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Z1360 即心念仏安心決定談義本 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0023A01: 。若人欲三世一切佛。應當如是觀。心造諸如
Z14_0023A02: 。華嚴傳曰。文明元年。京師人姓王。失其名。旣無
Z14_0023A03: 。曾不善。因患致死。見二人引。至地獄門前
Z14_0023A04: 見有一僧云。是地藏菩薩。乃敎王氏。誦此一偈。謂
Z14_0023A05: 之曰誦得此偈。能排地獄之苦。王氏遂入。見閻羅王。王
Z14_0023A06: 此人功德。答云。唯受持一四句偈。具如上說。王
Z14_0023A07: 遂放免。當此偈。聲所及處。受苦之人。皆驗
Z14_0023A08: 。王氏三日始蘇。憶持此偈。向諸沙門之。參得偈
Z14_0023A09: 。方知是華嚴經第十二卷。夜摩天宮無量諸菩薩雲集
Z14_0023A10: 說法品。王氏自向空觀寺僧定法師說とあり。此意は。
Z14_0023A11: 是心作佛。是心是佛を知ば。一切の佛法を解し。一度
Z14_0023A12: 聞ば。三途の苦難を免ると云て。華嚴經の破地獄の文
Z14_0023A13: の利益を。引玉へり。此卽ち觀經と。華嚴經との。文の
Z14_0023A14: 意同じきゆへなり。たしかなる利益。疑ひなきことな
Z14_0023A15: り。此文に就て。地獄を破滅する道理は。諸の大乘經
Z14_0023A16: の中に。いかほどもあるべきに。地藏菩薩。華嚴經の
Z14_0023A17: 此文を。授け玉ふは。何としたるゆへぞと云。疑もあ
Z14_0023B01: るべきか。さて又。觀經。華嚴の。此文の功德利益を云
Z14_0023B02: ときは。地獄を破るばかりは。餘り廣大なることにて
Z14_0023B03: はなし。觀經。華嚴の文を。會得すれば。三惡道をのが
Z14_0023B04: るゝことは。勿論のこと。人間の輪廻。天上の輪廻を
Z14_0023B05: も離れ。聲聞。緣覺。菩薩たちの。微細の輪廻生死を
Z14_0023B06: も。永く離るゝことなり。何ぞ只地獄を脫するを。觀
Z14_0023B07: 經。華嚴の文の利益とせんやと。疑ふ人もあるべき
Z14_0023B08: か。此を心得るは。王氏の人。華嚴經の文に。何とぞし
Z14_0023B09: たる因緣ありしものならん。因て地藏菩薩。此華嚴の
Z14_0023B10: 文を。授け玉へるならん。かやうの例これあることな
Z14_0023B11: り。さて又。觀經。華嚴の文の利益は。廣大無邊。甚深
Z14_0023B12: 微妙のことなれども。其中に。しばらく近きを擧玉へ
Z14_0023B13: るなり。若觀此理。能了三世一切佛法。乃至一聞と仰
Z14_0023B14: せらるゝにて知たり。唐土近代の袁中郞は。西方合論
Z14_0023B15: と云書を作りて。讃嘆如來不可思議度生之力。感
Z14_0023B16: 飛行自在。遊諸刹土。凡諸佛說法之處。皆得往聽。此
Z14_0023B17: 實爲勝。非諸衆生所能及也と。弟の袁中道につげた

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