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Z1460 即心念仏摘欺説続 敬首 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0356A01: 反覆して。願は妄想し玉ふこと莫れ。
Z14_0356A02: 又無量壽經中○さばくや。此も亦餘りなことなり。
Z14_0356A03: 三三而九なれば。總合して九品と爲と云ふは。りつは
Z14_0356A04: に。よく聞へたるに。何とて本文になき字を添て。九
Z14_0356A05: 品を合して。九品とすと。の玉ふや。三三而九とは。先
Z14_0356A06: づその數を。かぞへたるなり。合爲九品とは。次に總
Z14_0356A07: 合して。品數とするなり。されば談義主の樣に。知識
Z14_0356A08: 衰へたる人や。又は和情の强き人などは。合の字の上
Z14_0356A09: に。故の字を帶て見られよ。地體ある筈なれども。略
Z14_0356A10: せるなり。さて。本文には。分爲上中下ありて。品
Z14_0356A11: の字なく。三三而九とありて。また品の字なきは。こ
Z14_0356A12: れ但その數のみを。擧ぐればなり。然るを品の字なき
Z14_0356A13: 格の處へ。品の字を入て。三品各々三品なれば。九品
Z14_0356A14: なりと云はるゝは。此文の見樣も。かの𤍠の字と。同
Z14_0356A15: 然の故なるべし。さて又。か樣のことなどは。文字語
Z14_0356A16: 路の。さばきなれば。其格さへ合點すれば。六个敷義
Z14_0356A17: は。これなく候。
Z14_0356B01: 又復可○下にあるべし。 言必不能の言の字は。
Z14_0356B02: 次上の譬への中なる。言彼富貴の。言の字の格なり。
Z14_0356B03: 勿論次上の。豈可得言。乃至言彼富貴と。か樣に言の
Z14_0356B04: 宇を。二處に置く格に。此譬へも。復可言。乃至言必不
Z14_0356B05: 能と。二處に置ても好し。但し此は。上の言の字を。略
Z14_0356B06: したるなれば。顛倒はさて置。毫も疑はしきことなけ
Z14_0356B07: れば。至極變化せる。綺文と相見へ候。さて註に。安
Z14_0356B08: 樂集も。顛倒なりとのこと。安樂義は。六朝の奧篇ゆ
Z14_0356B09: へ。安樂集にも。其通りに引用し玉ふ。然れども。其人
Z14_0356B10: を惡めばその餘胥に及んで。安樂義を。僞文とせられ
Z14_0356B11: たき故。安樂集までを。顛倒なりと謗り玉ふこと。こ
Z14_0356B12: れ他なし。卽ち談義主の心が。顛倒し玉へばなり。
Z14_0356B13: 一念何當河○甚だ可笑しきなり。何當の何の字
Z14_0356B14: は。如何の略にて。和には。どふしてと譯し。いかゞし
Z14_0356B15: てと譯す。されば。念何當渡河とは。どふして。河を渡
Z14_0356B16: らうと。念ずるなり。是則ち。上の爲著衣渡。爲脫衣
Z14_0356B17: の念にて。著衣して渡ふ歟。脫衣して渡ふ歟。いか

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