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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0135A01: ちせすあひ見つるかな。○返し。波羅門僧正。かひらゑにと
Z08_0135A02: もにちきりしかひありて。文珠のみかほあひみつる
Z08_0135A03: かな。已上此事。くはしく(ヨシ)(シ〓ノ)(ヤス)(タネ)の日本往生極樂記に
Z08_0135A04: あり。●(八)○こよひまたとは。去年の秋をおもひい
Z08_0135A05: だして。又といふ。いかでとは。いか▲してとねがふ
Z08_0135A06: 詞なり。○いみじきとは。美の字。忌の字にて。殊勝な
Z08_0135A07: る事なり。○洪鐘は。おほがねなり。鐘はつく人だに
Z08_0135A08: あれば。いつにてもなる物なり。そのごとく。とふ人あ
Z08_0135A09: らば。たやすくこたへ給ふべしとなり。これ御疏の語
Z08_0135A10: を用ひたまへり。○あはれとは。あつぱれとねがふ詞
Z08_0135A11: なり。○さかしくとは。かしこげにとふなり。○えも
Z08_0135A12: いはずとは。さぞ奇妙の事を說き給はんとなり。○さ
Z08_0135A13: りとて。さではえあるまじとは。さうあればとて。さや
Z08_0135A14: うの事はよもあるまじとなり。夕顏の卷に。いまひと
Z08_0135A15: たびは。えあるまじきにやとあり。○につかはしから
Z08_0135A16: ずとは。卑下の詞なり。○てづからは。みづからなり。
Z08_0135A17: ○きこえんとは。たづねとふ事なり。此詞は前に註せ
Z08_0135A18: り。○ためらふとは。しばし見あはせてひかへ給ふな
Z08_0135A19: り。○序分義。斯洪鐘雖クト。必クヲ
Z08_0135A20: 。大聖垂玉フ。必待而當已上同新記
Z08_0135B01: 。鐘大聖。響慈悲。應M(シテ)說法スルヿ。如ケハ
Z08_0135B02: ルカ已上西京。洪鐘万鈞。註。洪
Z08_0135B03: 大也。已上倭名鈔。洪鐘於保加稱。已上●(九)是
Z08_0135B04: は局の內より。聖人へ使の來し事なり。もとよりしれ
Z08_0135B05: る人とみへたり。○これとは。此御堂なり。○御所作
Z08_0135B06: とは。禮拜念誦などの事なり。○せうそことは。使の
Z08_0135B07: 口上の事なり。花鳥餘情に。文にかぎらず。言にてい
Z08_0135B08: ふをも消息といふとあり。韻會。消息音信也。已上
Z08_0135B09: ○や〻は。八雲御抄に漸なりと有。○わたりとは。つ
Z08_0135B10: ぼねへ。入給ふなり。○つぼねは。堂のかたはらの。へ
Z08_0135B11: だてたる間なり。源氏にも。右近がつぼねは。佛の右
Z08_0135B12: の方にちかき間にしたりと有。●(十)是は抄主の詞
Z08_0135B13: なり。○對面とは。聖人と。つぼねの人との對面なり。
Z08_0135B14: ○た▲にはあらじとは。むなしく世事をかたらんた
Z08_0135B15: めにはあらじとなり。○やをらとは。帚木の卷に。や
Z08_0135B16: をらより給ひてとあり。しづかに。そろ〱とよる心
Z08_0135B17: なり。源氏祕抄に。やをらの詞は。しづかにしのびや
Z08_0135B18: かなる心と有。又は漸の字の心。そろ〱と。よりた
Z08_0135B19: る心といへり源抄。○かたつかたは。かたはらなり。遊
Z08_0135B20: 仙窟に。一邊の字を訓ぜり。玉鬘の卷に。かたへは。か

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