浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0072A01: | ゑをきこしめすに。一子の慈悲いかでかやすき事を |
Z08_0072A02: | えん。(二四)されば。穢土をい(出)で。淨土にうまれ |
Z08_0072A03: | ん事は。しかし(倂)ながら。佛の御ちから也。たすけ |
Z08_0072A04: | 給へと思て。名號をとなふるのみぞ。おのがはげむ所 |
Z08_0072A05: | なる。(二五)化佛菩薩尋聲到。(コヱヲタツネテイタル)(二六)た |
Z08_0072A06: | のもしき慈悲の父母なれば。た▲かまへておさなき |
Z08_0072A07: | 子の。母をよば(呼)ふおもひをなして。こゑにまか |
Z08_0072A08: | せて來迎をまつべし。(二七)あなかしこ。こざかしき |
Z08_0072A09: | (小黠)心ありて。往生をうたがふ事なかれ。(二八)又 |
Z08_0072A10: | (二九)いかに妄念に申まじへたる念佛も。往生の定 |
Z08_0072A11: | 業となる也。(三〇)そのゆへは。もとより罪惡深重の |
Z08_0072A12: | 機の。妄念と▲まりがたかるべしとは。佛もおぼしめ |
Z08_0072A13: | しまうけたるらん。そのうへに。おこされたる本願な |
Z08_0072A14: | れば。にごれる念佛を。いな(否)とにてはよも侍ら |
Z08_0072A15: | じ。(三一)されば中路の白道も。なみをふみてあゆむ |
Z08_0072A16: | べしとこそみえたれ。(三二)いはんや。人ごとにその |
Z08_0072A17: | 日の數遍にとりむかふおり(時)は。まづいかにも往 |
Z08_0072A18: | 生の思ひより。申そ(初)めらる〻事なれば。念々の |
Z08_0072A19: | 念佛は。みな(皆)もと(本)のやくそくにかへりて。 |
Z08_0072A20: | はじめの心ざしにをさまりぬ。(三三)又傍初の願心と後の廻向を分て二 |
Z08_0072B01: | 段とすしどけなく。(無四度計)申ちらしたる念佛なれど |
Z08_0072B02: | も。のちにかならず。とりあつめて。極樂に廻向する |
Z08_0072B03: | 思あり。この時。妄念はをのづからえら(選)びす |
Z08_0072B04: | (捨)てられ。念佛は悉くえら(選)びと(取)られて |
Z08_0072B05: | けがる〻所なく。みな淸淨の業となる也。(三四)され |
Z08_0072B06: | ば。かまへて口ばかりにもあれ。となへをくべき也。 |
Z08_0072B07: | (三五)をはりに廻向せん時。心ざしとひとつになる |
Z08_0072B08: | べきがゆへに。(三六)妄念と〻も(共)にても申たら |
Z08_0072B09: | ん念佛の。つゐ(終)にいたづら(徒)なる事は。ゆめ |
Z08_0072B10: | 〱侍まじ。水火の二河をかへりみず。念々にわすれ |
Z08_0072B11: | ざれといふこの心なるべし。(三七)又せめて千遍萬 |
Z08_0072B12: | 遍申しつ▲けんに。妄念おこりて心やましくば。傍源語 |
Z08_0072B13: | 中々一念十念づ〻なりとも。つねにとなへてみ給へ |
Z08_0072B14: | かし。(三八)餘念はよも侍らじ。たとへば河をわたる |
Z08_0072B15: | 時は。水のたえま(絕間)をまつ事なし。た▲そのなが |
Z08_0072B16: | る〻うへをふめば。あまさへ(剩)あしのしたの水が |
Z08_0072B17: | せか(堰)る〻やう(樣)に。われら貪瞋の河ふかく |
Z08_0072B18: | して。妄念のながれやむ(止)事なけれども。南無阿 |
Z08_0072B19: | 彌陀佛と申せば。かへりて。こゑのしたの妄念は。を |
Z08_0072B20: | のづからやむ也。(三九)かやうに申つけぬる念佛は。 |