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Z0400 空花和歌集 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0367A01: はといふ歌にも。文字のごとく。ふりいでつ〻とよ
Z08_0367A02: むならひのよし也。○ちぎりし友とは。各留半座の
Z08_0367A03: 契約をなしつる同行の人なるべし。○ふかきまこ
Z08_0367A04: と〻は。淺からず佛道を思ひ。まめやかに同行をお
Z08_0367A05: もひし心也。
Z08_0367A06: 此歌三十二字なり。愚問賢註云。用なくて字をあま
Z08_0367A07: す事よろしからず。中飽病とたてたり。但(サラト)(アキラ)
Z08_0367A08: 臣。ほの〱と在明の月の月影に。もみち吹おろす
Z08_0367A09: 山おろしの風。三十四字。家隆卿かきりあれはあけ
Z08_0367A10: なんとするかねのをとに。なをなかき夜の月その
Z08_0367A11: これる。三十二字などは。一字も用なきにあらず。
Z08_0367A12: 殊勝なり云云。
Z08_0367A13: 拾芥抄云。新千載集二十卷。後光嚴院御位之
Z08_0367A14: 時。延文元年六月十日奉。入道大納言爲定
Z08_0367A15: 卿撰云云。○西方要決云。自雖障重M(シテ)獨業
Z08_0367A16: 上レ。要良朋。扶
Z08_0367A17: 。助相資。同伴善緣。深相保重セヨ
Z08_0367A18: 云云。○安樂集云。各宜同志三五。預M(シテ)言要
Z08_0367A19: 命終。迭相開曉M(シテ)。爲彌陀名號
Z08_0367A20: ンコトヲ極樂。聲々相次。使上レ十念云云。
Z08_0367B01: ○惠心。若生レハ極樂。智慧高明ニM(シテ)。神通洞
Z08_0367B02: 。世々生々恩所知識。隨引接。以天眼
Z08_0367B03: 生所。以天耳言音。以宿命智
Z08_0367B04: 他心智其心。以神境通隨逐變現
Z08_0367B05: 方便力。敎誡示導云云。
Z08_0367B06:
Z08_0367B07: 阿彌陀佛と申はかりをつとめにて
Z08_0367B08: 淨土の莊嚴見るそうれしき
Z08_0367B09: 是も夫木に載たり。稱名勸信の歌なり。みづから口
Z08_0367B10: 稱三昧を得給へるがゆへに。心中の悅を詠じて。且
Z08_0367B11: は人をもす〻め給へり。案ずるに。此歌は善導大師
Z08_0367B12: の觀念法門に。若得口稱三昧者。心眼卽開。見彼淨土
Z08_0367B13: 一切莊嚴とある釋文に依りてよみ給へり。○申は
Z08_0367B14: かりとは。觀念をからざる義也。慮をやめ心をこら
Z08_0367B15: しても。なを淨土の莊嚴は。見るべき事かたきに。
Z08_0367B16: た▲口稱の一行にて。無漏の妙境を見給ふと也。○
Z08_0367B17: 淨土の莊嚴とは。極樂のありさま也。花池寶閣。水
Z08_0367B18: 鳥樹林などをいふ。又此詞に佛菩薩までを兼ぬる
Z08_0367B19: 也。釋にも。一切莊嚴とあり。廿九種の莊嚴などいふ
Z08_0367B20: 事。淨土論にあり。莊は端莊。嚴は嚴飾の義なり。漢

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