浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0025A01: | ちきりける。佛の御名は南無阿彌陀佛。●(一〇九)是ま |
Z08_0025A02: | でに。淨土門機敎相應の事をいふなり。○むげとは。最 |
Z08_0025A03: | 下の義なり。是よりやすき事はなきなり。剪燈新話ノ |
Z08_0025A04: | 註ニ云ク。容易ハ甚易キ也。已上●(一一〇)よのつねの人 |
Z08_0025A05: | おもふやうは。往生の大事をとぐる人は。た▲の心に |
Z08_0025A06: | てはよもあらじ。さだめて强盛なる大信心もありて。 |
Z08_0025A07: | 奇妙の法を修する事なるべし。しかるに。た▲惡人の |
Z08_0025A08: | ま〻にて。たすけ給へとのみおもひて。名號をとなふ |
Z08_0025A09: | るばかりにて。往生すといふは。あまりかろ〲しき |
Z08_0025A10: | やうにて。うたがはしき事なりといふべし。これ本願 |
Z08_0025A11: | の由來を。心得わかぬゆへなり。此事愚迷のみにあら |
Z08_0025A12: | ず。賢智もなを信じがたし。初心のみにあらず。久修も |
Z08_0025A13: | またうたがふ。經に難信之法とあるは此ゆへなり。淨 |
Z08_0025A14: | 土或門ニ云ク。良ニ由ル二淨土ノ敎門ハ。至廣至大。淨土ノ修 |
Z08_0025A15: | 法ハ。至簡至易ナルニ一。以ノ二其ノ廣大而簡易ナルヲ一故ニ。聞ク者 |
Z08_0025A16: | 不レ能レ不ヿレ疑焉。所謂ル廣大ト者。一切ノ機根。攝收シテ都 |
Z08_0025A17: | 盡ス。上ニハ而至マテ二於等覺位中一生補處ノ菩薩ニ一。亦生ス一 |
Z08_0025A18: | 淨土ニ一。下ハ而至マテ二於愚夫愚婦ニ一。與ニ二夫ノ五逆十惡無 |
Z08_0025A19: | 知之徒一。臨終ニ但能ク念佛悔過M(シテ)。歸スル二心ヲ淨土ニ一者ハ。 |
Z08_0025A20: | 悉ク獲二往生ヲ一也。所謂簡易ト者。初ヨリ無艱難勞苦之 |
Z08_0025B01: | 行一。又無二迷悟差別之緣一。但持二阿彌陀佛四字ノ名號ヲ一。 |
Z08_0025B02: | 由テレ此ニ得レ離ルヿヲ二娑婆ヲ一。得レ生ヿヲ二極樂〓一。得テ二不退轉ヲ一。 |
Z08_0025B03: | 直ニ至テ二成佛ニ一而M(シテ)後ニ已ム也。其廣大ナルヿ旣ニ如彼カ。 |
Z08_0025B04: | 其ノ簡易ナルヿ又如シレ此ノ。故ニ雖二智者ト一亦不レ能レ無ヿレ疑 |
Z08_0025B05: | 焉。已上●(一一一)佛の誓にひかれてする往生なれば。わ |
Z08_0025B06: | が身を卑下すべきやうはなきなり。惠心ノ觀心往生 |
Z08_0025B07: | 論ニ云ク。雖二十惡ト一不レ可二卑下ス一。雖二五濁ト一不レ可二猶預ス一 |
Z08_0025B08: | 已上●(一一二)かへりみめとは。かへり見るべけれなり。 |
Z08_0025B09: | ○いかさまとは。いかほどにて。佛意にかなふべしと |
Z08_0025B10: | あて〻見るなり。父子相迎ニ云ク。おのがちからは。と |
Z08_0025B11: | もかうもあれ。た▲他力のつよきにひかれて。たのま |
Z08_0025B12: | ばかならず往生すべしといふなり云云。公孫述カ傳ニ |
Z08_0025B13: | 云ク。蒼蠅之飛ハ。不レ過キ二數步ニ一。附二-託スレハ驥尾ニ一。得二以 |
Z08_0025B14: | 絕ヿヲ一レ群ヲ。已上●(一一三)觀念法門の引證なり。●(一一四) |
Z08_0025B15: | 是は攝生增上緣の釋に。第十八願の文をひかれたる |
Z08_0025B16: | に。文字をあらため。ことばを略して。願文の心を釋し |
Z08_0025B17: | あらはし給へるなり。○記主禪師ノ私記ニ云ク。願生之 |
Z08_0025B18: | 言ニ。卽含ム二至心信樂之義ヲ一。〓已上●(一一五)此四字もと |
Z08_0025B19: | より願文にはなきなり。○善峰寺ノ鈔ニ云ク。乘我願力ト |
Z08_0025B20: | 者。釋シ二-顯ス不取正覺ノ誓ノ所ヲ一レ果ス也。已上●(一一六)われ |