種易行不
J10_0520A05: 可分言有聖道淨土二門故云云決疑一卷五十三丁可見 又私一義
J10_0520A06: 決疑鈔一卷五十六丁直牒三卷廿一丁亦同之易行證據既在彌陀彌陀易行偏
J10_0520A07: 約往生知餘佛易行亦可往生冏公ノ意ハ取第三義ヲ爲勝也雖餘設
J10_0520A08: 佛易行許通此土義只是隨宜轉用往生則是易行
J10_0520A09: 正義也已上ハ會第二義彌陀餘佛此土不退義可云亦是彼論
J10_0520A10: 隨轉理門説也已上會第一ノ義但冏公擧此三四義之前文處
J10_0520A11: 云相傳云決疑一卷卅三丁直牒三卷十九丁先擧相傳次述今私彼彌陀章委於餘
J10_0520A12: 段故玄忠師等論註上初丁及等天台道綽迦才決疑一卷五十四丁五卷十五丁云云 捨總從
J10_0520A13: 別偏就彌陀判易行也云云今私云易行證文正在彌
J10_0520A14: 如上頌義一卷十一丁釋故知龍樹論主因別釋出總故至文
J10_0520A15: 中委釋彌陀此則諸佛因明彌陀直辨要集下木廿五丁同記七卷廿三丁意
J10_0520A16: 元祖玄忠深探論意偏約彌陀云云已上頌義所釋也眉云按冏公ノ意於三義
J10_0520A17: 中第三ノ義爲勝然ニ論註鈔第二義ヲ爲勝思擇セヨ焉又此三義決疑鈔一五十四丁直牒三十五丁
J10_0520B18: 所述可見●問以專修念佛等者第七十番問答也從
J10_0520B19: 是已下所釋是鎭西一流肝要當流之學者常恒可留心
J10_0520B20: 於此章但亦與此章可爲對照者西宗要五初丁同口
J10_0520B21: 筆下廿七丁口傳抄末四十八丁所述可見也●答近代念佛人人
J10_0520B22: 等者或云未知何人也但準口筆意下廿八左云有聖
J10_0520B23: 道學者答云難行道也眉云聖道ノ二字恐ハ是寫誤應作淨土辨師何ソ對シテ他宗可ン論我宗ノ難易ヲ
J10_0520B24: 乎况ヤ復次下彼人答云フ下ニ難シテ云彼ノ和會亦不可許不ト立諸行往生故ニ知ヌ指彼西山流ノ義乎 又準東宗
J10_0520B25: 三卷四十一左載西山諸行不生計恐指彼等人云近代
J10_0520B26: 人人乎所以知者依口筆下廿八左引師物語曰予問
J10_0520B27: 云觀經所説定散二善難易二道之中是何乎有聖道學
J10_0520B28: 者答云難行道也眉云聖道二字應作淨土者歟予難云難行道者娑婆入
J10_0520B29: 聖得果也然夫人願淨土之時廣説定散二善給其行
J10_0520B30: 何非易行乎譬如入城有總門有脇門入總門
J10_0520B31: 後亦有重重門戸今入佛道之時捨難行道總門
J10_0520B32: 入易行道之脇門今入定散等重重門戸也如汝義
J10_0520B33: 者決定門違也彼人答云入第三心後還見定散不
J10_0520B34: 異韋提請意也予難云若爾自初答易行道可被
J11_0520A01: 違道理諸機一念成往業依彌陀超世生因本願
J11_0520A02: 雖然於彼品位遙別華開見佛發心等有差此依機
J11_0520A03: 品上下罪障淺深等何云機忘何況於餘敎設雖依
J11_0520A04: 機有出離有無於本願攝生力用不可同彼況
J11_0520A05: 於生因本願念佛乎是即本願意不簡機上下不
J11_0520A06: 云罪障輕重至心信樂欲生我國心品上若一念乃至
J11_0520A07: 十念及一形等唱名號者誓若不生者不取正覺既
J11_0520A08: 成覺何酬此願力逆者往生無之若逆者一念九念
J11_0520A09: 不生於本願有能別不極成失何簡別逆者餘者
J11_0520A10: 不願生因乎又逆者一念等可非生因本願行乎若
J11_0520A11: 云然本願無其義若云本願何一念不生若依唯
J11_0520A12: 除言是釋尊抑止方便也非彌陀願意其上逆者不可
J11_0520A13: 生十念十念下云唯除故又雖非本願調達墮獄
J11_0520A14: 時唱南無計滅半中劫逆罪因若此人至佛字逆罪
J11_0520A15: 皆可消滅況本願名號若云彼上機故如是彌其道
J11_0520A16: 理如汝義上機逆者一念可往生何云滿十依所
J11_0520A17: 難義道還逆者一念往生道理極成者也次至背文難
J11_0520B18: 者先願文十念者是不限逆者從多向少意也上盡一
J11_0520B19: 形爲多云乃至十念爲少十念者且約滿數其實極
J11_0520B20: 少可一念故成就云一念流通亦云一念何爲逆
J11_0520B21: 者十念滿定證若如所難本願十念限逆者不通
J11_0520B22: 餘者乎既云十方衆生蒙萬機願文明也次觀經十
J11_0520B23: 念者且約一類逆者不可通諸逆者逆者可有多
J11_0520B24: 類故或一念等或十念一形等是即非十念言不滿
J11_0520B25: 不生故云十念此機唱十念間命延故顯一邊云
J11_0520B26: 十念宗家釋且准經現文云聲聲連注滿十念云然
J11_0520B27: 非不滿不生釋也故知大師深本願得旨何逆者一念
J11_0520B28: 乃至九念釋不生乎何況成就文云乃至一念唯除
J11_0520B29: 五逆願文既抑止也成就一念唯除何非抑止抑止決
J11_0520B30: 定故一念攝取往生分明也依之般舟讚云利劔即是彌
J11_0520B31: 陀號一聲稱念罪皆除云云上云門門不同下云一聲
J11_0520B32: 等對餘門擧淨土門何罪皆除言漏逆罪人乎經
J11_0520B33: 文釋義一念稱名不可捨逆者道理多之但至感師
J11_0520B34: 慧心釋自本諸師所立念佛委不知本願深意依之
J12_0520A01: 攝耶但至婆沙文者光法師釋云婆沙初師約體以
J12_0520A02: 乃至且據一相攝盡即體此則所出難者二説中之
J12_0520A03: 一也此乃初説體同非言用即一也有一説云等無間
J12_0520A04: 縁及所縁縁非因所攝光引此兩説畢云婆沙兩説
J12_0520A05: 然無評家此論即同婆沙後説此後師正約用明
J12_0520A06: 攝故有所一不攝然於二縁不攝六因者光釋
J12_0520A07: 云據用相似以明相攝其等無間及所縁縁不似因
J12_0520A08: 故故因不攝明知非於一作用之上而立六因四
J12_0520A09: 縁之別也然則因於果生而有用縁於果長而有用
J12_0520A10: 以生望長總論親疎生因即親長縁即疎也何同一作
J12_0520A11: 用乎良以一法纔現前時望多果而有多義乃有
J12_0520A12: 無量無邊作用總取大綱而言之則於得五果而
J12_0520A13: 有六親因四疎縁成所得五果也云云是強中強故釋
J12_0520A14: 云正由等者問性相中云親因疎縁今何以縁云強中
J12_0520A15: 強乎答倶舍等性相誠如所難一家增上縁義准唯
J12_0520A16: 識唯識論中云有勝勢用亦云而勝顯者等故無
J12_0520A17: 云云
J12_0520B18: 第十九卷之處 五念門義一
J12_0520B19: 盡十方乃至讚歎門等者問歸命兩字即是能禮也盡等八字
J12_0520B20: 尚當所禮若爾者能所雖異共是禮拜門也何以歸
J12_0520B21: 命名禮拜以盡等八字名讚歎門耶答此有兩
J12_0520B22: 義一曰偈頌省略故且擧能禮顯所禮或可歸能禮
J12_0520B23: 也命所禮也謂歸命者順諸佛敎命故知歸命兩字但是
J12_0520B24: 禮拜門也盡等八字是偏讚歎門也云云二曰盡等八字義
J12_0520B25: 兼兩向也若就所禮義邊者是禮拜攝也若約無礙光
J12_0520B26: 名義者即讚歎門也歸命一向禮拜門也故云禮拜門
J12_0520B27: 下八字取其一邊且屬讚歎門也稱彼如來名等者
J12_0520B28: 問所云稱名者爲唱名號爲讚名號答今文含容
J12_0520B29: 二義故禮讚云讚彼依正此約稱揚ニ群疑論云口業念佛
J12_0520B30: 此約稱名問玄忠釋意通二義何文答註云讚揚歌嘆
J12_0520B31: 是約稱揚ニ又云稱名憶念之者名義相應故即有光益是約稱名ニ
J12_0520B32: 問讚歎名言但局稱揚何通稱名答讚歎者讚讚詠歎
J12_0520B33: 歌歎也而稱佛名亦是略讚功德也云云諸佛遍十
J12_0520B34: 方無量等者問是何論説耶答大論云阿彌陀佛有恒河
J13_0520A01: 欲令害我及諸弟子其象爾時蹋殺無量百千衆生
J13_0520A02: 衆生死已多有血氣是象嗅已狂醉倍常見我翼徒被
J13_0520A03: 服赤色謂呼是血而復見趣我弟子中未離欲者四方
J13_0520A04: 怖馳走唯除阿難爾時王舍大城之中一切人民同時擧
J13_0520A05: 聲啼哭嘷號高反泣作如是言恠哉如來今日滅沒如何
J13_0520A06: 正覺一旦散壞是時調達心生歡喜瞿曇沙門滅沒甚
J13_0520A07: 善從今已往眞是不現快哉此計我願得遂我於爾
J13_0520A08: 時爲欲降伏護財象故即入慈定舒手示之即
J13_0520A09: 於五指出五師子是象見已其心怖畏尋即失糞擧
J13_0520A10: 身投地敬禮我足我於其時手五指頭實無師子
J13_0520A11: 乃是修慈定力故令彼調伏又同品十六卷云復次善
J13_0520A12: 男子調達惡人貪不如足多服蘇故頭痛腹滿受大
J13_0520A13: 苦惱不能堪忍發如是言南無佛陀南無佛陀我
J13_0520A14: 時住居優裨尼城聞其音聲即生慈心爾時調達尋
J13_0520A15: 便見我往至其所手摩頭腹授與鹽湯而令服
J13_0520A16: 之服已平復 今私云實夫佛大慈大悲之限以之
J13_0520A17: 爲至極既欲害我提婆設雖服蘇死不可憐彼
J13_0520B18: 還怨我物更捨怨敵思至彼家舒慈悲手摩腹
J13_0520B19: 令平愈慈悲至不可稱得如此佛慈悲猶不忝
J13_0520B20: 動害佛意不休遂欲害佛時或時佛入祇園精
J13_0520B21: 舍時通過巧匠中爰提婆使番匠釿奔此時佛
J13_0520B22: 足令出血出佛身血罪一證在之九惱中隨一也或時所提婆
J13_0520B23: 上象頭山或云寳積山待通過佛之時投盤石令出
J13_0520B24: 佛足血是亦出佛身血罪一證也此時在蓮花色比丘
J13_0520B25: 尼強誡害佛意殺其比丘尼犯殺羅漢罪靈芝疏
J13_0520B26: 意云蓮花比丘尼於路中逢提婆而呵其大惡提婆
J13_0520B27: 大怒拳打眼眼出即死其時入地獄云云調達地獄經
J13_0520B28: 意曰密作鐵抵害毒塗之如懺悔以抓摑壞其脚
J13_0520B29: 毒氣流溢自當死諸人輦與往詣語左右人我欲
J13_0520B30: 步行尋下在地時勇火沸出纒裹其身入地獄
J13_0520B31: 已上靈芝已下別文七卷抄 今私云思此等三人始終實難遁因
J13_0520B32: 果又佛力有憑者也父王受闍世害殺仙人酬因果
J13_0520B33: 報也依照明菩薩經仙人成白〓往王宮瓶沙釘
J13_0520B34: 七所令殺白〓酬此因父王在禁獄中亦得闍
J14_0520A01: 云七十二億莊嚴經下九紙説七十二倶胝那由他譯人
J14_0520A02: 見別不須和會下皆倣之●不退菩薩等者廣指三
J14_0520A03: 賢已上位行念三不退也問若爾何云次如彌勒彌勒
J14_0520A04: 應是十地滿故次如應是隣次義故答且擧上位攝下
J14_0520A05: 位也今云言彌勒是等覺等覺ホドニハアラザレトモ其次
J14_0520A06: 上位菩薩達云コト也故曰次問不退菩薩往生彼土有
J14_0520A07: 何意耶答若約佛者有本願故寶積經下廿二紙説十四佛
J14_0520A08: 國往生已云彼無量壽佛昔行菩薩道時成就有情
J14_0520A09: 悉皆當生極樂世界憶念儔昔所發思願皆得成
J14_0520A10: 滿已上此中亦有攝菩薩願故若約機者此應有自
J14_0520A11: 熟熟他本縁三義自熟者如大論卅八卷廿五紙云問曰菩薩法
J14_0520A12: 應度衆生何以但至淸淨無量壽佛世界中答曰菩
J14_0520A13: 薩有二種一者有慈悲心多爲衆生二者多集諸
J14_0520A14: 佛功德樂集諸佛功德者至一乘淸淨無量壽世界
J14_0520A15: 多爲衆生者至無佛法僧處已上今生彼者第二是也
J14_0520A16: 又論註云此菩薩願生安樂淨土即見阿彌陀佛時與
J14_0520A17: 地上諸菩薩畢竟身等法等龍樹菩薩婆藪槃頭菩薩輩
J14_0520B18: 願生彼者當爲此耳熟他者法華玄義六之二卷九紙云應
J14_0520B19: 身受生其意有三一爲熟他二爲自熟三爲本縁
J14_0520B20: 一熟他者只爲業生善根微弱不能自發諸菩薩等
J14_0520B21: 先雖得度愍彼迷闇慈力起應入二十五有而爲
J14_0520B22: 導師引諸實行令向佛前二爲自成來者法身菩
J14_0520B23: 薩進道無定或從生身進道或從法身進道三
J14_0520B24: 爲本縁所牽本從此佛初發道心亦從此佛住
J14_0520B25: 不退地佛尚自入分段施作佛事有縁者何得不
J14_0520B26: 來應凖此説知今三義已上合讃●諸小行菩薩者十信
J14_0520B27: 菩薩名爲小行對不退故如覺經云阿惟越致菩薩
J14_0520B28: 其餘諸菩薩既云其餘且凖下文三賢已上不退菩
J14_0520B29: 薩云大菩薩明知退位十信菩薩名爲小行也●少功
J14_0520B30: 德者者指地前薄地微善及今日邪定聚凡夫善言小
J14_0520B31: 功德經文言小行菩薩及小功德者故探要記十四卷二紙云除テ大小ノ菩薩ヲ之
J14_0520B32: 外ノ凡夫所修ヲ皆名ト小福ト又感師意群疑論七卷二紙云數少云小謂唯念佛
J14_0520B33: 無餘善故若凖此義縱雖餘行唯一行者可收
J14_0520B34: 此中歟問今攝菩薩何交下凡答是因明也●我刹
J15_0520A01: 納め奉りて崇むべし。又忌日せぬは菩薩の戒にいめ
J15_0520A02: る事なり。しかればかならずその日經を讀むべし。
J15_0520A03: 問逆修とて生るおりに四十九日の事するは何事そや
J15_0520A04: 答中有の旅を弔ふ事。其時に親しき人のせんずる功
J15_0520A05: 德を兼てわれ仕置きつれはいよいよ目出たき事な
J15_0520A06: り。經には逆修三七日といへり。逆とはあらかじめ
J15_0520A07: といふ事ぞ。預めとは兼てといふ事なり。三七日と
J15_0520A08: は三七日行ふべしとなり。四十九日は七日七日を足
J15_0520A09: せば違ふまじ。されは又ただ七日する人も此世には
J15_0520A10: あり。されども經のままならは本は三七日なり。中
J15_0520A11: 有の旅は程定まりなし。七日も二七日も三七日も四
J15_0520A12: 七日も五七日も六七日も七七日もあり。大方は七七
J15_0520A13: 日にて定むる也。それより久しといふ事もあり。さ
J15_0520A14: れど七七を打まかせたる事とす。中有の間はいかに
J15_0520A15: まれ程もなきなり。三七日といは多くはそれには過
J15_0520A16: ぎぬ。
J15_0520A17: 問藥師經に四十九日の勤にて閻魔王の許より還り來
J15_0520B18: といふ事を讀む。隨ひて還る人世にもあり。其はい
J15_0520B19: かなる事ぞや 答閻魔王の許へはいまだ死果ぬおり
J15_0520B20: にも往くことあり。若死果て後の中有に移りなば還
J15_0520B21: り難し。生ながら往くとは夢などのやうにて心ばか
J15_0520B22: り往き還るなりされば經には夢より覺るが如しとい
J15_0520B23: へり。
J15_0520B24: 問地藏菩薩觀音などの地獄にゆき閻魔王にあひて結
J15_0520B25: 縁の人をこひ請け濟ひ給ふ事を聞く。それは實か
J15_0520B26: 答爾なり大悲の誓ひふかき菩薩の習ひとして。皆露
J15_0520B27: ばかりの縁をも結ひつれは。それを力にて濟ひ給ひ。
J15_0520B28: 苦にも代るべきには代りたまふなり。
J15_0520B29: 問菩薩はいかなる形にてか地獄の門には至り給ふら
J15_0520B30: ん 答大師の云く。佛の形と閻魔王の形とに現じて
J15_0520B31: 入給ふ。さらねは獄率ふせいで入れぬなり。
J15_0520B32: 問衆生の苦みに菩薩の代り。又人の親子。知れる人。
J15_0520B33: 功德を作りて逝ける人をとふらふに其功德を得とい
J15_0520B34: ふ事意得す。佛法の習ひは。自業自得果とて。人の
J16_0520A01: 朝有之見高僧傳唐會要曰僧尼之給牒自唐明
J16_0520A02: 皇始也度受志云李唐中宗景龍初詔天下試經度
J16_0520A03: 僧山陰大義誦法華中第一自爾或五百紙或百
J16_0520A04: 五十紙經目不定隨時改變肅宗至德始賣度牒
J16_0520A05: 謂之香水錢納百緡得度度科大隳其後暫起
J16_0520A06: 至趙宋而益滋取意又云此方之度潔白精密案延
J16_0520A07: 曆詔十義通五非震旦誦經之比矣香水之緡等所
J16_0520A08: 未甞聞也中葉以降學業冗散度選弛緩多奴之族
J16_0520A09: 出稚雛而補家産窶約之民放丁壯而貪寺供
J16_0520A10: 或草賊迫捕逮而來投或孽子漏擧枚而寄歸佩
J16_0520A11: 刀而互剃褻服而不染是等之類吾法亡矣畧書
J16_0520A12: スルニ凡率土民ハ天子ノ奴ナリサレハ勅許ナクテ
J16_0520A13: ハ得度ナラヌ事本是佛制ニシテ又國法ナリ古ノ得
J16_0520A14: 度其法イルカセナラサレハ人主コレヲ賜ヒ師主法
J16_0520A15: 名ヲ授テ遂ニ佛家ノ奴トナラシム是故ニ昔モ私度
J16_0520A16: ノ者タマタマアレト僧トナリテ法名ツク事アタハ
J16_0520A17: ストカヤ釋書云時恩爲沙彌勅得度賜名報恩
J16_0520B18: 靈異記ニ石川沙彌牟婁沙彌自度無名ト其類ナルヘ
J16_0520B19: シ續日本紀ニ天平勝寳元年閏五月私度沙彌小田郡
J16_0520B20: 人丸子連宮麻呂授法名應寶入師位貢スル黄金ヲ賞也ト又
J16_0520B21: 唐土ノ高僧傳等本朝ノ往生傳ニ其類往往ニシテ只
J16_0520B22: 字ヲ呼テ法名ヲ名告サリキ若勅許ノ度者ハコレ
J16_0520B23: ヲ公ニシテ朝家ノ御帳ニモシルサルトナリ雜令
J16_0520B24: 云僧尼京國官司毎六年造籍三通各顯出家年
J16_0520B25: 月及夏﨟德業依式印之一通留職國以下申送
J16_0520B26: 太政官一通送中務一通送治部所須調度並令
J16_0520B27: 寺准入數出之又皇胤大臣等ノ息ニ無度縁ノ宣
J16_0520B28: 下登壇受戒ナト云事官班記アリ●俗名ヲクタサルト
J16_0520B29: ハ僧尼令云凡僧尼有犯准格律合徒年以上者
J16_0520B30: 還俗許以告牒當徒一年若有餘罪自依律
J16_0520B31: 科斷集解云謂格者臨時勅詔也律云事有時宜故人
J16_0520B32: 主權斷詔勅量情處分是其格律者無爲俗人設
J16_0520B33: 法下爲僧尼立制是以稱准也徒年以上死罪以
J16_0520B34: 下也告牒者僧尼得度公驗也依律雜犯死罪者除
J17_0520A01: 初賜平姓高望六代之孫忠常稱千葉前上總介降參源賴信忠常五代常胤有功于保元平治之役常胤四代胤綱承久之役隨平泰時而上
J17_0520A02: 洛其男時胤其男賴胤其男宗胤宗胤生貞胤貞胤生氏胤氏胤生滿胤滿胤者 桓武帝二十二代之懸孫也世多稱千葉介而住千葉又
J17_0520A03: 按後太平記文安四年九月將軍義政公詣天龍寺氏胤在其列衞自師誕生貞治五年至今年計八十二年氏胤若生師則其壽百有餘歳黄
J17_0520A04: 耇何奉彼壯行決非師之父貞治五年丙午七月十日生師於下總州千葉
J17_0520A05: 兒不食葷腥好讀釋典甫九歳應安七年甲寅落〓於明見
J17_0520A06: 世曰千葉寺學密敎至德二年乙丑於橫曾根遇聖冏
J17_0520A07: 禪師宿契相投立改本宗敬禮禪師輸誠執役禪
J17_0520A08: 師憐其志述二藏頌義本末三十一卷授之師慧解入
J17_0520A09: 妙頴脱衆表禪師於此附鎭西八代宗譜記主五世
J17_0520A10: 戒脈八代者一流祖二記主三白旗四箕田五太田六瓜連七冏公八今師然箕田太田共傳白旗實曰七代可矣五世者冏公禀承戒脈
J17_0520A11: 於箕田之故然諸山戒脈或有系太田瓜連者且依凖師事受業次第又明德四年癸酉十二月授十
J17_0520A12: 八傳籍且謂曰汝當擔負此法遊歷諸州廣行法
J17_0520A13: 施賑給貧道也師受命而去然先入岩殿大藏周
J17_0520A14: 覽郡經倍濡智性後徧遊四方專敷宗敎緇素翕
J17_0520A15: 然歸之後歸省瓜連應永十年癸未九月十八日禪師濡
J17_0520A16: 笔賜璽書十七年庚寅四月與行儀分講會因著見聞
J17_0520A17: 八帖二十一年申午四月記六祖口傳集一卷先是於
J17_0520B18: 武州貝塚營建三縁山廣度院增上寺二十二年乙未
J17_0520B19: 請于師執行慶讚以爲弘敎之處學徒螘集遂成
J17_0520B20: 名藍貝塜在州豐島郡增上寺慶長三年移同郡芝古址在金城四谷門内尾陽君之邸地至第二卷詳之永享五年
J17_0520B21: 癸丑述大小二經要註三十二卷八年丙辰撰當麻變相鈔四
J17_0520B22: 十八軸又往生論註記見聞十册大原見聞五大集金明
J17_0520B23: 集徹髓集論藏拾遺等鈔記做堆末學以爲標準師居
J17_0520B24: 常修般舟三昧寒暑無撓老而彌勵恒以達曙爲則
J17_0520B25: 屢感勝相十二年庚申七月十八日端坐念佛倐忽焉寂壽
J17_0520B26: 七十五妙香熏室火化得舍利建塔於本山矣或説
J17_0520B27: 曰師始習密敎更學淨土法門一年開敷法筵於光
J17_0520B28: 明寺在武州豐島郡貝塜以密爲宗師入淨家改宗易號曰增上寺以淨土實義修行有
J17_0520B29: 無立爲則題於長時起行果極菩提之文義鉾競起辨
J17_0520B30: 折大譅時冏公過門前因入堂聽之而謂曰問答共不
J17_0520B31: 是豈容立正義哉講師亦謬文點言畢即振錫而
J17_0520B32: 去聰師大駭且恧急追履跡遙及淺草去貝塜東北方凡一里乃揖
J17_0520B33: 以問彼文冏公示以敎文實義之二點總師聽之竊
J17_0520B34: 思非直也人乃敬禮于地上更問曰尊師爲誰又去
J18_0520A01: に委くせす。此の時に當つて芝山に妙譽定月大僧正
J18_0520A02: あり。亦た絶代の名匠なり。夙に師か才學を欽し。千
J18_0520A03: 里を遠しとせす。屢は師を江戸に召し待つに賓客の
J18_0520A04: 禮を以てす。師猿鶴の哂を怕ると雖も時に亦た龍象
J18_0520A05: に參つて虎溪を出つ。僧正の選獅子絃の如き文勢を
J18_0520A06: 以て之を推すに師か潤飾に預る多きを疑はす。唱和
J18_0520A07: の詩歌悃欵の情を想ふべし『秋霜昨夜滿江城 西
J18_0520A08: 望函山雪色淸 雲路飄然飛錫去 孤猿啼送故人
J18_0520A09: 情』送孤立道人西歸『草かれてさひしき旅の衣手に露の惠の
J18_0520A10: かかれとそ思ふ』上妙譽大僧正師の江都に往くや姥池愛蓮
J18_0520A11: 庵に寓し武藏野の草端房と稱す。蓋し淸女の木のは
J18_0520A12: しのやうに思はるるよの語に取る歟。安永二年愛蓮
J18_0520A13: 菴に在り。遊芝談を造して普寂律師を指彈し盛んに
J18_0520A14: 論鼓を鳴す。爾時高齡六十六。以て其老て益す壯な
J18_0520A15: るの意氣を見るへし。是より先き性惡論を述して律
J18_0520A16: 師を貶挫し扶宗編を選して關通和尚を痛斥す。其立
J18_0520A17: 義を評破するや微を穿ち細に入り鑿鑿肯綮を衝く。
J18_0520B18: 二師亦た命世の偉器。意ふに必す其説あらん。但大
J18_0520B19: 人の相爭ふ往往内鑑冷然たるものあり漫に後世白面
J18_0520B20: 小子の私議を容ささるなり。然と雖も是に由て亦以
J18_0520B21: て師か稜稜の氣韻死に至るまて且つ銷磨せさるを覯
J18_0520B22: つへきなり。師曾て夢菴に壁書す『夢の世に夢のい
J18_0520B23: ほりを結ふ夢さめなは夢と見しも夢かも』今や果然
J18_0520B24: 師が夢覺の時は到來せり矣。然とも師は那れの處に
J18_0520B25: 在て而も其臥榻を踏破し了せしか。其窀穸の地も亦
J18_0520B26: た杳として尋ぬへからす。正法寺の靈名簿は。天明二
J18_0520B27: 年八月十五日圓寂す世壽七十四歳と注する而已。或
J18_0520B28: は傳ふ顧命に由り鱗族結縁の爲に綾瀨の下流に水葬
J18_0520B29: すと。果して然るか然らさるか是れ必すしも問ふを
J18_0520B30: 要せさるなり。夫れ五蘊假合して生を蜉蝣に禀く産
J18_0520B31: れて父母なく死して墓田なし。是れ師か孤立生涯の
J18_0520B32: 終始を一貫するもの。天來の面目本地の風光活潑潑
J18_0520B33: 地にして千載生氣ある所以なり。嗚呼師も亦た曠世
J18_0520B34: の奇傑なる哉。
J19_0520A01: 念の持名千萬をすてず三業しとやかにおさめて觀禪
J19_0520A02: の淸味をなむ同十九寅年五月には錫をとばせ東關
J19_0520A03: の霞をわけ西背の雲をしのく五十三亭山川を涉り孤
J19_0520A04: 單友をはなれて三縁山にいり三島谷靈妙寮に至る是
J19_0520A05: より覺道の軌持おごそかにたづね善逝の垂訓あふぎ
J19_0520A06: てとふ二夏の法問四季の講論きかずといふ事なくさ
J19_0520A07: とらずといふ書なし故に博學の譽れ九谷にひらき宏
J19_0520A08: 解の德一山に秀づ靈妙公の老師瑩派上人此ころ岩槻淨國
J19_0520A09: 寺に主たり師の了證を愛して弟子とす同廿卯年冬宗
J19_0520A10: 門の五重を禀受し元文三午年冬宗戒二譜の許可をう
J19_0520A11: く寬保二亥二年月廿六日勅して上人の號を賜ふ然る
J19_0520A12: に老匠たる瑩派公天德寺に榮遷ありて賜紫年久しか
J19_0520A13: りしに今九月廿五日娑界を他方と辭して淸泰を自國
J19_0520A14: と往生せられしかば敎燈將に消なんと悲歎せられけ
J19_0520A15: る時靈妙上人命によりて寬延三午年又淨國寺に淸擧
J19_0520A16: せらる此時又師資の約契をあらためて勤奉たぐひな
J19_0520A17: し寶曆七卯年十一月十六日三島谷に持寮す東側北より三軒目
J19_0520B18: 年十一月『安樂集』開講十二月十八日一字班に轉席す
J19_0520B19: 同十二午年再役『科圖無量壽經』を開講す聽徒數百人
J19_0520B20: みな法蘊をききて成果の敎をよろこぶ常に徒を會し
J19_0520B21: 經釋の要幽をひらき秘藏の寶鑰をのべられ又自ら
J19_0520B22: 筆を下し法門の私記をあつめらるすべて一日も學窓
J19_0520B23: をひらかずして怠り給ひし事なし同十三未年十二月
J19_0520B24: 月行事の席にすすむ明和元申年十二月下讀法問主と
J19_0520B25: なりて六度大綱初則檀婆羅蜜二則戒婆羅蜜三則を扱同三戌
J19_0520B26: 年十二月廿一日學頭に補せられ袋谷にうつりて舊制
J19_0520B27: に隨ふ同四亥年十二月廿四日鈞命を奉勝願寺に住務
J19_0520B28: す同五子年正月入院初法幢として法祖の先例に任せ
J19_0520B29: 諸根悅豫光顏巍巍の算題を歡譽大僧正より賜はる安
J19_0520B30: 永二巳年七月廿一日鴻巢より台命によりて當山より大僧正に昇榮
J19_0520B31: する事甚た希なり師のちに縁山に主たるの命ありしかば出世中興の號あり飯沼弘經寺に移轉八月
J19_0520B32: 入院し學徒を領會し法幢をたてて寺門を興隆す末院
J19_0520B33: 支庵德になつき業を仰きて安平の名一宗にきこゆ同
J19_0520B34: 七戌年二月五日又鈞旨ありて光明寺に擧主せらる遠
J20_0520A01: むなきに至れり。於是三祖も千葉支族の賴み難く。
J20_0520A02: 兩總敎化も容易ならずとして。遂に鎌倉に移住せし
J20_0520A03: なるべし。
J20_0520A04: 受決鈔によるに。福岡に於て椎名八郞入道は。坊
J20_0520A05: 一宇。田一町を寄附したるも。後屢三祖より借金を
J20_0520A06: なし。結局。坊宇田地を賣付けたる結果を呈した
J20_0520A07: るを以て。三祖も歉焉の情にたへざりし際。荒見彌
J20_0520A08: 四郞は飯岡に於て。一町五段の田地を寄附し。猶不
J20_0520A09: 斷念佛の料として三町の田地を寄附すべきを約束し
J20_0520A10: たるを以て。三祖は大に喜び其請に應じ。舊家を破
J20_0520A11: 壞し假御堂を造り。大門の左右に六箇の坊地を分
J20_0520A12: ち。大寺の規模を立てられ。門弟中性心。釋阿彌陀
J20_0520A13: 佛の如きは。直に其坊地に菴室を建立せり。三祖は約
J20_0520A14: 束の地を不斷念佛の時衆に分配せんとせしも。下種
J20_0520A15: 時に至り尚約束の履行なく。門弟乘圓理眞の從父舅
J20_0520A16: たる蓮光房と云ふ者の言に從ひ。地主政所等に賄賂
J20_0520A17: を贈與せしも。尚施主は約束を履行せざりしかば。
J20_0520B18: 遂に此地を去るの決心をなせしものなりと云ふ。
J20_0520B19: 三祖一代に於ける。最重要なる著書たる決疑鈔及
J20_0520B20: 傳通記の二書は。孰も其草案を下總敎化中に造られ
J20_0520B21: たるものなり。決疑鈔は建長六年八月。鏑木胤定の
J20_0520B22: 勸請により起稿せしこと。其序文。直牒。大澤見聞等の
J20_0520B23: 記する所により明なり。即決疑鈔序文に。談語之次賓
J20_0520B24: 客勸云若不染翰叵納心府且示一隅早叩三端此
J20_0520B25: 公特授精靈歸心正法家雖繼脂兵車之跡身猶訪
J20_0520B26: 艤法船之路因有請焉中略建長六年仲秋上旬始添
J20_0520B27: 露點漸作艸篇云爾と。直牒一に賓客者師仰云是千
J20_0520B28: 葉一門鏑木九郞入道法名在阿云者有之當流相傳慥聞無二
J20_0520B29: 心歸依餘依請此鈔於下總國鏑木此鈔被書云云。
J20_0520B30: 傳通記が屢屢校正せられ。又改定せられしことは。
J20_0520B31: 糅鈔序文に。三校一覆符師傳三十滿迴決所記と云
J20_0520B32: ふに徴して知るべし。故に福岡廿五帖鈔。足立鈔等の
J20_0520B33: 異本あり。現今世に流布する所の本は。建治元年に
J20_0520B34: 重ねて治定せられたる十五卷傳通記なるも。其以前
Z05_0520A01: 廣說。又云。此經無垢稱經云。若欲-修嚴淨佛土。先應
Z05_0520A02: 便嚴-淨自心。隨諸菩薩自心嚴淨。卽得是嚴淨佛土
Z05_0520A03: 乃至內識旣淨。外感衆生及國土皆淨。言淨食用不淨
Z05_0520A04: 者。籍維摩經譬說。可尋。記問曰。淨土器界唯佛所
Z05_0520A05: 變。可不共。答。如傳通玄記三卅七丁攝論攝論更檢。今案。云直生
Z05_0520A06: 佛土自變者。約得生人情。謂〓雖自心變現。而謂爲直生佛土。佛地論意可思。云。有衆共用而非
Z05_0520A07: 共因。如淨土凡聖等輩。直生佛土自變故。以上曾
Z05_0520A08: 新舊諸本。未此文。恐是暗記之差耳。佛地論一十二丁
Z05_0520A09: 曰。初地以上諸菩薩衆。雖諸佛自利受用淨土
Z05_0520A10: 而能集-會諸佛利他受用淨土。諸佛慈悲於自識上。隨
Z05_0520A11: 菩薩宜。現麤玅土。菩薩隨自善根願力。於自識上
Z05_0520A12: 所生淨土相而現。雖是自心各別變現。而同一處形相相
Z05_0520A13: 似。謂爲一土。共集其中。文攝論。佛地論等其宗致同。彼
Z05_0520A14: 文非攝論知。○問曰等者。料-簡新生人天。文義易知。
Z05_0520A15: ○如是菩至便在下 柔軟心者。然凡夫煩惱堅剛心性强
Z05_0520A16: 硬。於所緣境定實。不-轉境界成壞無上レ跡。今
Z05_0520A17: 定水智火。融此剛澀心。於所緣境。或壞一句二十九
Z05_0520B01: 或成二十九一句。廣略自在。心隨觀轉名柔軟心。智
Z05_0520B02: 論三廿二丁阿羅漢心調柔軟之釋。可思合。止觀相順義。記
Z05_0520B03: 起信論甚好。○言如實相而知者。如者稱契依辨中邊論疏也。
Z05_0520B04: -契實相知名如實智。二十九句及一句竝實相。如
Z05_0520B05: 八德不一レ水故。莫實相。以實相故。則知三界衆
Z05_0520B06: 生虛妄相等。三文中。初一文明實智是生慈悲之本
Z05_0520B07: 第二文正明慈悲。第三文明眞實歸處。厚嚴經偈云。
Z05_0520B08: 眞如。而能了諸行皆如幻事等。雖有而非上レ眞。
Z05_0520B09: 唯識八所引文故云。以實相虛妄相。智論八十二十九丁云云。
Z05_0520B10: 佛性論一曰。若不虛妄過失眞實功德。於衆生中
Z05_0520B11: 大慈悲。一遠-離最上第一義樂。二具-足諸苦。三於彼二
Z05_0520B12: 顛倒。賢首釋曰。眞樂本有。失而不知。妄苦本空。得而不
Z05_0520B13: 覺。於彼得失都無覺知。令菩薩生一レ悲。文故云。知衆生虛
Z05_0520B14: 則生慈悲。寶性論二廿二丁偈曰。衆生歸處一佛法身
Z05_0520B15: 彼岸。依佛身法。依法究竟僧。長行曰。聲聞法僧二寶。
Z05_0520B16: 是少分歸依。非究竟歸依。唯如來法身究竟淸淨是可
Z05_0520B17: 。常恆淸淨不變故。可歸依。勝鬘經中廣說。取意勝鬘經
Z10_0520A01: 乎。答。淨影釋云。地前世間大菩提心。云云義寂云。寶藏
Z10_0520A02: 時發心者。信發心。世饒王佛。發二種發心
Z10_0520A03: 五劫思惟以前。發解發心。思惟以後。發證發心。云云
Z10_0520A04: 悲華。佛ヲハ寶藏佛〓王ヲハ無諍念王。其時在
Z10_0520A05: ニM(シテ)發心七年。今時佛世饒王佛。彌陀法藏比丘
Z10_0520A06: 出家M(シテ)發心五劫也。各別出世前後意候也。問。寳藏
Z10_0520A07: 世饒王佛。前後出世證文如何。答。瑜伽等意。云
Z10_0520A08: 三僧祗。成等正覺。寳藏佛授記。云一恒河沙僧祇劫
Z10_0520A09: ニハ經劫。知此經後覺候。問。發心後。如何
Z10_0520A10: 三祇。經爾所(ソコハク)劫數乎。答。或行退。或時行息
Z10_0520A11: セハ彼云三生六十劫。據相續修。若有間斷。無妨多
Z10_0520A12: 。經爾所事無不審。問。經云。其心寂靜。志無
Z10_0520A13: 。一切世間。無能及者。云云此位如何。答。證二空理
Z10_0520A14: 衆相。故云寂靜。超地前境。故無能及。雙M(シテ)
Z10_0520A15: 福智。人法兩空。是不思議也。非世間有漏智境。故云
Z10_0520A16: 非我境界。云云
Z10_0520A17: 第九十四。濟三種病人事。
Z10_0520B01: 問。淨土門意。從胎內聾者。盲者。瘖瘂者。不
Z10_0520B02: ヲモ。不佛體ヲモ。不佛名ヲモ。都タル佛法結緣者〓
Z10_0520B03: テカ之乎。答〓淨土門。濟三種病人法門アリ。其故
Z10_0520B04: 者。可攝護。有攝護者。往生無疑。依之彌陀
Z10_0520B05: 一法。濟()()惡人アリ。問。此三種病人。見佛聞法
Z10_0520B06: 三種結緣。〓向タリ之。爭テカ光觸。佛力キニ加加
Z10_0520B07: 若有結緣上レ者。請出其文。答。大經云。若在
Z10_0520B08: 三途勤苦之處。見斯光明。皆得休息。無復苦惱。皆蒙
Z10_0520B09: 解脫。云云然地獄衆生。如何暇念彌陀。是卽宿緣
Z10_0520B10: 人哉。又眷屬訪哉。如何樣三途當位不別心ナルヘシ。然
Z10_0520B11: 知識。對M(シテ)彼三種病人。懸矜憐慈悲名號。唱時由
Z10_0520B12: 此呼松。越自體。故彌陀來臨M(シテ)〓光明爲體故。照
Z10_0520B13: 病人事無疑。名卽實體佛故也。往生決定セリ疑。問。
Z10_0520B14: 唱往生セハ者。是無因得果哉。又勸衆生。於稱名無用
Z10_0520B15: 覺候。答。彼宿善深原ナルヘシ。又云。於中誰無一毫種
Z10_0520B16: 。云云但餘法然。縱結緣。無光明名號
Z10_0520B17: 皆蒙解脫
Z11_0520A01: 六畜。奴婢卽生口タリ
Z11_0520A02: 𣵀槃經第十八梵行品。或言。比丘不五事。何等爲五。
Z11_0520A03: 不賣生口刀酒酪沙胡麻油等。其餘悉聽文。此文生口
Z11_0520A04: タリ。非畜生ニハ也。
Z11_0520A05: 犯盜罪殺罪事
Z11_0520A06: 疑云。爲棺材。令ヲシテ。可殺罪盜罪。不
Z11_0520A07: 同如何。
Z11_0520A08: 仰云。非シテ。欲取歟。何ニトシテモナレハ。如
Z11_0520A09: 釋也。仍棺材。兼盜殺歟。
Z11_0520A10: 私云。盜罪者。指生口也。次上若偸者。可
Z11_0520A11: 奴婢。兼此由知。偸之也。縱雖奴婢
Z11_0520A12: 知賣ヲハ。可歟。我朝ニハ此事多之歟。
Z11_0520A13: 第十三謗毁戒
Z11_0520A14: 删取事 删定也我本云エラフ
Z11_0520A15: 莫問有根無根事如眼智
Z11_0520A16: 經良人善人事同曠釋有之
Z11_0520A17: 經於父母兄弟六親事同
Z11_0520B01: 經更加於逆害事
Z11_0520B02: 仰云。害者非殺害也。損害也。書成害有害ルハ。非
Z11_0520B03: 殺害也。義記ニハ反加謗害セリ。只謗害云也。
Z11_0520B04: 第十四放火燒山戒
Z11_0520B05: 經云若燒佗人家屋宅事如眼智
Z11_0520B06: 在家菩薩爲業燒者不制事
Z11_0520B07: 仰云。爲畠燒山林也。
Z11_0520B08: 出家菩薩ニセハ妨害衆事二ハ亦應開許事妨害スル
Z11_0520B09: 云云
Z11_0520B10: 仰云。若燒クモ山林ナントモ之歟。又衆
Z11_0520B11: ニテ。爲ナトニ造堂造塔。牽地除野燒之歟。
Z11_0520B12: 私云。有三點云云。左點尙宜歟。
Z11_0520B13: 一切有生物謂有生命也事如眼智
Z11_0520B14: 第十五僻敎戒
Z11_0520B15: 一擧所應敎人事如眼智
Z11_0520B16: 內衆外衆事
Z11_0520B17: 仰云。內衆者。比丘比丘尼也。外衆者〓優婆塞優婆夷也。
Z13_0520A01: ノ傳語ニ。廣戒儀ヲバ。建曆元年八月。元祖作ルト
Z13_0520A02: 云ヒ。略戒儀ヲバ。同年霜月作ルト傳ヘ來レリ。之
Z13_0520A03: ニ依テ又難ジテ云。サホド四十三歲ヨリ。此戒ヲ弘
Z13_0520A04: メ給ハヾ。何ゾ其時ヨリ布薩戒ト云ヘル名目ヲ立テ
Z13_0520A05: ザルヤ。布薩ノ戒儀ヲ作ラザルヤト。會シテ云。四
Z13_0520A06: 十三歲ハ密傳ナルガ故ニ。名目ヲモ立テズ。戒儀ヲ
Z13_0520A07: モ作ラズ。七十九歲ハ顯傳ナルガ故ニ。布薩戒ト云
Z13_0520A08: ヘル名目ヲ立テ。戒儀ヲモ作レリト。○又難ジテ云
Z13_0520A09: 譜脈ニ建曆元年正月二十一日。善導大谷ニ來テ此戒
Z13_0520A10: ヲ授クト云ヘリ。爾ルニ此年正月ハ。勝尾ニ御逗留
Z13_0520A11: ナリ。何ゾ大谷ト云ヤト。會シテ云。建曆元年ハ顯
Z13_0520A12: 傳ニ約ス。此年月ヲ擧テ。勝尾ナル事ヲ顯ハス。大
Z13_0520A13: 谷ト云ハ密傳ニ約ス。此地名ヲ擧テ。四十三歲ヲ顯
Z13_0520A14: ハス。影略互顯ナリト。○此レ皆切紙ヲ。眞ノ御自
Z13_0520A15: 筆ト信スル邊ヨリ起レリ。○又難ジテ云。御傳ヲ見
Z13_0520A16: ルニ。御一生涯圓頓戒ヲ授クト云ヘリ。爾ルニ切紙
Z13_0520A17: ニハ。高倉院ノ時ヨリ。布薩戒ヲ授クト云ヘリ。相
Z13_0520B01: 違ナリ如何ト。會シテ云。此レハ舜昌本ト天台宗ナ
Z13_0520B02: ル故ニ。天台贔負ニテ圓戒ト書ケリ。實ニハ布薩戒
Z13_0520B03: ナリ。圓戒ニハ非ズト。此會釋出デヽヨリ。御傳ニ
Z13_0520B04: アラユル圓戒ハ。微塵モ殘ラズ虛妄ト成テ消果タリ。
Z13_0520B05: 此レ皆此靈寶ノ威力ナリ。但シ巧ヲ本ニ讓レバ。開
Z13_0520B06: 山禪師御威光ノ餘力ニテ。靈寶ノ力ニ非ズ。重キ寺
Z13_0520B07: ノ什物ト成タル故。山ニ引レテ重クナレルナリ。○
Z13_0520B08: 上來ハ信スル邊ノ說ヲ擧タリ。爾ルニ此レハ信ズル
Z13_0520B09: ナリヤ執スルナリヤ。其實ハ執スルナリ。如何トナ
Z13_0520B10: レバ道理文證ヲ以テ成立シタルニ非ズ。只是口傳口
Z13_0520B11: 說ヲ。眞ノ事ト心得テ。其レヨリ出タル說ナリ。爾
Z13_0520B12: レバ執スルノ深キナリ。若シ信ズル邊ヨリ出ルト云
Z13_0520B13: ハヾ。何ゾ道理文證ヲ備ヘテ辨ゼズシテ。只是口傳口
Z13_0520B14: 說ニ取附キテ成立セルヤ。爾レバ右數箇條ノ會釋ハ。
Z13_0520B15: 妄執ノ强キナルベシ。
Z13_0520B16: 第十二 靈寶ヲ疑フノ章。
Z13_0520B17: 次ニ疑フ人ノ說ヲ擧ゲバ。其人云。先ヅ此二種ノ靈
Z16_0520A01: 矣。蒙公許常州館林善導寺。盛法幢
Z16_0520A02: 化衆慨然ト[シテ]。此界穢土也。此身穢器也。無
Z16_0520A03: 刹那キヿ[一レ]。不身土。求メンニハンヿヲ
Z16_0520A04: 淨處。唯菩提外無佗矣。一夕腥風驟カニ
Z16_0520A05: 霧逼。見化女張フヿヲ[一レ]。而唯[シテ]
Z16_0520A06: [シテ]琅琅ト[シテ]()(ヤマ)。化女曰。吾館城一里
Z16_0520A07: 。住躑躅(ツヽヂカ)沙竭羅龍王ナリ。慕ヒテ師之道義
Z16_0520A08: 。乞レニヘ玉ヘ佛祖之脈。忽レテ三熱ント
Z16_0520A09: 成佛スルヿヲ。師。現セト本質。化女旋ツテ洪雨盆ノ如ニ
Z16_0520A10: [シテ]沼池。現十丈餘大龍(ヤヽ)[シテ]ムヿ
Z16_0520A11: 師自室擕。化女去ンヌ矣。王譽妙龍是也。
Z16_0520A12: (コレ)博學道義響于世。於武陵ツテ公大願主
Z16_0520A13: 精藍知恩寺幡隨ナリスル。師
Z16_0520A14: トラシム學頭。徒衆尊而爲能化。生平有
Z16_0520A15: 師于從者。背イテタシム。亦武家。依カニ(ラル)
Z16_0520A16: 斷頭トノ。侍徒爲[シテ]レハ。懸ケタリ師之名號
Z16_0520A17: (クヒ)。佛號帋間()()〓[キリヤフル][シテ]。而𠎝人無矣。旹ルニ
Z16_0520B01: 。論題過初學。皆望洋ト[シテ]而退。淸
Z16_0520B02: 夜從者來而曰。吾レハ師之德。遁カル
Z16_0520B03: 披髮シ玉ヘ。師呼フニ武家[シテ]。自
Z16_0520B04: (コレ)道雨潤四海。請スル名號者門前雲ノ如クニ。重
Z16_0520B05: 公命リテ鎭西。爲講助タメ異宗。欲スルニント
Z16_0520B06: 武陵。紀州舊里也。因萬性寺。一日有病語
Z16_0520B07: 門弟子。我極樂聖衆來迎スト。汝()
Z16_0520B08: レニ飮食。妨ルヿ觀想。卽命[シテ]沐浴。絕
Z16_0520B09: 。合爪[シテ]而寂。元和九乙卯年。世壽七十有四也。
Z16_0520B10: 一生法瑞多分ニ[シテ]毫端者也矣。
Z16_0520B11: 。如來大法ニハ。蜎飛蠕動拔苦與樂スルヿ。契經
Z16_0520B12: 所說也。雖[トモ]リト其人精勤可否アリ。今道公
Z16_0520B13: (タヾノ)。驪龍ヒマテ而授法スルヿ(ナス)ヿナリ至德。末世
Z16_0520B14: ト云ヤ佛法矣。
Z16_0520B15:  
Z16_0520B16:    同傳通院定譽傳
Z16_0520B17: 定譽。諱隨波。筑前(クニ)糟屋リノナリ。父
Z19_0520A01: 之人也死去元和二年六月十七日
Z19_0520A02: ○法林寺故念 正覺寺末 同中須村 開山本譽上人
Z19_0520A03: 當寺者今歲迄者代々平僧居往矣開山來歷不知之
Z19_0520A04: ○性梅院佛光山 單冏 正定寺末 同州都濃郡湯野村
Z19_0520A05: 開山西譽一雲和尙生國筑前申傳當院移住二十五年遷
Z19_0520A06: 化寬永四年十月十四日行年六十八歲姓氏剃髮檀林附
Z19_0520A07: 法等不知抑當院起立由來已往號西嶺寺小菴也爾後三
Z19_0520A08: 十五年以前從所領主頭爲先祖牌所被再興而改寺號當
Z19_0520A09: 今稱性梅院也 元祿九丙子年九月廿一日
Z19_0520A10: ○淨屋寺念龍 西蓮寺末 同州大島郡屋代村 開山
Z19_0520A11: 松廓平僧也生所者右同浦也起立寬永永二年也往生承
Z19_0520A12: 應元歲十二月十二日 元祿九丙子九月廿二日
Z19_0520A13: ○西淨寺貞源 同末 同和田村 開山南察平僧也剃
Z19_0520A14: 髮師西蓮寺二世淨譽玄作長老也生國者同國和田村起
Z19_0520A15: 立者寬永八年往生之時節不分明 元祿九丙子九月廿
Z19_0520A16: 三日
Z19_0520A17: ○淨土寺懷山 同末 同油宇村 開山者號秀鎭平僧
Z19_0520B01: 也出生同所之人也剃髮之師西蓮寺開山松廓起立寬永
Z19_0520B02: 元年往生之年號月日不知 元祿九丙子九月廿三日
Z19_0520B03: ○壽源寺傳秀 快念寺末 同油良村 開山者號淨心
Z19_0520B04: 道心者也起立者元和元年往生寬永六歲二月十二日
Z19_0520B05: 元祿九丙子九月廿四日
Z19_0520B06: ○藥師寺眞龍 同末 同州大島郡 開山者束傳生國
Z19_0520B07: 豫州人也其外由緖等不知 元祿九丙子九月廿四日
Z19_0520B08: ○淨土寺舜翁 德性寺末 防州佐波郡下德地村 當
Z19_0520B09: 寺其初俊乘坊重源之所創建地也安置諸像者中尊長四
Z19_0520B10: 尺彌陀之座像幷觀音地藏不動毘沙門左右之各四五尺
Z19_0520B11: 之立像皆是行基菩薩之刻作也中古數百歲損破漸有佛
Z19_0520B12: 像面已明曆年中光譽唯心再興之者也 元祿九丙子九
Z19_0520B13: 月廿四日
Z19_0520B14: ○眞福寺眞入 同末 同牟禮村 開山厭譽眞求起立
Z19_0520B15: 者元和年中往生寬永二乙丑三月十二日靈牌之所記如
Z19_0520B16: 此傳法剃髮等之氏族不考之 元祿九丙子九月廿四日
Z19_0520B17: ○西方寺的玄 德性寺末 同鈴屋村 開山光蓮社來

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