浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0013A01: | て。むまれんずるやうに心得て。ひたすら(一向)佛の |
Z08_0013A02: | 御ちからとのみはおもはぬこそ。おほけな(無應氣)き事 |
Z08_0013A03: | にて侍れ。(一一八)さる程に。す▲ろに心行もふそく |
Z08_0013A04: | (不足)におぼえ。往生もうたがはしげ(氣)なり。(一一九) |
Z08_0013A05: | これしか(倂)しながら。他力のいはれ(謂)を。おもひ |
Z08_0013A06: | わか(別)ぬゆへ也。(一二〇) |
Z08_0013A07: | 諺註 |
Z08_0013A08: | 香𧰼起信ノ疏ニ云ク。歸ハ是敬順ノ義。命ハ謂ク諸佛ノ敎 |
Z08_0013A09: | 命ナリ云云。今日の果に對して。因位の誓願を本願 |
Z08_0013A10: | といふ。今のさすところは。別願の第十八念佛往 |
Z08_0013A11: | 生の願なり。字書ニ云ク。抄或ハ作ルレ鈔ニ。廣韻云。略 |
Z08_0013A12: | 也。增韻云。謄寫也。已上○下卷の終に云ク。としても |
Z08_0013A13: | かくしても。た▲身をまかせてたのめ。本願たす |
Z08_0013A14: | け給ふべしとのみき〻しかば。歸命本願抄とや |
Z08_0013A15: | なづくべからん云云。記主上人云ク。南無ト者歸 |
Z08_0013A16: | 命ナリ。歸命ト者助ケ給ヘト云フ意也。已上 |
Z08_0013A17: | ●(一)發端の詞也。○これ序也。●(二)これは摠じて佛 |
Z08_0013B01: | 法を歎ず。○ほとけ。八萬四千の煩惱に對して。八萬 |
Z08_0013B02: | 四千の法門をとき給へり。今大數を存じて。た▲八 |
Z08_0013B03: | 萬といふ對句なればなり。○その大小漸頓の敎は。み |
Z08_0013B04: | な衆生利鈍の情にしたがふ說なれば隨情といふ。善 |
Z08_0013B05: | 導大師ノ御疏ニ云ク。諸佛ノ敎行。數越タリ二塵沙ニ一。稟識ノ機 |
Z08_0013B06: | 緣。隨情非レ一ニ。已上○佛の敎は。生死を出て。𣵀槃に入 |
Z08_0013B07: | べき門なれば敎門といふ。○生死の苦は。邊もなく。 |
Z08_0013B08: | 底もなきを。海にたとへて苦海といふ。盆經疏ノ記。○佛法 |
Z08_0013B09: | の人を渡すことを舟によそへて法船といふ也。○弘 |
Z08_0013B10: | 決ニ云ク。隨二-順スルヲ物情ニ一名二隨他意ト一。亦名二隨情ト一云云。淨 |
Z08_0013B11: | 土風航鈔ノ釋解ニ云。八萬隨情之說ハ。且ク應ス二自力當分 |
Z08_0013B12: | 之機ニ一。彼モ亦終ニ入テ二淨土ニ一得果。是ノ故ニ。應レ云三一代ノ敎 |
Z08_0013B13: | 門。唯爲二淨土一宗之方便一也云云。●(三)是は別して |
Z08_0013B14: | 本願を讚ず。○六八とは。彌陀如來別願の數なり。群疑論ニ |
Z08_0013B15: | 云ク。陳二六八誓願ヲ於發心初住之前ニ一。○超世とは。世にこゆると訓ず。三 |
Z08_0013B16: | 世諸佛の誓願にこえすぐる〻義なり。大經ニ云ク。我レ |
Z08_0013B17: | 建二超タルレ世ニ願ヲ一。必至二無上道ニ一。同鈔ニ云ク。超二世流布ノ |
Z08_0013B18: | 諸佛ノ本願ニ一是ヲ名二超世ト一。已上○本願とは。十劫以前に |
Z08_0013B19: | 成就し給へる本願なり。これ此抄の題號なれば。序の |
Z08_0013B20: | はじめ。卷の終に。をの〱本願の詞を置給へり。○ |