浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0346A01: | の題。みなかく省略し玉ふこと好シ。問。此はたゞ略せ |
Z14_0346A02: | るなるべし。摘欺に從ふには。非る歟。答。いや左樣に |
Z14_0346A03: | は有まじ。旣に大方廣曼殊師利童眞菩薩華嚴本敎讃 |
Z14_0346A04: | 閻曼德迦忿怒王眞言阿毘遮嚕迦儀軌品とある。三十 |
Z14_0346A05: | 三字の長銘を。例に出されぬ。況や卽心念佛安心決定 |
Z14_0346A06: | 談義本或問餘說と。纔かに十五字の題を置るゝに。何 |
Z14_0346A07: | の遠慮ありてか。今の樣に省略し玉はんや。とかく唐 |
Z14_0346A08: | 人のは。立て續くほど。長くても。義理よくて。こ利口 |
Z14_0346A09: | に聞へ。和人の長きは。不調法げに聞ゆるなり。され |
Z14_0346A10: | ば摘欺に。この題くど〲し。勿論これより長き題も |
Z14_0346A11: | あれども。それはそれなりと云。諫めに從はれしに。 |
Z14_0346A12: | 相違はなきなり。とても諫めに從はれば。願は流の如 |
Z14_0346A13: | にして。だんぎぼの。惡響をも省略し。其題の。不吉な |
Z14_0346A14: | らぬ樣に。ありたき者なり。 |
Z14_0346A15: | 近き比摘欺說○ありやと問ふ。摘欺說の題。何と疑 |
Z14_0346A16: | ありや。承りたし。さて或問の餘說なれば。或人の問 |
Z14_0346A17: | 筈なり。何とて談義主より。或人へ問ひ玉ふや。若し |
Z14_0346B01: | これなれば。今の題を改めて。問或餘說とし玉ひて |
Z14_0346B02: | は。いかん。 |
Z14_0346B03: | 其人左のみ○四五箇條語る。此の語られし人も。さ |
Z14_0346B04: | て麁相なることかな。旣に摘欺にある。大乘法答のこ |
Z14_0346B05: | と。彌陀經を。散善に屬せぬこと。臨終の十念。宿種相 |
Z14_0346B06: | 違のこと。悟りかねて。ぐづゝくと云ふ誤のこと。袖 |
Z14_0346B07: | 中策は。小乘部分なること。和學の念佛のこと。諸宗 |
Z14_0346B08: | にも。高低淺深を分つこと。淨家を。小乘の見と云ふ |
Z14_0346B09: | 誤のこと。禪宗を。唯理と云ふ誤のこと。淨家は。時機 |
Z14_0346B10: | 相應なること。凡夫入報土のこと。台家も。事の念佛 |
Z14_0346B11: | を勸めて。甲斐あることなどは。彼の談義とは。以て |
Z14_0346B12: | の外に。かはりたるを。左のみかはりたることなしと |
Z14_0346B13: | は。何として云はるゝや。さて又。卽心念佛の義は。 |
Z14_0346B14: | 或問の轉計にても。摘欺の難は。なか〱紛らかされ |
Z14_0346B15: | 不レ申。妙宗の序意なども。或問の通にては。埓のあか |
Z14_0346B16: | ぬことなるに。すきと其沙汰これなし。甚だ不審な |
Z14_0346B17: | り。 |