浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0365A01: | 台家の日用なるべきに。反て。可以言宣の。淺說を以 |
Z14_0365A02: | て。家常飯と。せらるゝ段。いと不審多し。 |
Z14_0365A03: | 談義本○分るゝに非ずや。此れ又。例の敎を以て禪 |
Z14_0365A04: | をさばく。お癖が出ぬ。いらぬことかな。さて。上の |
Z14_0365A05: | 段と。此段とは。老衰ゆへに。みな看讀が。正直にな |
Z14_0365A06: | し。摘欺の意は。禪と敎と。門庭は差別すれども。その |
Z14_0365A07: | 悟道の處 |
Z14_0365A08: | 悟道の處とは。所謂る眞如の妙理にて。實證の處 |
Z14_0365A09: | を云ふなり。 |
Z14_0365A10: | は。各々言語道斷にて。一とも異とも。云ひ難しとな |
Z14_0365A11: | り。これを見損ぜられて。その門庭の分れを。云ひ難 |
Z14_0365A12: | きかと思はる。悲ひかな。 |
Z14_0365A13: | 此云ひ分○承當はせまじ。 摘欺は。禪家の。方便を |
Z14_0365A14: | 藉ずして。直下に承當する。頓旨を宗とするの。總體 |
Z14_0365A15: | をこそ申せ。禪者は。一々みな承當すとは。誰が申候 |
Z14_0365A16: | や。よく吟味して。見られよ。但し前に。必ずと云ひ。 |
Z14_0365A17: | 始てと云ふ。語增ありしが。今も亦。みなと云。語增あ |
Z14_0365B01: | り。此は御除きあれ。 |
Z14_0365B02: | 或問に○しらるべし。 中峯の語は。摘欺に引ける。 |
Z14_0365B03: | 寂室。永明などの說と。合同なれども。實は。みなと云 |
Z14_0365B04: | はるゝ。語增より。か樣に。譫語し玉ふなり。 |
Z14_0365B05: | 此れ又六卽の○下し玉へ。此れみな。所謂知識衰へ |
Z14_0365B06: | て。他の文字を。見玉ふこと。正直ならぬ。處なり。か |
Z14_0365B07: | の禪流の。天台などの禪を貶して。修證に從ひ。格量 |
Z14_0365B08: | に落とし。無修無證。卽心是佛を以て。達磨直指の禪 |
Z14_0365B09: | と云 |
Z14_0365B10: | 永覺云。禪那一法。遍在二諸乘一。悉從二修證一。幷落二格 |
Z14_0365B11: | 量一。唯達磨。直指二一心一。强號爲レ禪。無二修證格量之 |
Z14_0365B12: | 可一レ言等。云云 |
Z14_0365B13: | を。敎家から見れば。今雖二然卽佛一。此是理卽なり。敎 |
Z14_0365B14: | 家は本より。六にして卽。卽にして六なることを。明 |
Z14_0365B15: | せり。故に摘欺に。敎家の。六卽を明してとは。說け |
Z14_0365B16: | り。其內。理卽の方は。其跡同じければ。論ずるに及ば |
Z14_0365B17: | ず。よつて。卽にして六の。位次を立る方を擧て。禪敎 |