浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0359A01: | たらことかと。存ずるなり。 |
Z14_0359A02: | 此說の心○笑止さよ。 自他無益の段。見のがしの |
Z14_0359A03: | 處。 |
Z14_0359A04: | 此れはなにとして○歷然なり。摘欺に。六卽の階級 |
Z14_0359A05: | をば。捨て置きつゝとあるを。六卽の義を。捨て置く |
Z14_0359A06: | と。合點せらる。談義に。六卽の義は有るべし。此は。 |
Z14_0359A07: | 解の方なり。今かれこれ。云わけし玉ふも。亦みな解の方なり。然れば。卽心念佛に |
Z14_0359A08: | 就て。六卽の階級を立。名字位の行ずる。卽心念佛は。 |
Z14_0359A09: | か樣〱。觀行位の行ずる。卽心念佛は。か樣〱と。 |
Z14_0359A10: | 簡別して。其位相應に。行ぜよと勸める。行の方はな |
Z14_0359A11: | し。此わけを。知り玉はぬは。さて悲しきことなり。若 |
Z14_0359A12: | し知て。か樣にの玉はゞ。此は。紛らかしなり。 |
Z14_0359A13: | 但し悟道○見へたるに非ずや。此れまた相替らず。 |
Z14_0359A14: | みな六卽の。解の方にて。更に修行の。差分には非ず。 |
Z14_0359A15: | 今日は。自他共に。皆これ博地の。凡夫なれども。學解 |
Z14_0359A16: | の方をいへば。六にしてまた卽なることを。知る故 |
Z14_0359A17: | に。一念卽是を聞いて。謗りもせず。懼れもせねども。 |
Z14_0359B01: | 修行の方に。臨んでは。且く事に約して。差分して。名 |
Z14_0359B02: | 字の卽心念佛。觀行の卽心念佛などゝ。階級を立て |
Z14_0359B03: | ゝ。修行するなり。されば吾人。罪不罪不可得とは。解 |
Z14_0359B04: | 了すれども。性罪をば。行ぜぬが如し。今談義主は。六 |
Z14_0359B05: | 卽の心に達し。罪不罪不可得と。知られし程に。ちと |
Z14_0359B06: | 性罪を行じて。見せ玉へかし。なるまじ。此れ則ち凡 |
Z14_0359B07: | 夫は。解と行と。遙に別なれば。解は初心に具すと。信 |
Z14_0359B08: | ずれども。約レ事差分する者から。性罪現行をば。をめ |
Z14_0359B09: | 〱と。聖境に推らずは。なるまじ。然るを談義には。 |
Z14_0359B10: | 觀行相似の修行を。猥りに今日の。あら凡夫へ。敎へ |
Z14_0359B11: | らるゝこと。喩へば凡僧へ。性罪を許すが如し。故に |
Z14_0359B12: | 摘欺に。これを諫めて。左樣に。六卽の階級を。かまわ |
Z14_0359B13: | れず。上下雜亂し。觀念混同して。勸めらるゝこと。宜 |
Z14_0359B14: | しからずと。申すことなり。是を何と。聞き玉ひて。知 |
Z14_0359B15: | れたる止觀を引きあげ。よこさまなる。高推聖境の難 |
Z14_0359B16: | を。云ひかけ玉ふや。 |
Z14_0359B17: | さて高位○氣の毒がられたることあり。 此れより |