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Z1360 即心念仏安心決定談義本 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0025A01: 廣。有狹。有遍。有局。通如長途修懺課誦。古德所立。
Z14_0025A02: 回向發願之文。別則各隨自己之意立。廣如四弘。
Z14_0025A03: 上求下化。狹如自修自度。決志往生。局如課誦有時。
Z14_0025A04: 衆同發。遍則時時發願。處處標心。要須體合四弘
Z14_0025A05: 上レ心自立と云云。具さに彼文を見るべし。願
Z14_0025A06: 文は。自分に作るがよきなり。去ども。昔しの人の作
Z14_0025A07: りたる願文が。我心にかなひたらば。それを用ひても
Z14_0025A08: よしとなり。善導大師の發願經あり。慈覺禪師の發願
Z14_0025A09: 文あり。慈雲懺主の發願文あり。何れも殊勝なる願文
Z14_0025A10: なり。拙僧が知る念佛申し。雲棲の發願文を。常に唱
Z14_0025A11: へし人。一兩人ありしなり。藕益大師は。大朗居士と
Z14_0025A12: 云し時。四十八願を起されたり。阿彌陀如來の。因位
Z14_0025A13: の時のやうなることなり。上代の人にも。聞及ばぬ。
Z14_0025A14: 不思議の志しなり。かやうの願。なにとぞ。發したき
Z14_0025A15: ことなり。略なる願文を。用ひたくば。善導の發願經
Z14_0025A16: を。讀たるが然るべし。若自分に願文を作らば。四弘
Z14_0025A17: 誓願の心に。よくかなふやうにすべしとなり。四弘誓
Z14_0025B01: 願は。一切の菩薩の。皆起す所なれば。總願と云なり。
Z14_0025B02: 衆生無邊誓願度。煩惱無邊誓願斷。法門無盡誓願知。
Z14_0025B03: 無上菩提誓願成の願。卽心念佛の意に。かなふやう
Z14_0025B04: に。心得べし。衆生無邊誓願度と云は。衆生の生死が。
Z14_0025B05: 卽ち淸淨𣵀槃なれども。衆生は。𣵀槃を全ふして。無
Z14_0025B06: 始より以來。迷ひたり。其衆生を度して。生死を全ふ
Z14_0025B07: して。卽ち𣵀槃となさしめんと。誓ふなり。煩惱無邊
Z14_0025B08: 誓願斷とは。修惑卽ち性惡なるゆへに。煩惱は。本微
Z14_0025B09: 妙淸淨の法なれども。一切衆生は。無始より。性惡寂
Z14_0025B10: 滅の體を全ふして。修惑煩惱のけがれとなして。をる
Z14_0025B11: ゆへに。其衆生をして。煩惱卽菩提とさとり。煩惱を。
Z14_0025B12: 斷ぜずして。斷ぜしめんと。誓ふなり。法門無盡誓願
Z14_0025B13: 知とは。一切衆生に。諸の法門を。知しめんと。誓ふな
Z14_0025B14: り。一微塵の中に。大千の經卷を納むと云譬は。めん
Z14_0025B15: 〱の一念に。本來無量無邊の法門を。具足してをる
Z14_0025B16: を。譬へたり。故にめん〱に。內證に持てをる法門
Z14_0025B17: を。盡く知あらはさしめんと。誓ふなり。無上菩提誓

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