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Z1460 即心念仏摘欺説続 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0370A01: 〱。しどけなし。
Z14_0370A02: 然れども加樣の○分れぬなり。さすが敎者にて。お
Z14_0370A03: はすかな。左樣に。大小。權實。偏圓を。分るをば。三家
Z14_0370A04: 村裏と。見下し。更に說高說下。說麁說妙。都用不著
Z14_0370A05: と。合點して。無佛。無衆生。無是。無非。無好。無惡。佛
Z14_0370A06: 祖是何人ぞと萬事休し了れる。出格の路上をば。曾
Z14_0370A07: て未だ御存知なし。
Z14_0370A08: 佛敎の中の○云へり。此また。摘欺の上四十六葉に。申し
Z14_0370A09: 置きし異見をば。すきと。用ひ玉はずして。ひたと。自
Z14_0370A10: 慢ばかり云はる。其上。柳州。以道などの說をば。本よ
Z14_0370A11: り。三家村裏の樣子と鄙しめる。單傳家をば。とかく
Z14_0370A12: 合點せられぬまゝ。台敎にのみ窟宅し。禪宗をも。融
Z14_0370A13: 會するとて。悅ばる。若し爾らば。藕益の。禪者。敎之
Z14_0370A14: 根本也。敎者。禪之枝葉也と。の玉ふを。談義主は。會
Z14_0370A15: せられしや。有座主。問臨濟。三乘十二分敎。豈不
Z14_0370A16: 佛性。師云。荒草不曾鋤。主云。佛豈賺人也。師云。
Z14_0370A17: 佛在什麼處と。よく〱。此等を工夫して。天台門
Z14_0370B01: 下。萬劫の繫驢橛と。なり玉はざれ。
Z14_0370B02: 誠なるかな○思ひ玉ひそ。他宗の偏見僻說とは。い
Z14_0370B03: か樣のことにや。とくと。承りし上にて。御信用なき。
Z14_0370B04: 是非を極むべし。いま樣子を知らぬ。人に向ひ。をし
Z14_0370B05: 付て。無理と思ふなとは。先づ指當りて。この義が御
Z14_0370B06: 無理と。存ぜられ候。
Z14_0370B07: 此語ちと可笑し○親しからず。禪敎と對する敎は。
Z14_0370B08: 一大藏敎のことにて。此中には。具さに三學あり。八
Z14_0370B09: 萬の律儀。何ぞこれを除かむや。されば。その可笑く
Z14_0370B10: 思ひ。取て置は。かの敎の字を。せまく心得。律儀はな
Z14_0370B11: しと。思ふ位の人なるべし。さて。禮儀三百と。云ふ
Z14_0370B12: ことの出るも。下に。上下混ぜぬ樣にとありて。君臣
Z14_0370B13: の禮儀の。亂れぬ爲に。階級を立と云ふ。譬へに連れ
Z14_0370B14: て。來る語なり。又はちと。意もあればなり。可笑しと
Z14_0370B15: な。思ひ玉ひそ。
Z14_0370B16: 君臣の二字は○見當らぬなり。 論註云。夫菩薩歸
Z14_0370B17: 佛。如臣之歸一レ君と。念佛鏡云。佛是法王。菩薩爲法臣

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