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Z0370 帰命本願鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0015A01: 生。何疑乎。已上●(六)本願すでに成就して常沒
Z08_0015A02: をすくひ。末代を利する力をまふけ給へるゆへに。●
Z08_0015A03: (七)重戒を破れる僧尼は。その罪在家の惡人よりもは
Z08_0015A04: なはだをもし。しかれども。まめやかに念佛すれは。來
Z08_0015A05: 迎にあづかるとなり。○四重は比丘戒。最初の四羅波
Z08_0015A06: 夷なり。○八重は比丘尼戒。最初の八波羅夷なり。目連問罪
Z08_0015A07: 報經。犯波羅夷他化自在天壽十六千歲泥犁。於人間レハ。九百二十一億六十千歲。○この泥犁は阿鼻地
Z08_0015A08: 獄也。○四重は允堪師。四重卽婬盜殺妄也。諸戒
Z08_0015A09: 之中。此四最已上○八重とは。四重の上に觸八
Z08_0015A10: 覆隨の四重をくはふる也。○觸男子相摩觸也。八。八事也。捉
Z08_0015A11: 。入屛處。共。共。身相。共-覆M(シテ)他尼。而不M(シテ)-順M(シテ)
Z08_0015A12: 僧被之比丘也。資持記。已上八重。前四根本ナリ。後
Z08_0015A13: 枝條ナリ。女。故。卽限分不同
Z08_0015A14: 戒也。已上○報佛化佛の來迎は。觀經を案ずるに。上品
Z08_0015A15: にうまるべき人は。報佛の來迎にあづかり。中品下品
Z08_0015A16: にうまる〻人は。化佛の來迎を感ずる也。佛にさだま
Z08_0015A17: れるかたちなし。機にしたがひて勝劣あり。報佛とは。
Z08_0015A18: 眞の佛體なり。化佛とは。化現の佛身なり。●(八)上に
Z08_0015A19: は機のつたなきも往生する事をあかし。是は行のす
Z08_0015A20: くなきもうまる〻事をいふ也。○一稱とは。心に本願
Z08_0015B01: をたのみて。口に一たび名號をとなふる也。○一念と
Z08_0015B02: は。聲なくして心に念ずる也。禮讚。下至十聲乃
Z08_0015B03: 至一聲一念等。必得往生云云。決疑鈔。念稱相
Z08_0015B04: ルヲ。名一聲。唯念ニM(シテ)聲。名一念。如
Z08_0015B05: 下上下中トノ兩品受法已上○無漏とは。煩惱
Z08_0015B06: にそまらぬ義也。○無生とは。生死にかへらざる義な
Z08_0015B07: り。法事讚記中○寶國とは。衆寶所成の極樂の事也。法事讚
Z08_0015B08: 。無漏無生ニM(シテ)ナリ。○禮讚。無生寶國。
Z08_0015B09: 常。已上●(九)善導和尙念佛の時。口より光明を
Z08_0015B10: 放ち給ひしかば。高宗皇帝。勅額をたまはりて。その寺
Z08_0015B11: を光明寺といへり。直に御名をよぶは無禮なれば。處
Z08_0015B12: によせて光明大師と申也。淨土の敎。後漢の比より。
Z08_0015B13: やうやくをこりて。晉の代に道安法師。惠遠禪師さか
Z08_0015B14: りに念佛をひろめられしより。數百年の中。此道をつ
Z08_0015B15: ぐ人ともしからず。されども。なを上代には根機もす
Z08_0015B16: ぐれたれば。事理を混じてす〻め。觀稱ひとしくをこ
Z08_0015B17: なへり。こ〻に善導大師。彌陀の化身として。はじめて
Z08_0015B18: 正雜二行をわかち。稱名本願の趣を勸めたまへり。ま
Z08_0015B19: ことに前代未聞の妙釋。たれかこれを信ぜざらんや。
Z08_0015B20: ○弘決。琳法師釋M(シテ)。東方。是日出之

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