浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J18_0266A01: | ふが如く。切に恭敬修を守られける。洗浴盥漱等の |
J18_0266A02: | 法殊に丁寧にして。護淨の用心いとねんごろなり。 |
J18_0266A03: | 常に門人に示していはく。汝等須らく護淨の法式を |
J18_0266A04: | しり。心を至して佛殿を掃除し。恒に淨潔ならしむ |
J18_0266A05: | べし佛前供養の香華燈燭飯食等。ちからを盡し心を |
J18_0266A06: | 須ひて。これをととのへ。法のごとく丁寧に洗淨し |
J18_0266A07: | 誠心に獻供すべし。華をたて菓子を盛るに表裏あら |
J18_0266A08: | しめ人前をかざり佛意をおもはざることなかれ。華 |
J18_0266A09: | 及菓子など毎朝新淨の物を供ぜよ。古華古菓を須る |
J18_0266A10: | ことなかれ。凡三寶供養の物において。顧惜の念を |
J18_0266A11: | 生することなかれ。常に本尊において眞佛の思ひを |
J18_0266A12: | なし。慇懃の意をもて恭敬し奉事をすべしよくかく |
J18_0266A13: | のごとくせば。念念に罪をのがれて。功德無量なり。 |
J18_0266A14: | もし少も慢を生じ。不敬をいたさば。時時罪を得。 |
J18_0266A15: | 福を損ずることまた無量なり。愼て法に依順し事事に |
J18_0266A16: | 心を須ひて麁慢をいたすことなかれと敎示せらる。ま |
J18_0266A17: | た師諸徒に命じ。鉢椀食盤を製して。日日巳の刻。 |
J18_0266B18: | 法のごとく本尊に獻供せしめまた毎年七月十五日に |
J18_0266B19: | は。師および隨從の僧徒。各各別に淨財を投じて。 |
J18_0266B20: | 諸の珍菓美食を營備し。一切の三寶十方の衆僧を供 |
J18_0266B21: | 養し。盂蘭盆經を讀誦せしむ。また師有信の檀越。 |
J18_0266B22: | 先亡の追善に。齋會を設んとて。淨財を投ぜる毎 |
J18_0266B23: | に。寺主或は知事に示ていはく。無得多求壞其 |
J18_0266B24: | 善心と説たまへりとて。淨財の餘殘を悉く檀越へ |
J18_0266B25: | 戾させられける |
J18_0266B26: | 師ある白衣の家に。齋に請ぜられ佛前に詣でられけ |
J18_0266B27: | るに。その日忌諱にあたりし靈牌にのみ。おごそか |
J18_0266B28: | に供物をかざりそなへ。本尊にはただ一銅器に飯を |
J18_0266B29: | 盛りて。ささげたるばかりなり。師即ち施主に示し |
J18_0266B30: | ていはく。位牌には丁寧に物を供じ。また來客およ |
J18_0266B31: | び家内の人人にも。時節の佳品をあつめ。菜羹種種 |
J18_0266B32: | 調へ食しながら。本尊にこれを供ぜさること甚だ法に |
J18_0266B33: | そむきてよろしからず。實義をいはば。本尊をだに |
J18_0266B34: | 意を盡して供養し奉らば。其功德亡靈に通じて。宜 |