浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0082A01: | も。一聲づ〻。きりて申がむかしよりかく有事なり。 |
Z08_0082A02: | ○明敎大師ノ云ク。使タルハ四世ニ不ラ三昭々タル見セ二先賢之 |
Z08_0082A03: | 德ヲ一。亦後學之過也。已上●(四九)大乘義章ニ曰ク。從テレ |
Z08_0082A04: | 境ニ爲レ名ト。理ハ寂ニM(シテ)不レハレ起ラ。稱M(シテ)曰二無生ト一。慧安スレハ二 |
Z08_0082A05: | 此ノ理ニ一。名ク二無生忍ト一。亦得三名テ爲ヿヲ〓遣相爲因ト一。得二此ノ |
Z08_0082A06: | 忍ヲ一時。捨二-離ス生相ヲ一。故ニ曰二無生ト一。已上●(五〇)是は前 |
Z08_0082A07: | の一念と妄念との二のうたがひをあはせてむすぶな |
Z08_0082A08: | り。●(五一)散善義ニ云ク。稱ルヿレ佛ヲ一聲スレハ。卽除クレ罪ヲ。 |
Z08_0082A09: | 已上○風とは速疾の義をとるなり。をよそ四大の中に。 |
Z08_0082A10: | 地には。色香味觸をそなへて。その體をもし。水は香 |
Z08_0082A11: | なく。火には香味なければや〻かろし。風はたゞ觸の |
Z08_0082A12: | みあれば。いよ〱かろくしてすみやかなり。○妄念 |
Z08_0082A13: | には。自性なければ雲にたとふるなり。○袁中郞ノ西 |
Z08_0082A14: | 方合論ニ云ク。如シ二黑雲ノ障ルニレ空ヲ。風至レハ則チ滅スルカ一。若シ |
Z08_0082A15: | 雲實者。吹トモ亦不レ去ラ。虛空ヲ喩レ性ニ。黑雲ヲ喩レ業ニ。念 |
Z08_0082A16: | 佛ヲ喩レ風云云。後中書王ノ西方極樂ノ鑽ニ曰ク。雖二十惡ト一兮 |
Z08_0082A17: | 猶引攝ス。甚シ三於疾風ノ排ヨリモ二雲霧ヲ一。雖二一念ト一兮。必感 |
Z08_0082A18: | 應ス。喩フ三之ヲ巨海ノ納ルニ二涓露ラ一。已上ノ二件所レ喩ル不レ同。●(五二) |
Z08_0082A19: | 念佛の風。妄念の雲をはらへば。來迎の月あらはれて。 |
Z08_0082A20: | 信心の露にうかぶとなり。正坐十劫とは。法藏の因願 |
Z08_0082B01: | むなしからずして。すでに正覺をとり給ひしより以 |
Z08_0082B02: | 來。をよそ十劫をへたり。大經小經法事讚ニ云ク。正坐ヨリ以 |
Z08_0082B03: | 來タ經タリ二十劫ヲ一。心緣M(シテ)二法界ヲ一照ス二慈光ヲ一。已上月とは |
Z08_0082B04: | 佛の御事なり。滿月の尊容をいふ。○をのづからとは |
Z08_0082B05: | 至心信樂とちかひ給へる佛なれば。自然に信心の露 |
Z08_0082B06: | にうかぶなり。信樂とは。本願をげにもと信じて。ふか |
Z08_0082B07: | く愛しねがふをいふなり大經鈔云云。露とは。人の心にた |
Z08_0082B08: | とふ。はちす葉の露にも。稻葉の露にもその大小にし |
Z08_0082B09: | たがひて。それ〱に月のかげはうかぶなり。本願を |
Z08_0082B10: | 信ずる心は。ふかくとも。あさくとも。まことだにあ |
Z08_0082B11: | れば。來迎の月はたれにもやどるなり。●(五三)これ |
Z08_0082B12: | は名號の德として。妄念はをのづからやむといふ證 |
Z08_0082B13: | 據なり。●(五四)曇鸞菩薩は。淨土宗の祖〓なり。此 |
Z08_0082B14: | 文は論註にあり。迦才淨上論ニ曰ク。師ハ幷州汶水之人 |
Z08_0082B15: | 也。魏ノ末高齊之初ニ猶在ス。神智高遠ニM(シテ)三國知聞ス。 |
Z08_0082B16: | 洞ニ曉リ二衆經ヲ一濁二-步ス人外ニ一。梁國ノ天子蕭王。恆ニ向テレ |
Z08_0082B17: | 北ニ禮ス二曇鸞菩薩ヲ一。註二-解シ天親ノ往生論ヲ一。裁M(シテ)成ス二兩 |
Z08_0082B18: | 卷ト一。撰二-集M(シテ)無量壽經奉讚。七言偈。百九十五行。竝ニ問 |
Z08_0082B19: | 答一卷ヲ一。流二-行ス於世ニ一。已上●(五五)𣵀槃經ニ云ク。如下摩 |
Z08_0082B20: | 尼珠。投スレハ二之ヲ濁水ニ一。水卽爲カ上レ淸ト。已上論註云。譬ハ如下 |