浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0409A01: | る乳の。佛意に遠ざかるの。九十六趣の外道よりまし |
Z14_0409A02: | のと誹謗しながら。佛風の働きと。讃歎こそしたれ。 |
Z14_0409A03: | そしりはせぬとはいかなる面皮ぞや。加樣の妄語は。 |
Z14_0409A04: | 馬子駕籠等もいはぬことなり。扨又談義本魚の名に |
Z14_0409A05: | 似たりと云へる。いゝわけいらざることなり。京童部 |
Z14_0409A06: | こそ。だんぎぼとやら。だんぎぼんとやら云へ。大坂 |
Z14_0409A07: | にさへ云はぬことなれば。五畿內通方の語に非ず。況 |
Z14_0409A08: | や遠國をや。譯もなきことを云はるゝことかな。發願 |
Z14_0409A09: | 經の云ひわけも聞かぬことなり。自分には人の詞。少 |
Z14_0409A10: | しにても違ひ有らば。學問が有らじと大にしからる。 |
Z14_0409A11: | 指瑕返壁にも祖師の釋と別して。祖師の語とさへ云 |
Z14_0409A12: | へば。釋と云ふ文盲なることなりと。とがめられた |
Z14_0409A13: | り。加樣の過。數々あぐるに及ばず。發願經は兎角書 |
Z14_0409A14: | きあやまりにして。をかれたるが。ましなるべし。俗 |
Z14_0409A15: | 人も發願經と云はねば。順俗ともいはれまじ。經律論 |
Z14_0409A16: | を通じて。經と云ふは。十二部經の中より出て。しか |
Z14_0409A17: | も聖者の撰集なれば。例にならず。儒門にも聖經賢傳 |
Z14_0409B01: | と定めたれば。六經も證に立ず。陸羽が茶經碁經等 |
Z14_0409B02: | は。自稱にて大に非例なり。南山の戒壇圖經も。自稱 |
Z14_0409B03: | なれば。これ亦例にならず。兎角調弄の意より。不圖 |
Z14_0409B04: | 無調法をやられて。ひたと非をかざらるれども。仰天 |
Z14_0409B05: | の唾と破斥せられし穀の中を出ることはなるまじ。 |
Z14_0409B06: | 但し自分にも。佛風の働きをなされ。善導の發願文を |
Z14_0409B07: | も印可して。經にし玉ふがいぶかし。一佛乘を三乘と |
Z14_0409B08: | 說くは。具に五味の調𤍠を經る下根の二乘の爲にこ |
Z14_0409B09: | そ。法華諸經の王にて。第一最勝の法なれ。利人は何 |
Z14_0409B10: | れの會處にても。隨レ聞得レ悟なり。𣵀槃經に十二因緣 |
Z14_0409B11: | を說く。曾て二法なし。而れども下智觀のものは。聲 |
Z14_0409B12: | 聞の菩提を得。中智觀の者は。緣覺の菩提を得。上智 |
Z14_0409B13: | 觀の者は。菩薩の菩提を得。上々智觀の者は。佛菩提 |
Z14_0409B14: | を得。是れ則ち諸天器を供れども。食に精麤有り。三 |
Z14_0409B15: | 獸何を同ずれども。渡るに淺深を分つ。一雨の所潤。 |
Z14_0409B16: | 三草二木受る所同じからざるなり。これ機情悟解を |
Z14_0409B17: | 本とする一代聖敎自力の敎門なり。淨土宗の念佛の |