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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0023A01: 應したりやいなや。われは廣大の道心をおこすべき。
Z08_0023A02: 器量なりやいなや。われに深甚の理觀を修すべき。智
Z08_0023A03: 解ありやいなや。右もし。ひとつも不相應ならば。いか
Z08_0023A04: に甚深の法なりとも。わがためには益なからん。眞修
Z08_0023A05: 行の人。心をむなしくして審察すべし。一時の傲慢を
Z08_0023A06: もて。永劫の沈淪をいたす事なかれ。●(九三)これは
Z08_0023A07: 天台の敎をあげて。淨土門に比校する也。○決疑鈔
Z08_0023A08: 。從凡至ルヲ。名聖道。門者。出入之義也。
Z08_0023A09: 火宅ルカ𣵀槃故也。已上●(九四)梵語に
Z08_0023A10: は提婆達多といひ。または調達といふ。阿闍世太子
Z08_0023A11: をす〻めて。父母をころさしめ。みづから花色比丘尼
Z08_0023A12: をころし。佛の御足より血をいだし。和合の僧をやぶ
Z08_0023A13: れり。是を五逆といふ〓註戒疏。何故名ルヤ。以テノフヲ恩養福田。亦違佛世兩王
Z08_0023A14: 已上か〻る惡人なりしかども。法華經の會座に
Z08_0023A15: して。此提婆。後に成佛して。天王如來となづくべきよ
Z08_0023A16: しをさづけ給へり。是を記莂といふ。○提婆品。提
Z08_0023A17: 婆達多。却後過無量劫。當成佛。號天王如
Z08_0023A18: 來。應供。正徧知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈
Z08_0023A19: 夫。天人師。佛世尊。世界ヲハ天道已上○靈芝。阿
Z08_0023A20: 耨多羅。此ニハ無上。三藐正等。三菩提
Z08_0023B01: 。卽佛果ナリ已上○光明文句。記者記スル成道
Z08_0023B02: 也。授劫國數量已上花嚴。記
Z08_0023B03: 者錄也。別分別ナリ已上●(九五)機をきらはぬ方は。
Z08_0023B04: まづ心やすきやうなれども。心行がむつかしければ。
Z08_0023B05: その機。をのづからまれなり。かの提婆は。惡人なれど
Z08_0023B06: も根利障重の機なり。了譽上人。智者逆惡
Z08_0023B07: 達多。機前開逆卽是順。利根造罪鴦崛
Z08_0023B08: 不喜法忍已上●(九六)是は發心のかたき事言
Z08_0023B09: をいふなり。○僧那は梵語なり。此には弘誓といふ
Z08_0023B10: 初發心より。つよく四弘誓願をおこすなり。○むすぶ
Z08_0023B11: とは。結の字にて要期の義なり。此語は肇論をうつし
Z08_0023B12: 給へるなり。○𣵀槃無名論。發僧那於始心
Z08_0023B13: ニハ大悲以赴已上疏記。僧那者。此ニハ
Z08_0023B14: 已上●(九七)修行のかたきことをいふ。○是は摩訶
Z08_0023B15: 止觀にあり。圓頓行者。正修の觀法なり。○輔行記
Z08_0023B16: 妙觀ヲモテ。觀M(シテ)妙境已上○止觀。觀スルニ
Z08_0023B17: 法門。一ニハ觀不思議境。二ニハ起慈悲心。三ニハ
Z08_0023B18: 巧安止觀。四ニハ破法徧。五ニハ識通塞。六ニハ修道品。七ニハ
Z08_0023B19: 對治助開。八ニハ知次位。九ニハ能安忍。十ニハ無法愛也。
Z08_0023B20: 已上集解。十種之法。運-載M(シテ)行人。至レバ

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