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Z1460 即心念仏摘欺説続 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0376A01: は未萌を誡む。況や今は。書に筆し梓に行ひて。初學
Z14_0376A02: を惑はし。方來を誤まれば。其禍少からず。若し情こ
Z14_0376A03: はく。辭つくりて。其邪說を。改め玉はずは。吾また本
Z14_0376A04: 如。什公。志磐の輩と。共に鼓を鳴して。直に老兄を驅
Z14_0376A05: て。背宗破祖の。系圖に入れ。永く台祖の爲に。謗を解
Z14_0376A06: かん。痛ましさの餘り。此れに寄て。略してこれを申
Z14_0376A07: 候。猶卽の義を明すこと。委は卽の字辨の如し。
Z14_0376A08: 右摘欺○此通りなるべし。自他無益。み遁しの處。
Z14_0376A09: 老衰甚だしきゆへ。 眞語。實語。
Z14_0376A10: 此點○譯もなきことなり。 井より。天を見れば。小
Z14_0376A11: なり。天の小には非ず。其見る者の。小なるなり。餘說
Z14_0376A12: より。摘欺を見れば。譯もなし。摘欺の譯なきには非
Z14_0376A13: ず。其見者の。譯なきなり。怪しむに足らず。
Z14_0376A14: 心を其まゝ○何としたることぞや。 心を其まゝに
Z14_0376A15: して。念佛すとは。心を其まゝ佛にして念佛すと云
Z14_0376A16: ふことなり。又心を其まゝにしてと云ふは。開解な
Z14_0376A17: り。念佛するは。立行なり。されば。心を其まゝにと思
Z14_0376B01: ふ。開解は。廣く萬行へ通じ。念佛するは。たゞ一行に
Z14_0376B02: 局す。又心を其まゝにと云は。唯心の異名なり。凡そ
Z14_0376B03: 萬法は。唯心なれば。其心を。とりもなをさず。其まゝ
Z14_0376B04: にと。平生開解して。さて其上に。立行は。或は念佛。
Z14_0376B05: 或は誦經。或は持戒。或は修禪。意に隨て勤るなり。今
Z14_0376B06: これを對譯せば。
Z14_0376B07:  卽心念佛。心を其まゝ佛にして。開解念佛す。立行
Z14_0376B08:  卽心誦經。心を其まゝ經にして。開解誦經す。立行
Z14_0376B09:  卽心持戒。心を其まゝ戒にして。開解持戒す。立行
Z14_0376B10:  卽心修禪。心を其まゝ禪にして。開解修禪す。立行
Z14_0376B11: か樣なり。この對譯の如く。心を其まゝと云ふ下へ。
Z14_0376B12: 佛經戒禪を。もたせて見らるべし。然れば。卽色色卽
Z14_0376B13: の卽も。其訓全く同じければ。心を其まゝにして。念
Z14_0376B14: 佛すと云ふは。開解立行。あひ分れて。尤もよく聞へ
Z14_0376B15: たる。的訓なり。心靜に。工夫せられよ。
Z14_0376B16: 其まゝと云ふは○曾て云はれぬなり。 心を其まゝ
Z14_0376B17: にと云ふは。開解なることを。知られぬ故。自然の義

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