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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0081A01: げざるべからず。た▲詮ずるところ。無道心のいたす
Z08_0081A02: 所なり。已上死心新禪師曰。奉諸人。十二時中。
Z08_0081A03: 公私幹辨。近𪜈。忙中。閙
Z08_0081A04: 。記取M(シテ)スルヿ阿彌陀佛。或百聲千聲萬
Z08_0081A05: 。以日課。畢マテ受持セハ。卽生レン已上
Z08_0081A06: (四四)本願には。かならずしも數をさだめず。一念十念
Z08_0081A07: までもおさめらる〻なり。上人。名號を相續せん
Z08_0081A08: ためなり。かならずしも數を要とせずと云云。●(四五)
Z08_0081A09: 念佛が往生の正業なり。數珠は念佛の數とりなり。數
Z08_0081A10: をとるは懈念せざらんがためなり。世間至愚の男女。
Z08_0081A11: よるひる數珠ばかりをくりつ〻。是を往生の業とお
Z08_0081A12: もへり。よくおしゆべき事なり。すでに。もろこしの崔
Z08_0081A13: 婆。わが朝の紀吉住などは。數珠をもたず數をおぼえ
Z08_0081A14: ず。ひたすらとなへて往生をとげぬ。これ現證にあら
Z08_0081A15: ずや。なを此事。女人往生傳にしるしたれば。かれを見
Z08_0081A16: 給ふべし。○摠じて和字の物には。數珠をず▲とかく
Z08_0081A17: なり。しゆをかへせばすになるゆへなり。又西要抄下
Z08_0081A18: 卷。第二の問答を見るべし。○予むかし關東にて。ある
Z08_0081A19: 宗匠の說をき〻侍りしに。石淸水の神詠とかやいふ
Z08_0081A20: 歌を引て。た〻手にず▲をくり居ても。佛神のよろこ
Z08_0081B01: び給へば。往生の業なりとす〻められぬ。これゆ〻し
Z08_0081B02: きひが事なり。數珠をとらば。おのづから念佛すべき
Z08_0081B03: をよころび給ふなるべし。つゐに念佛せねば本願に
Z08_0081B04: 乘ぜず。なにとてか往生をとげん。いはんやかの神詠
Z08_0081B05: いづれの集にあるやらん。出處たしかならず。たゞ例
Z08_0081B06: の妄傳なり。たとひ古老の說なりとも。典故なき事を
Z08_0081B07: ば信ずべからす云云。●(四六)唐の白居易の頌なり。樂
Z08_0081B08: 天は西方の行者にて。諸部の往生傳にのせたり。日記
Z08_0081B09: 故事大全。唐白居易。字樂天。下邳人レテ七月ニM(シテ)
Z08_0081B10: M(シテ)之無二字。雖タヒ。其
Z08_0081B11: 聰明出ルヿ於天性ヨリ。後登貞元十四年進士
Z08_0081B12: 貞元德宗年號。官至刑部尙書少年有高資。又加學文之功。故成就スル者不カラ也。
Z08_0081B13: ●(四七)樂天云。予年七十二。不復事吟哦。看レハ
Z08_0081B14: 眼力。作セハ奔波。何心眼
Z08_0081B15: 一聲阿彌陀。行ニモ阿彌陀。坐ニモ阿彌陀。縱饒
Z08_0081B16: キヿ𪜈ルニ。不阿彌陀。日暮而途遠。吾
Z08_0081B17: 蹉跎タリ。普法界。同阿彌陀。達人
Z08_0081B18: 。多阿彌陀。達人麽。不達
Z08_0081B19: 又如何。旦暮淸淨。但セヨ阿彌陀已上千決疑鈔。諸上善
Z08_0081B20: 人詠歸元直指字少相違●(四八)世のまぎれのひまなきうちに

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