浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0018A01: | 軌ヲ一也。同見同行等。竝ニ名テ爲レ同ト。已上資持記ニ云ク。 |
Z08_0018A02: | 受隨一等ナリ。故ニ名二同法ト一。已上●(三〇)たがひに |
Z08_0018A03: | 久しくうちたえてをとづれぬよしなり。●(三一) |
Z08_0018A04: | その處さへわする〻ほどなれば。ゆく衞もしれず。 |
Z08_0018A05: | ●(三二)里の者に。その處をとふなり。●(三三)さす |
Z08_0018A06: | がに庵のかたはあれども。あれはてたるよしなり。 |
Z08_0018A07: | 髣髴の字を。文選にほのかと訓ず。むかしみしに似た |
Z08_0018A08: | るなり。○なめりとは。をしはかることばなり。●(三四) |
Z08_0018A09: | いにしへみたりしごとくにはなくて。あれはてた |
Z08_0018A10: | る體なり。●(三五)これは秋の頃の事なり。そのけ |
Z08_0018A11: | しき。をしはかるべし。○あとは。すみあらしたるあと |
Z08_0018A12: | なり。○かすかとは。ほのかなる心なり。又あはれにさ |
Z08_0018A13: | びしき心もあり。●(三六)そのやうなる人やありし |
Z08_0018A14: | と。とふなり。●三七)去年の秋の比。臨終正念にして |
Z08_0018A15: | 身まかりたまひぬ。●(三八)かの僧。往生の後。たう |
Z08_0018A16: | とげなる比丘尼。そのあとにすめるなるべし。○けし |
Z08_0018A17: | かるとは、あやしきすがたなり。いやしげなる尼なり。 |
Z08_0018A18: | 恠の字なり。○けふしもたがひてとは。いつも內にあ |
Z08_0018A19: | るに。けふにかぎりて。外へゆきしにこそとかたるな |
Z08_0018A20: | り。源氏物語若紫の卷に。けふしもはしにおはしまし |
Z08_0018B01: | けるかなと有。是まで里人の返答なり。●(三九)さだ |
Z08_0018B02: | めなき世のならひは。さうあるべきことはりながら。 |
Z08_0018B03: | ●(四〇)おなじ佛の國にうまれんとねがふ心も。い |
Z08_0018B04: | よ〱す〻むなり。○愚迷發心集ニ云ク。永ク萠ス二一佛 |
Z08_0018B05: | 淨土之緣ヲ一。已上●(四一)なごりは。おもかげの殘る |
Z08_0018B06: | 事なり。花のうへとは。極樂のはちすのうてな〻り。● |
Z08_0018B07: | (四二)先き立て往生したる人。わが身は蓮臺のかた |
Z08_0018B08: | はらによりゐて。はなの半をのこしをきて。娑婆にて |
Z08_0018B09: | の同行の人をまつなり。さて此二句は。もろこしの法 |
Z08_0018B10: | 照禪師の語なり。五會法事讚下ニ云ク。各留テ二半坐ヲ一乘ス二 |
Z08_0018B11: | 花葉ニ一。待二我ガ閻浮同行ノ人ヲ一。寄ス二語ヲ娑婆修行ノ者ニ一。念 |
Z08_0018B12: | 念精勤M(シテ)莫二睡眠スル一。已上(初句葉ノ字。他部ニハ作レ臺。古今兩ナカラ用ユ。讚本ノ異ナル耳。)此文の心 |
Z08_0018B13: | を。新千載集漸空上人見せばやと花のなかばを殘しても。たれふ |
Z08_0018B14: | る里の我をまつらん。○閻浮とは。須彌山の南なる海 |
Z08_0018B15: | のうへにある所なり。具には閻浮提といふ。わが朝も |
Z08_0018B16: | その內なり。衆經音義ニ云ク。閻浮ト者。從テレ樹ニ爲スレ名ト。 |
Z08_0018B17: | 舊譯ニハ云二穢樹ト一。提ト者略也。應レ言二提鞞波ト一。此ニハ |
Z08_0018B18: | 云レ洲ト。已上●(四三)遊仙窟に行狀の字を。ありさまと |
Z08_0018B19: | 訓す。○うつりは遷の字なり。●(四四)とみればとい |
Z08_0018B20: | ふは。家の內より家の外を見る義なり。內外をうちと |