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Z1450 即心念仏談義本或問余説 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0326A01: に口決を授け玉ふを。感得せり。卽ち淨家の僧に向て
Z14_0326A02: 說くに。淨家の僧の云く。我家に傳ふる所と。只だ一
Z14_0326A03: と事違ひたれども。此方の傳へは。年久しきことな
Z14_0326A04: れば。傳へあやまりたることも。あるべし。直に彌陀
Z14_0326A05: 尊の夢吿なれば。疑ひなきことなり。難有義なりと。
Z14_0326A06: 感歎せり。右の傳へを。拙納なども。昔傳へたり。夫れ
Z14_0326A07: に付て。少し不審もあれども。又通じ樣も。あること
Z14_0326A08: なり。此に記すに及ばず。
Z14_0326A09: 彼の書に又云。さて當段は。次下に。別の譯にて。悟道
Z14_0326A10: したる。貴賤男女の。事跡をあげ。六卽の階級をば。捨
Z14_0326A11: て置きつゝ。漫りに今日の。平凡夫の例にせむと。ひ
Z14_0326A12: しめかるゝ序文にて。無智の俗子など。ざつとこれを
Z14_0326A13: 聞かば。甚だ惑ふべきことなれば。言の費をかへりみ
Z14_0326A14: ず。如是諫曉する者なり。昔の龍女○畜生なり。
Z14_0326A15: 此は。夢中の邪味あり。さて。畜生の作佛といへば。
Z14_0326A16: 況や。人をやと。心安樣に聞ゆれども。此龍女は。實は
Z14_0326A17: 圓の初住にて。南岳天台なども。及び玉はぬ權化なれ
Z14_0326B01: ば。今日の犬猫などの。悟りを開く。手本とはならず。
Z14_0326B02: 又この龍女の作佛には。權實の論ありて。殊の外むづ
Z14_0326B03: かし。よく〱台家の。智者達に尋ぬべし。 觀經の
Z14_0326B04: 當機衆なる○女人なり。韋提大士。五百の侍女も。
Z14_0326B05: 皆また常の凡倫には非ず。故に四明云。韋提本住
Z14_0326B06: 。爲起淨土觀法。故示同凡と。又云。多約
Z14_0326B07: 發心位と。是なり。如是三賢十聖の。御身なれ
Z14_0326B08: ば。事理兼修なさるゝか。尤のことなり。 さて又。上
Z14_0326B09: の龍女と。此の韋提とは。何と思ふ心にて。いらなく
Z14_0326B10: 引れたるや。先づ龍女は。旣に智積菩薩さへ。疑ふ程
Z14_0326B11: の稀有なる聖人なり。次に韋提は。淨土を開發し玉
Z14_0326B12: ふ。法忍の薩埵なり。然ればこの二大菩薩は。女流に
Z14_0326B13: 居すと雖も。大丈夫も及ばざれば。百萬の中に。ひと
Z14_0326B14: りもなき。不可思議の境界なり。然るに古今の往生傳
Z14_0326B15: に。稱名の行に依て。めだたく出離せし。僧俗貴賤男
Z14_0326B16: 女。及び鳥獸の。唐日本かけて。夥敷ある靈驗をば。一
Z14_0326B17: つも擧ず。さらずともと見ゆる。二大菩薩をば。牽强

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