浄土宗全書を検索する
AND検索：複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後２行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| Z14_0366A01: | の違ひ目を。申したるなり。か程明かなる說を。見ぬ |
| Z14_0366A02: | ふりして。圓頓の種子を下せとは。何ごとぞや。 |
| Z14_0366A03: | 台家に○能く合點し玉へ。六不レ離レ卽。卽不レ妨レ六と |
| Z14_0366A04: | 云ふを。存知たる人など。此御口上を聞けば。決定。云 |
| Z14_0366A05: | ひ紛らかしとならでは。申候まじ。 さて。次上の六 |
| Z14_0366A06: | 卽や。此段の。位次沙汰は。悉皆。狂言の樣子。無理至 |
| Z14_0366A07: | 極なる非難。願は。かの無見の。勿下掉二三寸舌一誑上レ人の |
| Z14_0366A08: | 一語を。省察し玉へかし。然れば。妙𤣥なんどをば。姑 |
| Z14_0366A09: | くとり置かれて。先づ四敎儀集註下の。四十三張あた |
| Z14_0366A10: | りを。とくと。勘辨せらるべし。 |
| Z14_0366A11: | 此れ等の○長ければ略す。鸞師の御義を。天台は尊 |
| Z14_0366A12: | 崇し。今は未盡と云はる。不思議なり。さて又。その |
| Z14_0366A13: | 盡未盡の穿鑿は。論註談義の時。仕るべし。古人は。橫 |
| Z14_0366A14: | 評二不急之言一とも。攀二附餘事とも。誡め玉へば。卽心 |
| Z14_0366A15: | 談義の折柄には。承るまじく候。 |
| Z14_0366A16: | 此れは前に禪流は○早速に見るべし。前に在し。み |
| Z14_0366A17: | なと云。語增さへ。御ぬき候はゞ。此疑團は。打破すべ |
| Z14_0366B01: | し。 |
| Z14_0366B02: | 何ぞ慥かなる證據ありや心元なし。 悟道發明せる |
| Z14_0366B03: | 人を。宿習開發なり。再來の人なり。なんど申すは。此 |
| Z14_0366B04: | れ乃ち。賛語なれば。證據なくとも。不レ苦歟。故に虞 |
| Z14_0366B05: | 淳熙は。慧日是再來人と云ひ。黃龍南も。◆賢和尙を |
| Z14_0366B06: | 賛めて。定從二天人中一來と云へり。若し談義主の心な |
| Z14_0366B07: | らば。此等をも亦。證據ありやと。ねだらるべし。況や |
| Z14_0366B08: | かの橘后は。其果を推て。因を驗するに。再來の人に。 |
| Z14_0366B09: | 紛れあるまじ。 |
| Z14_0366B10: | 此れは何と云ふことにて○無理なる論なり。此段。 |
| Z14_0366B11: | 老衰尤も甚だし。云ふに及ばねども。摘欺の意は談義 |
| Z14_0366B12: | に。千代野の歌 |
| Z14_0366B13: | 有人云。彼の女の名。實は。千代直なり。千代野に |
| Z14_0366B14: | は非ず。其上。貴婦なりと。若し爾らば。摘欺の。 |
| Z14_0366B15: | 談義に準じて。賤婦の樣に云ひしは。あしゝ。又 |
| Z14_0366B16: | 世傳の歌に。千代のをがと云ふも。尤もなり。直 |
| Z14_0366B17: | を。よみくせにて。のをと。書きたる者なり。さ |