浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0015A01: | 生。何ソ有ンレ疑乎。已上●(六)本願すでに成就して常沒 |
Z08_0015A02: | をすくひ。末代を利する力をまふけ給へるゆへに。● |
Z08_0015A03: | (七)重戒を破れる僧尼は。その罪在家の惡人よりもは |
Z08_0015A04: | なはだをもし。しかれども。まめやかに念佛すれは。來 |
Z08_0015A05: | 迎にあづかるとなり。○四重は比丘戒。最初の四羅波 |
Z08_0015A06: | 夷なり。○八重は比丘尼戒。最初の八波羅夷なり。目連問罪 |
Z08_0015A07: | 報經ニ云ク。犯ス一波羅夷ヲ一如キ二他化自在天ノ一壽十六千歲ノ墮ス二泥犁ノ中ニ一。於テ二人間ニ一數レハ。九百二十一億六十千歲。○この泥犁は阿鼻地 |
Z08_0015A08: | 獄也。○四重は允堪師ノ云ク。四重ハ卽婬盜殺妄也。諸戒 |
Z08_0015A09: | 之中ニ。此ノ四最モ重シ。已上○八重とは。四重の上に觸八 |
Z08_0015A10: | 覆隨の四重をくはふる也。○觸與二男子ノ身一相摩觸ス也。八。八事也。捉レ手ヲ。 |
Z08_0015A11: | 捉レ衣ヲ。入ル二屛處ニ一。共ニ立ツ。共ニ語ル共ニ行ク。身相ヒ倚ル。共ニ期ス。覆遮二-覆M(シテ)他尼ノ罪ヲ一。而不二肯テ對M(シテ)レ衆ニ陳ヘ露サ一。隨隨二-順M(シテ) |
Z08_0015A12: | 爲ニレ僧被ルレ擧セ之比丘ニ一共ニ住ス也。資持記ニ云ク。已上ノ八重。前四ハ根本ナリ。後 |
Z08_0015A13: | 四ハ枝條ナリ。女ノ情ハ偏ニ重シ。故ニ須二特ニ制ス一。卽チ限分不同 |
Z08_0015A14: | 戒也。已上○報佛化佛の來迎は。觀經を案ずるに。上品 |
Z08_0015A15: | にうまるべき人は。報佛の來迎にあづかり。中品下品 |
Z08_0015A16: | にうまる〻人は。化佛の來迎を感ずる也。佛にさだま |
Z08_0015A17: | れるかたちなし。機にしたがひて勝劣あり。報佛とは。 |
Z08_0015A18: | 眞の佛體なり。化佛とは。化現の佛身なり。●(八)上に |
Z08_0015A19: | は機のつたなきも往生する事をあかし。是は行のす |
Z08_0015A20: | くなきもうまる〻事をいふ也。○一稱とは。心に本願 |
Z08_0015B01: | をたのみて。口に一たび名號をとなふる也。○一念と |
Z08_0015B02: | は。聲なくして心に念ずる也。禮讚ニ云ク。下至テ二十聲乃 |
Z08_0015B03: | 至一聲一念等ニ一。必得二往生一云云。決疑鈔ニ云ク。念稱相ヒ |
Z08_0015B04: | 備ルヲ。名テ爲二一聲ト一。唯念ニM(シテ)無ヲレ聲。名テ爲二一念ト一。如レ次ノ |
Z08_0015B05: | 應レ配ス二下上ト下中トノ兩品ノ受法ニ一。已上○無漏とは。煩惱 |
Z08_0015B06: | にそまらぬ義也。○無生とは。生死にかへらざる義な |
Z08_0015B07: | り。法事讚記中○寶國とは。衆寶所成の極樂の事也。法事讚ニ |
Z08_0015B08: | 云ク。無漏無生ニM(シテ)還タ卽チ眞ナリ。○禮讚ニ云ク。無生ノ寶國。 |
Z08_0015B09: | 永ク爲レ常。已上●(九)善導和尙念佛の時。口より光明を |
Z08_0015B10: | 放ち給ひしかば。高宗皇帝。勅額をたまはりて。その寺 |
Z08_0015B11: | を光明寺といへり。直に御名をよぶは無禮なれば。處 |
Z08_0015B12: | によせて光明大師と申也。淨土の敎。後漢の比より。 |
Z08_0015B13: | やうやくをこりて。晉の代に道安法師。惠遠禪師さか |
Z08_0015B14: | りに念佛をひろめられしより。數百年の中。此道をつ |
Z08_0015B15: | ぐ人ともしからず。されども。なを上代には根機もす |
Z08_0015B16: | ぐれたれば。事理を混じてす〻め。觀稱ひとしくをこ |
Z08_0015B17: | なへり。こ〻に善導大師。彌陀の化身として。はじめて |
Z08_0015B18: | 正雜二行をわかち。稱名本願の趣を勸めたまへり。ま |
Z08_0015B19: | ことに前代未聞の妙釋。たれかこれを信ぜざらんや。 |
Z08_0015B20: | ○弘決ニ云ク。琳法師釋M(シテ)云ク。東方ハ屬スレ震ニ。是レ日出之 |