浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0375A01: | と。諸家なみに。就の義と心得て。可ならんや。さてさ |
Z14_0375A02: | て。不出來千萬なることを。の玉ふ者かな。 |
Z14_0375A03: | さて又○復名爲レ合とあり。成程。合字にも。體不二 |
Z14_0375A04: | と。二物合との。分れあり。體不二の合は。そのまゝと |
Z14_0375A05: | 訓ず。所謂る始本合一の合。是なり。二物合の合は。つ |
Z14_0375A06: | くと訓ず。所謂る廣雅訓合の合。是なり。談義に。就と |
Z14_0375A07: | 訓ぜしは。二物合の方なり。因て摘欺につくと云ふ |
Z14_0375A08: | は。合の義なりと。辨じぬ。されば。此妙宗の文にて。 |
Z14_0375A09: | 彌々就と是とは。其義天隔せることを。悟り玉へ。 |
Z14_0375A10: | さて此妙宗の文は。元より。此方の依怙なれば。難レ有 |
Z14_0375A11: | けれども。談義主の爲には。讐敵なるに。これを知ら |
Z14_0375A12: | で。引かるゝは。これが卽の字の。ねずみのせぬ。明驗 |
Z14_0375A13: | なり。 |
Z14_0375A14: | 色々の○偏執すべからず。妙宗に說る。合の字の氣 |
Z14_0375A15: | 味を。とくと呑込まれぬ故。かく麤きことを云はる。 |
Z14_0375A16: | 今且く。談義主に反問せん。卽者。廣雅云。合也と。此 |
Z14_0375A17: | にも。色々の義理あるべきに。何とて荆溪は。偏執し |
Z14_0375B01: | て。於レ理猶疎と。破斥し玉ふや。承りたし。 |
Z14_0375B02: | さて又○云ふなり。 の玉はずと。知れた。若輩なる |
Z14_0375B03: | こと。 |
Z14_0375B04: | 是則ち○ゆへなり。此邪見。上に辨ずるが如し。 |
Z14_0375B05: | そのまゝと云ふも○知れたり。何ごとやら。通ぜず。 |
Z14_0375B06: | 北峯敎義○達二大義一也。卽の字に付て。就と見。是と |
Z14_0375B07: | 見るは。天地の違ひなるを。ひとつに云はるゝ故。最 |
Z14_0375B08: | 前より。色々と。申すことなり。さて就と云ふても。能 |
Z14_0375B09: | 所わかれ。是と云ても。能所わかるれば。六卽の卽に。 |
Z14_0375B10: | 能所のあるは。誰も不審は。無レ之に。云ふに及ばぬ。 |
Z14_0375B11: | 諸法卽理や。引に及ばぬ。北峯敎義を引きて。かれこ |
Z14_0375B12: | れ紛らかさる。甚だあしきことなり。さて又和訓は。 |
Z14_0375B13: | 卽ち唐の解義なれば。唐の字義に。達せんと欲せば。 |
Z14_0375B14: | まづ第一に。和訓を吟味すべし。然るに談義の。就の |
Z14_0375B15: | 訓は。荆溪四明の正義と。逆路をなし。台家の諸師に |
Z14_0375B16: | 異なる。不二の妙訓を。破滅する者なり。勿論隻手。大 |
Z14_0375B17: | 陽を掩には。足らずと雖も。釋には深防を示し。儒に |