浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0024A01: | り。如來不可思議。度生之力とは。法華經に。定慧力莊 |
Z14_0024A02: | 嚴。以此度衆生とあるゆへ。佛の禪定智慧の力なり。 |
Z14_0024A03: | それを讃歎せし功德にて。十方の諸佛の。說法の座に |
Z14_0024A04: | つらなり聞と云り。大乘智慧の功德。廣大なること |
Z14_0024A05: | 如レ此。然れば。少しづゝなりとも。聞習ふべきは。大 |
Z14_0024A06: | 乘の觀法なり。急に精を出すべきは。理觀事行。一度 |
Z14_0024A07: | に雙べ勤むる。卽心念佛なり。 |
Z14_0024A08: | 卽心念佛の回向發願の事 |
Z14_0024A09: | 淨土の修行は。肝要は。信。願。行の三なり。信。行の二 |
Z14_0024A10: | は。前に大樣申し沙汰せし處に。自ら顯はれたり。猶 |
Z14_0024A11: | 旭師の要解に。信レ自。信レ他。信レ因。信レ果。信レ事。信レ理 |
Z14_0024A12: | の相を釋せられたり。卽心念佛の信のすがた。あらわ |
Z14_0024A13: | なり。具に彼文を見るべし。其に就て。信レ自の相を釋 |
Z14_0024A14: | して。信下我現前一念之心。本非二肉團一。亦非二緣影一。豎無二 |
Z14_0024A15: | 初後一。橫絕二邊涯一。終日隨緣。終日不變十方虛空。微塵 |
Z14_0024A16: | 國土。元我一念心中所現之物。我今雖二復昏迷倒惑一苟 |
Z14_0024A17: | 能一念回レ心。決定得上レ生二自己心中本具極樂一。更無二疑 |
Z14_0024B01: | 慮一。是名レ信レ自とあり。此に就て。弟子の成時。評して |
Z14_0024B02: | 云く。學者須下從二者裏一。死中盡偸心上。不レ可二草草一と。尤も |
Z14_0024B03: | なることなり。人のうわばしりする處なれば。警策し |
Z14_0024B04: | たるなり。行と云は。卽心念佛なり。今卽心念佛の。回 |
Z14_0024B05: | 向發願の相を。申し述ん。先回向と云は。回レ自向レ他。 |
Z14_0024B06: | 回レ因向レ果。回レ事向レ理こと。常のごとし。念佛の回向 |
Z14_0024B07: | は。善導大師の。願以此功德。平等施一切。同發菩提 |
Z14_0024B08: | 心。往生安樂國の文。能あらはれたり。我申す念佛を。 |
Z14_0024B09: | 一切衆生に施して。同じく菩提心を發し。極樂に往生 |
Z14_0024B10: | せんと。回向するなり。此分は。淨土宗と同じことな |
Z14_0024B11: | り。天台宗の意は。一切衆生は。我心具心造の衆生な |
Z14_0024B12: | れば。我心の內の衆生と知て。念佛の功德を施すゆ |
Z14_0024B13: | へ。衆生緣の慈悲が。卽ち無緣の慈悲と云。結構なる |
Z14_0024B14: | ことになるなり。其に往生する處の安樂土は。我心所 |
Z14_0024B15: | 具所造の極樂なれば。唯心の淨土なり。如レ此知て。善 |
Z14_0024B16: | 導大師の文を唱ふるが。卽心念佛の回向なり。さて發 |
Z14_0024B17: | 願は。無盡大師の云く。第所レ發之願。有レ通。有レ別。有レ |