浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0668A01: | 雙觀經ニ果智ヲ説ヲ五智トス佛智ヲ總智トシ四智ヲ別トス宗鏡錄八十八(十五丁)云佛智ハ體也四智ハ一體ノ用也已上 故ニ五智ト別ツトイヘトモ其體一也顯密二敎不出此意大原第三問答ノ下ニ以佛智配他力實體以四智屬他力ノ化用意ヲ得テ知ルヘシ○放光ノ本尊ハ今ニ本堂南ノ壇上ニ安置ス又開山ノ弟子典宗號正蓮社念譽姓三好攝州人投干稱念剃戒受業大坂天滿九品寺開山是ナリ總系譜中(八丁)。 |
J17_0668A02: | 剃髮舍利の事 |
J17_0668A03: | 記云吉田松樂院の阿闍梨は上人の莫逆にして法契あ |
J17_0668A04: | つく侍りし時に上人示寂とつたへきき驚きたちて登 |
J17_0668A05: | 山あられしかとはや斂棺し畢りぬれは訃音を承る事 |
J17_0668A06: | の遲かりつるゆへ御遺骸を拜する事あたはすとて棺 |
J17_0668A07: | にすかりつき常に他事なく御敎訓を蒙りしに因縁淺 |
J17_0668A08: | くして御終焉の期に御結縁申ささる事生涯の恨なり |
J17_0668A09: | と涙にむせひふかく悲歎せるあり樣小縁ならぬ事と |
J17_0668A10: | そ見えけるかくて側に上人のそり髮ありけるを見て |
J17_0668A11: | 愁傷の餘りに是なん永き御名殘の形見に傳へ奉らん |
J17_0668A12: | と紙に裹懷にして歸り箱に納めて珍敬せり程過て一 |
J17_0668A13: | 時對面のおもひをなし箱をひらき見れは其髮悉く舍 |
J17_0668B14: | 利と變せり阿闍梨感涙驚起して恰も狂人のことく念佛 |
J17_0668B15: | して能能見るに髮ことに舍利を貫きけれはいとどたう |
J17_0668B16: | とさ限りなくいそぎ當山に馳來り稱憶和尚へかくと |
J17_0668B17: | 告三分が一をわかちて一心院に納め傳て靈寶となし |
J17_0668B18: | ける阿闍梨は寶塔に收めて朝暮恭敬禮拜し精修年經 |
J17_0668B19: | て本意のことく正念命終しけるとかや。 |
J17_0668B20: | ○松華院ハ中頃松樂庵ト號シ吉田ノ隱居町未申ノ隅ニ在リ本尊ハ地藏尊也古キ尊像ニテ威靈イチシルシク四五年已前マテ形ノコトクナル庵モ殘リケルカ社地ユヘ今ハ民家トナリケルト里人ノ言傳ヘ侍ル○阿闍梨所持ノ舍利ハイカナル縁アリシニヤ今ハ眞如堂ニ納リテ奇瑞カクレナシト古記ニ誌ス。 |
J17_0668B21: | 將軍義輝公額字賜事 |
J17_0668B22: | 足利尊氏將軍十三代の末葉義輝公天文十六年に征夷 |
J17_0668B23: | 將軍に任ぜらるといへとも駿州に今川義元甲斐に武 |
J17_0668B24: | 田信玄尾張に織田信長三國の主たかひに猛威をふる |
J17_0668B25: | ひ武功によつて將軍宣下の勅をうけ天下を掌握せん |
J17_0668B26: | といどみ戰ひしかは矢さけひの音耳を驚かし劍戟の |
J17_0668B27: | 光刀室に納りがたく世上靜ならねは御威勢も日日に |