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Z1460 即心念仏摘欺説続 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0373A01: 語には紛れあり。合のことを。不離と云ふ不離は。其
Z14_0373A02: 義あさく。是のことを。不離と云ふ不離は。其義ふか
Z14_0373A03: し。此わけも。亦未だ合點。有るまじくや。 さて。色
Z14_0373A04: がそのまゝと云ふをば。心がそのまゝと云ふべし。訓
Z14_0373A05: じてと云ふをば。點じてと云ふべし。
Z14_0373A06: 然れば○叶はぬことなり。 知らひで叶はぬことな
Z14_0373A07: れど。就と。是との。天地懸隔の相違をば。かつて知ら
Z14_0373A08: れず。上に辨ずるが如し。
Z14_0373A09: 是れ卽ち○義理なり。 就の訓は。六卽の卽の字に
Z14_0373A10: は。殊の外。ぶすなりと云ふことを。ゆめ〱。合點せ
Z14_0373A11: られず。
Z14_0373A12: 能そのまゝ○曾てなきことなり。是の訓は。六卽の
Z14_0373A13: 卽の字には。萬代不易の。的訓なりと云ふこと。亦曾
Z14_0373A14: て合點せられず。六卽の。能卽所卽は。是卽ち。能のそ
Z14_0373A15: のまゝ。所のそのまゝの。義理なり。何のなきことか。
Z14_0373A16: これ有らん。若しこれなくば。能つき所つきの語も。
Z14_0373A17: 又いな者り。
Z14_0373B01: つくの訓を以て○云はるゝや。就の訓を以て。台宗
Z14_0373B02: の卽の字を。さばくは。固に至極の邪見。逆路の大罪
Z14_0373B03: と存ず。斯の旨。とくと合點の御方は。摘欺を尤と。思
Z14_0373B04: 召べきなり。
Z14_0373B05: 答此云ひ分にて○知られぬなり。卽離のことは。ま
Z14_0373B06: だ自救不了にて。他を勘辨せらる。可笑。
Z14_0373B07: 此段纔かの內なれども○麁さなり。自他無益。見の
Z14_0373B08: がしの處。
Z14_0373B09: 卽位の卽を○承りたし。 卽位の卽は。あれ程摘欺
Z14_0373B10: に。つくと訓じて有るに。何ごとを云はるゝや。卽位
Z14_0373B11: の卽ばかりに。わざと旁に。つくと云ふ。假名を付て。
Z14_0373B12: 訓じ置けるは。卽就也。辟就の反對なりと。知らせん
Z14_0373B13: が爲。是の義に。簡まんが爲ならずや。目ありて。文字
Z14_0373B14: を讀む程の者。誰かこれを。知らざらん。それを加樣
Z14_0373B15: に。もがりかけ。卽位は。辟位のうらにて。辟就の反對
Z14_0373B16: なれば。つくの義なりなんど。知らぬ顏にて。云はる
Z14_0373B17: ゝこと。さて〱。顏厚なる御こと。いかにしても。眞

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