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J2710 関通和尚行業記 〓 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J18_0266A01: ふが如く。切に恭敬修を守られける。洗浴盥漱等の
J18_0266A02: 法殊に丁寧にして。護淨の用心いとねんごろなり。
J18_0266A03: 常に門人に示していはく。汝等須らく護淨の法式を
J18_0266A04: しり。心を至して佛殿を掃除し。恒に淨潔ならしむ
J18_0266A05: べし佛前供養の香華燈燭飯食等。ちからを盡し心を
J18_0266A06: 須ひて。これをととのへ。法のごとく丁寧に洗淨し
J18_0266A07: 誠心に獻供すべし。華をたて菓子を盛るに表裏あら
J18_0266A08: しめ人前をかざり佛意をおもはざることなかれ。華
J18_0266A09: 及菓子など毎朝新淨の物を供ぜよ。古華古菓を須る
J18_0266A10: ことなかれ。凡三寶供養の物において。顧惜の念を
J18_0266A11: 生することなかれ。常に本尊において眞佛の思ひを
J18_0266A12: なし。慇懃の意をもて恭敬し奉事をすべしよくかく
J18_0266A13: のごとくせば。念念に罪をのがれて。功德無量なり。
J18_0266A14: もし少も慢を生じ。不敬をいたさば。時時罪を得。
J18_0266A15: 福を損ずることまた無量なり。愼て法に依順し事事に
J18_0266A16: 心を須ひて麁慢をいたすことなかれと敎示せらる。ま
J18_0266A17: た師諸徒に命じ。鉢椀食盤を製して。日日巳の刻。
J18_0266B18: 法のごとく本尊に獻供せしめまた毎年七月十五日に
J18_0266B19: は。師および隨從の僧徒。各各別に淨財を投じて。
J18_0266B20: 諸の珍菓美食を營備し。一切の三寶十方の衆僧を供
J18_0266B21: 養し。盂蘭盆經を讀誦せしむ。また師有信の檀越。
J18_0266B22: 先亡の追善に。齋會を設んとて。淨財を投ぜる毎
J18_0266B23: に。寺主或は知事に示ていはく。無得多求壞其
J18_0266B24: 善心と説たまへりとて。淨財の餘殘を悉く檀越へ
J18_0266B25: 戾させられける
J18_0266B26: 師ある白衣の家に。齋に請ぜられ佛前に詣でられけ
J18_0266B27: るに。その日忌諱にあたりし靈牌にのみ。おごそか
J18_0266B28: に供物をかざりそなへ。本尊にはただ一銅器に飯を
J18_0266B29: 盛りて。ささげたるばかりなり。師即ち施主に示し
J18_0266B30: ていはく。位牌には丁寧に物を供じ。また來客およ
J18_0266B31: び家内の人人にも。時節の佳品をあつめ。菜羹種種
J18_0266B32: 調へ食しながら。本尊にこれを供ぜさること甚だ法に
J18_0266B33: そむきてよろしからず。實義をいはば。本尊をだに
J18_0266B34: 意を盡して供養し奉らば。其功德亡靈に通じて。宜

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