浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0025A01: | 廣。有レ狹。有レ遍。有レ局。通如二長途修懺課誦。古德所レ立。 |
Z14_0025A02: | 回向發願之文一。別則各隨二自己之意一所レ立。廣如二四弘。 |
Z14_0025A03: | 上求下化一。狹如二自修自度。決志往生一。局如二課誦有レ時。 |
Z14_0025A04: | 隨レ衆同發一。遍則時時發願。處處標心。要須下體合二四弘一。 |
Z14_0025A05: | 不上レ得二師レ心自立一と云云。具さに彼文を見るべし。願 |
Z14_0025A06: | 文は。自分に作るがよきなり。去ども。昔しの人の作 |
Z14_0025A07: | りたる願文が。我心にかなひたらば。それを用ひても |
Z14_0025A08: | よしとなり。善導大師の發願經あり。慈覺禪師の發願 |
Z14_0025A09: | 文あり。慈雲懺主の發願文あり。何れも殊勝なる願文 |
Z14_0025A10: | なり。拙僧が知る念佛申し。雲棲の發願文を。常に唱 |
Z14_0025A11: | へし人。一兩人ありしなり。藕益大師は。大朗居士と |
Z14_0025A12: | 云し時。四十八願を起されたり。阿彌陀如來の。因位 |
Z14_0025A13: | の時のやうなることなり。上代の人にも。聞及ばぬ。 |
Z14_0025A14: | 不思議の志しなり。かやうの願。なにとぞ。發したき |
Z14_0025A15: | ことなり。略なる願文を。用ひたくば。善導の發願經 |
Z14_0025A16: | を。讀たるが然るべし。若自分に願文を作らば。四弘 |
Z14_0025A17: | 誓願の心に。よくかなふやうにすべしとなり。四弘誓 |
Z14_0025B01: | 願は。一切の菩薩の。皆起す所なれば。總願と云なり。 |
Z14_0025B02: | 衆生無邊誓願度。煩惱無邊誓願斷。法門無盡誓願知。 |
Z14_0025B03: | 無上菩提誓願成の願。卽心念佛の意に。かなふやう |
Z14_0025B04: | に。心得べし。衆生無邊誓願度と云は。衆生の生死が。 |
Z14_0025B05: | 卽ち淸淨𣵀槃なれども。衆生は。𣵀槃を全ふして。無 |
Z14_0025B06: | 始より以來。迷ひたり。其衆生を度して。生死を全ふ |
Z14_0025B07: | して。卽ち𣵀槃となさしめんと。誓ふなり。煩惱無邊 |
Z14_0025B08: | 誓願斷とは。修惑卽ち性惡なるゆへに。煩惱は。本微 |
Z14_0025B09: | 妙淸淨の法なれども。一切衆生は。無始より。性惡寂 |
Z14_0025B10: | 滅の體を全ふして。修惑煩惱のけがれとなして。をる |
Z14_0025B11: | ゆへに。其衆生をして。煩惱卽菩提とさとり。煩惱を。 |
Z14_0025B12: | 斷ぜずして。斷ぜしめんと。誓ふなり。法門無盡誓願 |
Z14_0025B13: | 知とは。一切衆生に。諸の法門を。知しめんと。誓ふな |
Z14_0025B14: | り。一微塵の中に。大千の經卷を納むと云譬は。めん |
Z14_0025B15: | 〱の一念に。本來無量無邊の法門を。具足してをる |
Z14_0025B16: | を。譬へたり。故にめん〱に。內證に持てをる法門 |
Z14_0025B17: | を。盡く知あらはさしめんと。誓ふなり。無上菩提誓 |