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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

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巻_頁段行 本文
Z08_0025A01: ちきりける。佛の御名は南無阿彌陀佛。●(一〇九)是ま
Z08_0025A02: でに。淨土門機敎相應の事をいふなり。○むげとは。最
Z08_0025A03: 下の義なり。是よりやすき事はなきなり。剪燈新話
Z08_0025A04: 。容易甚易也。已上●(一一〇)よのつねの人
Z08_0025A05: おもふやうは。往生の大事をとぐる人は。た▲の心に
Z08_0025A06: てはよもあらじ。さだめて(ガウ)(ゼウ)なる大信心もありて。
Z08_0025A07: 奇妙の法を修する事なるべし。しかるに。た▲惡人の
Z08_0025A08: ま〻にて。たすけ給へとのみおもひて。名號をとなふ
Z08_0025A09: るばかりにて。往生すといふは。あまりかろ〲しき
Z08_0025A10: やうにて。うたがはしき事なりといふべし。これ本願
Z08_0025A11: の由來を。心得わかぬゆへなり。此事愚迷のみにあら
Z08_0025A12: ず。賢智もなを信じがたし。初心のみにあらず。久修も
Z08_0025A13: またうたがふ。經に難信之法とあるは此ゆへなり。淨
Z08_0025A14: 土或門。良淨土敎門。至廣至大。淨土
Z08_0025A15: 。至簡至易ナルニ。以廣大而簡易ナルヲ。聞
Z08_0025A16: 疑焉。所謂廣大者。一切機根。攝收シテ
Z08_0025A17: 。上ニハ而至マテ於等覺位中一生補處菩薩。亦生
Z08_0025A18: 淨土。下而至マテ於愚夫愚婦。與五逆十惡無
Z08_0025A19: 知之徒。臨終但能念佛悔過M(シテ)。歸スル淨土
Z08_0025A20: 往生也。所謂簡易者。初ヨリ無艱難勞苦之
Z08_0025B01: 。又無迷悟差別之緣。但持阿彌陀佛四字名號
Z08_0025B02: ルヿヲ娑婆。得ヿヲ極樂。得不退轉
Z08_0025B03: 成佛M(シテ)也。其廣大ナルヿ如彼
Z08_0025B04: 簡易ナルヿ又如。故智者亦不
Z08_0025B05: 焉。已上●(一一一)佛の誓にひかれてする往生なれば。わ
Z08_0025B06: が身を卑下すべきやうはなきなり。惠心觀心往生
Z08_0025B07: 。雖十惡卑下。雖五濁猶預
Z08_0025B08: 已上●(一一二)かへりみめとは。かへり見るべけれなり。
Z08_0025B09: ○いかさまとは。いかほどにて。佛意にかなふべしと
Z08_0025B10: あて〻見るなり。父子相迎。おのがちからは。と
Z08_0025B11: もかうもあれ。た▲他力のつよきにひかれて。たのま
Z08_0025B12: ばかならず往生すべしといふなり云云。公孫述
Z08_0025B13: 。蒼蠅之飛。不數步。附-託スレハ驥尾。得
Z08_0025B14: ヿヲ一レ已上●(一一三)觀念法門の引證なり。●(一一四)
Z08_0025B15: 是は攝生增上緣の釋に。第十八願の文をひかれたる
Z08_0025B16: に。文字をあらため。ことばを略して。願文の心を釋し
Z08_0025B17: あらはし給へるなり。○記主禪師私記。願生之
Z08_0025B18: 。卽含至心信樂之義。〓已上●(一一五)此四字もと
Z08_0025B19: より願文にはなきなり。○善峰寺。乘我願力
Z08_0025B20: 者。釋-顯不取正覺一レ也。已上●(一一六)われ

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