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Z1460 即心念仏摘欺説続 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0359A01: たらことかと。存ずるなり。
Z14_0359A02: 此說の心○笑止さよ。 自他無益の段。見のがしの
Z14_0359A03: 處。
Z14_0359A04: 此れはなにとして○歷然なり。摘欺に。六卽の階級
Z14_0359A05: をば。捨て置きつゝとあるを。六卽の義を。捨て置く
Z14_0359A06: と。合點せらる。談義に。六卽の義は有るべし。此は。
Z14_0359A07: 解の方なり。今かれこれ。云わけし玉ふも。亦みな解の方なり。然れば。卽心念佛に
Z14_0359A08: 就て。六卽の階級を立。名字位の行ずる。卽心念佛は。
Z14_0359A09: か樣〱。觀行位の行ずる。卽心念佛は。か樣〱と。
Z14_0359A10: 簡別して。其位相應に。行ぜよと勸める。行の方はな
Z14_0359A11: し。此わけを。知り玉はぬは。さて悲しきことなり。若
Z14_0359A12: し知て。か樣にの玉はゞ。此は。紛らかしなり。
Z14_0359A13: 但し悟道○見へたるに非ずや。此れまた相替らず。
Z14_0359A14: みな六卽の。解の方にて。更に修行の。差分には非ず。
Z14_0359A15: 今日は。自他共に。皆これ博地の。凡夫なれども。學解
Z14_0359A16: の方をいへば。六にしてまた卽なることを。知る故
Z14_0359A17: に。一念卽是を聞いて。謗りもせず。懼れもせねども。
Z14_0359B01: 修行の方に。臨んでは。且く事に約して。差分して。名
Z14_0359B02: 字の卽心念佛。觀行の卽心念佛などゝ。階級を立て
Z14_0359B03: ゝ。修行するなり。されば吾人。罪不罪不可得とは。解
Z14_0359B04: 了すれども。性罪をば。行ぜぬが如し。今談義主は。六
Z14_0359B05: 卽の心に達し。罪不罪不可得と。知られし程に。ちと
Z14_0359B06: 性罪を行じて。見せ玉へかし。なるまじ。此れ則ち凡
Z14_0359B07: 夫は。解と行と。遙に別なれば。解は初心に具すと。信
Z14_0359B08: ずれども。約事差分する者から。性罪現行をば。をめ
Z14_0359B09: 〱と。聖境に推らずは。なるまじ。然るを談義には。
Z14_0359B10: 觀行相似の修行を。猥りに今日の。あら凡夫へ。敎へ
Z14_0359B11: らるゝこと。喩へば凡僧へ。性罪を許すが如し。故に
Z14_0359B12: 摘欺に。これを諫めて。左樣に。六卽の階級を。かまわ
Z14_0359B13: れず。上下雜亂し。觀念混同して。勸めらるゝこと。宜
Z14_0359B14: しからずと。申すことなり。是を何と。聞き玉ひて。知
Z14_0359B15: れたる止觀を引きあげ。よこさまなる。高推聖境の難
Z14_0359B16: を。云ひかけ玉ふや。
Z14_0359B17: さて高位○氣の毒がられたることあり。 此れより

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