浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0011A01: | あれども。この念佛の一行をもて(以)。決定往生すべ |
Z08_0011A02: | きことはり。いかなるゆへとしらず。(六四)もとより |
Z08_0011A03: | 一文不知の身なるうへ。(六五)はか〲しく。知識のを |
Z08_0011A04: | しへをうけたまはらねば。(六六)つや〱(一切)たち |
Z08_0011A05: | いらぬ事に侍り。(六七)不審までもをよばぬ。うゐ〱 |
Z08_0011A06: | し(初敷)さなれば。いづくをいかにと問ひ申すべしと |
Z08_0011A07: | もおぼえず。(六八)た▲をろかなる心をくみて。き〻 |
Z08_0011A08: | やすきやうに。をしへ給ひなんやといへば。(六九)老僧 |
Z08_0011A09: | のいはく。さやうの事は智者のわざ(行)なり。さらに |
Z08_0011A10: | 愚老がわきまふべき所にあらず。(七〇)申さむにつ |
Z08_0011A11: | けて。佛の知見もは▲かりあり。(七一)人のあざけ(嘲) |
Z08_0011A12: | りいか▲さ(去)らん。(七二)そのうへ。をのづから(自然) |
Z08_0011A13: | (七三)き〻をきたりし事も。ちかごろは。いたく(甚) |
Z08_0011A14: | おいにほれ(惘)て。みなわすれぬらん。(七四)されど |
Z08_0011A15: | も。たづね給ふ所のさりがたければ。心にのこりたら |
Z08_0011A16: | ん事のかたはし(片端)を。いさ〻かきこえ侍らむ。 |
Z08_0011A17: | (七五)いにしへ智者たちの申されしは。(七六)念佛 |
Z08_0011A18: | して極樂に往生すといふ事。さらに別の子細なし。 |
Z08_0011A19: | (七七)いかなる惡人なれども。傍機たすけ給へと思て。 |
Z08_0011A20: | 傍心南無阿彌陀佛と〻なふれば。傍行佛の本願に乘 |
Z08_0011B01: | じて。必うまる〻也。(七八)その願といふは。(七九)四 |
Z08_0011B02: | 十八願の中の。第十八の願に。(八〇)設我得佛。十方衆 |
Z08_0011B03: | 生。至心信樂。欲生我國。乃至十念。若不生者。不取正覺 |
Z08_0011B04: | と說きたまへるなり。(八一)この願をくはしく心う(得) |
Z08_0011B05: | るに。機につきて心行あり。佛につきて誓願あるべし。 |
Z08_0011B06: | (八二)そのなかに十方衆生といふは。まづ往生の機類 |
Z08_0011B07: | をさだむ。(八三)善人も惡人も。ともにおさまるべけ |
Z08_0011B08: | れども。大悲のほい(本意)をはか(計)るに。もとも(最) |
Z08_0011B09: | 惡人をさきとすべし。(八四)至心信樂。欲生我國とい |
Z08_0011B10: | ふは。往生の安心をあかす。(八五)くはしくいは▲。三 |
Z08_0011B11: | 心あるべし。(八六)要をと(取)れば。たすけ給へとお |
Z08_0011B12: | もふ心にた(足)りぬ。(八七)乃至十念といふは。往生 |
Z08_0011B13: | の起行をとく。彌陀の名號をとなへんこと。十こゑ一 |
Z08_0011B14: | こゑまでもすてじとなり。(八八)若不生者。不取正覺 |
Z08_0011B15: | といふは。誓願をた(建)つ。その念佛せんもの生るま |
Z08_0011B16: | じくば。われ正覺をとらじといふなり。(八九)おほよ |
Z08_0011B17: | そ。(大凡)(九〇)いづれの敎にも。(九一)機と心と行と |
Z08_0011B18: | の三をあきらむるが。諸宗の大事にては侍るなるに。 |
Z08_0011B19: | (九二)かの聖道門のなかに。(九三)五逆の調達をさし |
Z08_0011B20: | て。三菩提の記莂をさづけしがごときは。(九四)まづ |