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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0024A01: 十乘也。而一々乘。竝妙觀。觀M(シテ)
Z08_0024A02: 陰心於三千三諦之理。故觀法也。已上
Z08_0024A03: こらすとは。凝の字なり。觀心凝住の義なり。●(九八)
Z08_0024A04: 前の僧那と。妙觀をさして發心修行といふ。止觀に發
Z08_0024A05: 大心。修大行といふ事有り云云。●(九九)惡人をもきら
Z08_0024A06: はねども。心行のありさま。鈍根の境界にあらず。○え
Z08_0024A07: らぶとは簡の字なり。●(一〇〇)はるかなるいにしへ
Z08_0024A08: より。諸佛かはる〲世に出て。衆生を敎化し給へり。
Z08_0024A09: たとひ佛の在世にこそうまれあはずとも。正法像法
Z08_0024A10: の間にもうまれて。知識經卷にあひて。佛道をまなび
Z08_0024A11: し事。などかなからん。○さすがとは。一方によりはて
Z08_0024A12: ね詞なり。有繫(サスガ)の字なり。安樂集。遠劫ヨリ已來。應
Z08_0024A13: 多佛。何テカマテ。仍自輪-廻M(シテ)生死。不ルヤト
Z08_0024A14: 火宅云云。○發眞鈔。住-來M(シテ)生死。始不得。
Z08_0024A15: 無始已上四敎義。從地獄マテ非々相天
Z08_0024A16: 苦樂不同ナリト。未生而復死。死還生スルヲ
Z08_0024A17: 生死已上●(一〇一)佛性もあり。佛にもあひつら
Z08_0024A18: んに。けふ迄成佛のと▲こほりぬるは此ゆへなり。○
Z08_0024A19: 流轉とは。まよひめぐる事なり。○惠琳。流轉トハ
Z08_0024A20: ニハ僧娑洛。此ニハ流轉。謂六趣循環
Z08_0024B01: シテ一絕。已上大乘義章。凡凡鄙。夫士夫。
Z08_0024B02: 已上●(一〇二)自の三學の力をたのみて。生死をいでん
Z08_0024B03: とするを。自力の出離といふ。●(一〇三)淨土の敎門
Z08_0024B04: は摠なり。彌陀の本願は別なり。○分は分限なり。○あ
Z08_0024B05: て〻は(アテガフ)の字なり。●(一〇四)是まつ機の相應するな
Z08_0024B06: り。○極惡は。極重惡人なり。上人云。念佛の機は。た▲
Z08_0024B07: うまれつきのま〻にて念佛をば申なり。●(一〇五)是
Z08_0024B08: は心の相應する樣なり。○西要抄。わが身のあり
Z08_0024B09: さまに心をかけて。なすわざの。みなつみなる事を。お
Z08_0024B10: もひしればか〻るをもすて給はぬふしぎさよと。い
Z08_0024B11: よ〱本願に信心がす〻むなり。●(一〇六)是は行の
Z08_0024B12: 相應したる貌なり。○勵聲の字。群疑論に有り。勵は字
Z08_0024B13: 。勉力也。勸也。●(一〇七)はかなきは。河海抄
Z08_0024B14: に。いふかひなき心なりと有。日本紀に。無道の字を。は
Z08_0024B15: かなしと點ぜり。白氏文集。有起心歸佛者。擧
Z08_0024B16: 。必西方。有怖厄苦惱者。開
Z08_0024B17: スル。必阿彌陀佛云云。西行云。なげ
Z08_0024B18: きの家。かなしびのとぼそにも。かこつかたとは。此ほ
Z08_0024B19: とけの御名を。となへたてまつる云云。●(一〇八)後の
Z08_0024B20: 身とは。後生〓事なり。慈鎭和尙拾玉集に何となき口すさひまて

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