浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z14_0373A01: | 語には紛れあり。合のことを。不離と云ふ不離は。其 |
Z14_0373A02: | 義あさく。是のことを。不離と云ふ不離は。其義ふか |
Z14_0373A03: | し。此わけも。亦未だ合點。有るまじくや。 さて。色 |
Z14_0373A04: | がそのまゝと云ふをば。心がそのまゝと云ふべし。訓 |
Z14_0373A05: | じてと云ふをば。點じてと云ふべし。 |
Z14_0373A06: | 然れば○叶はぬことなり。 知らひで叶はぬことな |
Z14_0373A07: | れど。就と。是との。天地懸隔の相違をば。かつて知ら |
Z14_0373A08: | れず。上に辨ずるが如し。 |
Z14_0373A09: | 是れ卽ち○義理なり。 就の訓は。六卽の卽の字に |
Z14_0373A10: | は。殊の外。ぶすなりと云ふことを。ゆめ〱。合點せ |
Z14_0373A11: | られず。 |
Z14_0373A12: | 能そのまゝ○曾てなきことなり。是の訓は。六卽の |
Z14_0373A13: | 卽の字には。萬代不易の。的訓なりと云ふこと。亦曾 |
Z14_0373A14: | て合點せられず。六卽の。能卽所卽は。是卽ち。能のそ |
Z14_0373A15: | のまゝ。所のそのまゝの。義理なり。何のなきことか。 |
Z14_0373A16: | これ有らん。若しこれなくば。能つき所つきの語も。 |
Z14_0373A17: | 又いな者り。 |
Z14_0373B01: | つくの訓を以て○云はるゝや。就の訓を以て。台宗 |
Z14_0373B02: | の卽の字を。さばくは。固に至極の邪見。逆路の大罪 |
Z14_0373B03: | と存ず。斯の旨。とくと合點の御方は。摘欺を尤と。思 |
Z14_0373B04: | 召べきなり。 |
Z14_0373B05: | 答此云ひ分にて○知られぬなり。卽離のことは。ま |
Z14_0373B06: | だ自救不了にて。他を勘辨せらる。可レ笑。 |
Z14_0373B07: | 此段纔かの內なれども○麁さなり。自他無益。見の |
Z14_0373B08: | がしの處。 |
Z14_0373B09: | 卽位の卽を○承りたし。 卽位の卽は。あれ程摘欺 |
Z14_0373B10: | に。つくと訓じて有るに。何ごとを云はるゝや。卽位 |
Z14_0373B11: | の卽ばかりに。わざと旁に。つくと云ふ。假名を付て。 |
Z14_0373B12: | 訓じ置けるは。卽就也。辟就の反對なりと。知らせん |
Z14_0373B13: | が爲。是の義に。簡まんが爲ならずや。目ありて。文字 |
Z14_0373B14: | を讀む程の者。誰かこれを。知らざらん。それを加樣 |
Z14_0373B15: | に。もがりかけ。卽位は。辟位のうらにて。辟就の反對 |
Z14_0373B16: | なれば。つくの義なりなんど。知らぬ顏にて。云はる |
Z14_0373B17: | ゝこと。さて〱。顏厚なる御こと。いかにしても。眞 |