浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0024A01: | 極ニ名ク二十乘ト一也。而モ一々ノ乘。竝ニ以テ二妙觀ヲ一。觀M(シテ)二於 |
Z08_0024A02: | 陰心ヲ一顯ス二於三千三諦之理ヲ一。故ニ云二觀法ト一也。已上○ |
Z08_0024A03: | こらすとは。凝の字なり。觀心凝住の義なり。●(九八) |
Z08_0024A04: | 前の僧那と。妙觀をさして發心修行といふ。止觀に發 |
Z08_0024A05: | 大心。修大行といふ事有り云云。●(九九)惡人をもきら |
Z08_0024A06: | はねども。心行のありさま。鈍根の境界にあらず。○え |
Z08_0024A07: | らぶとは簡の字なり。●(一〇〇)はるかなるいにしへ |
Z08_0024A08: | より。諸佛かはる〲世に出て。衆生を敎化し給へり。 |
Z08_0024A09: | たとひ佛の在世にこそうまれあはずとも。正法像法 |
Z08_0024A10: | の間にもうまれて。知識經卷にあひて。佛道をまなび |
Z08_0024A11: | し事。などかなからん。○さすがとは。一方によりはて |
Z08_0024A12: | ね詞なり。有繫の字なり。安樂集ニ云ク。遠劫ヨリ已來。應シレ |
Z08_0024A13: | 値フ二多佛ニ一。何ニ因テカ至マテレ今ニ。仍自輪二-廻M(シテ)生死ニ一。不ルヤトレ |
Z08_0024A14: | 出二火宅ヲ一云云。○發眞鈔ニ云ク。住二-來M(シテ)生死ニ一。始不レ可レ得。 |
Z08_0024A15: | 故ニ名ク二無始ト一。已上四敎義ニ云ク。從二地獄一至マテ二非々相天ニ一。 |
Z08_0024A16: | 雖二然モ苦樂不同ナリト一。未レ免二生而復死シ。死シ已テ還生スルヲ一。 |
Z08_0024A17: | 故ニ名二生死ト一。已上●(一〇一)佛性もあり。佛にもあひつら |
Z08_0024A18: | んに。けふ迄成佛のと▲こほりぬるは此ゆへなり。○ |
Z08_0024A19: | 流轉とは。まよひめぐる事なり。○惠琳ノ云ク。流轉トハ。 |
Z08_0024A20: | 梵ニハ言二僧娑洛ト一。此ニハ云二流轉ト一。謂ク於二六趣循環シ往 |
Z08_0024B01: | 來シテ不レ一絕。已上大乘義章ニ云ク。凡ハ謂ク凡鄙。夫ハ謂ク士夫。 |
Z08_0024B02: | 已上●(一〇二)自の三學の力をたのみて。生死をいでん |
Z08_0024B03: | とするを。自力の出離といふ。●(一〇三)淨土の敎門 |
Z08_0024B04: | は摠なり。彌陀の本願は別なり。○分は分限なり。○あ |
Z08_0024B05: | て〻は擬の字なり。●(一〇四)是まつ機の相應するな |
Z08_0024B06: | り。○極惡は。極重惡人なり。上人云ク。念佛の機は。た▲ |
Z08_0024B07: | うまれつきのま〻にて念佛をば申なり。●(一〇五)是 |
Z08_0024B08: | は心の相應する樣なり。○西要抄ニ云ク。わが身のあり |
Z08_0024B09: | さまに心をかけて。なすわざの。みなつみなる事を。お |
Z08_0024B10: | もひしればか〻るをもすて給はぬふしぎさよと。い |
Z08_0024B11: | よ〱本願に信心がす〻むなり。●(一〇六)是は行の |
Z08_0024B12: | 相應したる貌なり。○勵聲の字。群疑論に有り。勵は字 |
Z08_0024B13: | 書ニ云ク。勉力也。勸也。●(一〇七)はかなきは。河海抄 |
Z08_0024B14: | に。いふかひなき心なりと有。日本紀に。無道の字を。は |
Z08_0024B15: | かなしと點ぜり。白氏文集ニ云ク。有ル二起心歸佛一者。擧ケレ |
Z08_0024B16: | 手ヲ合スレ掌ヲ。必ス先ツ向フ二西方ニ一。有ル二怖厄苦惱一者。開キレ |
Z08_0024B17: | 口ヲ發スルレ聲ヲ。必ス先ツ念ス二阿彌陀佛ヲ一云云。西行云ク。なげ |
Z08_0024B18: | きの家。かなしびのとぼそにも。かこつかたとは。此ほ |
Z08_0024B19: | とけの御名を。となへたてまつる云云。●(一〇八)後の |
Z08_0024B20: | 身とは。後生〓事なり。慈鎭和尙拾玉集に何となき口すさひまて |