浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0368A01: | 千代野の歌を。死句と云ふて。可ならんや。 千代野 |
Z14_0368A02: | の入處は。已に格外なれば。其歌も。亦悟外の句にし |
Z14_0368A03: | て。宛轉自在なり。活句に非ずして何ぞ。千代野。分 |
Z14_0368A04: | 上には。活句勿論なり。若しこれ參學の人の。見解な |
Z14_0368A05: | らば。また機に隨つて。死活定まらじ。それを。死句な |
Z14_0368A06: | りと定め玉ふは。何ごとぞや。右の件々。試に參詳し |
Z14_0368A07: | て。看られよ。 |
Z14_0368A08: | 此書き樣○云はるゝなり。此段は。何ごとをの玉ふ |
Z14_0368A09: | か。通ぜず。さて。水のたまらぬとは。情塵意想に落 |
Z14_0368A10: | ちず。不レ屬二有無一を云ふなり。然るを談義に。無體な |
Z14_0368A11: | り。無相なりと。云はるゝは。此れ乃ち。有を擇んで。 |
Z14_0368A12: | 無に屬する。思量分別の。水のたまりたるなり。よく |
Z14_0368A13: | 參透せられよ。 |
Z14_0368A14: | 此語は○至極せぬ論なり。 知れず。疑はしきをば。 |
Z14_0368A15: | 葢し闕如して。可なり。然るを無理に。至極せぬと。の |
Z14_0368A16: | 玉ふは。あしゝ。 |
Z14_0368A17: | 覺性は○證するも幻なり。旣に圓覺經に。覺心不動 |
Z14_0368B01: | とあれば。かの孝宗も。中にも屬せぬ。得無所離のこ |
Z14_0368B02: | と。合點なる條は。勿論なるべし。さて中邊の邊は。 |
Z14_0368B03: | 有無のことに候や。中邊論と。あればなり。さて。か |
Z14_0368B04: | の古人とは。卽ち孝宗の。圓覺の。若說レ有レ覺。猶未レ離レ |
Z14_0368B05: | 幻。說レ無レ覺者。亦復如レ是と。云ふ文の註なり。若し古 |
Z14_0368B06: | 人の語が。不審ならば。先づ圓覺を不審せられよ。 |
Z14_0368B07: | 彼の人○前後際斷するなり。不屬有無と云は。本よ |
Z14_0368B08: | り佛說にて。得無所離と。全く別なきことを。知られ |
Z14_0368B09: | ず。誤て人語と見て。この妄難を。起し玉ふ。 |
Z14_0368B10: | この經意○云ふべし。 予や今已に。談義主の。三十 |
Z14_0368B11: | 棒を。喫し了れり。然るにかの。古人の語は。本と宋の |
Z14_0368B12: | 禪者圭堂の。大明錄に出て。空隱道人は。かの錄を賛 |
Z14_0368B13: | じて。佛法。眞大二明於此書一也と云ひ。三山琳禪師は。 |
Z14_0368B14: | 是書。發二七百年。未レ言之祕一と云ひ。雪峯照禪師は。古 |
Z14_0368B15: | 來。未三曾若レ此道二盡吾宗實法之祕一と。云はれたり。諸 |
Z14_0368B16: | 禪老達。かく隨喜せる。大明錄に引し。古人の語を。用 |
Z14_0368B17: | ひたる摘欺を。見玉はゞ。此れまた必ず。佛法の大明 |