浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0661A01: | とおもひあきらめて彌往生極樂を願ふへし。 |
J17_0661A02: | 七同伴の中にをいて心に應せさる事有といへとも偏 |
J17_0661A03: | 執の心を以て是非の沙汰いたすへからす若自他の爲 |
J17_0661A04: | に用ひましき事あらは和合心を以て密に談すへし但 |
J17_0661A05: | 敎誡説破の事は是を除くへし。 |
J17_0661A06: | 右一味安心の行者におゐては年來踈遠の間といへ |
J17_0661A07: | とも同修業のゆへあれは親眤の友となるへし然る |
J17_0661A08: | に我を立人を欺き自を讃じ他を毀るは和合を破る |
J17_0661A09: | 根元なり四海皆兄弟也何そ怨を結ばんや深く保重 |
J17_0661A10: | すへし。 |
J17_0661A11: | 八安心起行廢立の事他宗他門に對し道俗貴賤に向ひ |
J17_0661A12: | 其色をあらはすへからす其心を語るへからす况や問 |
J17_0661A13: | 答往復せんをや何に况や諍論に及はんや若人來り |
J17_0661A14: | て問事あらは無分別の由を答ふへし但し講筵の砌を |
J17_0661A15: | 除く。 |
J17_0661A16: | 右且は秘すへし憚へし自今以後其沙汰停止すへし |
J17_0661A17: | 圓通皇子の云無智の男女佛法の邪正を判し乃至此 |
J17_0661B18: | 時にあたりて王法の威輕うして七難世に起ると宣 |
J17_0661B19: | へり是非の沙汰有によつて佛法の障難發る深くこ |
J17_0661B20: | れを憚るへし釋云修行あるを見ては瞋毒を起し方 |
J17_0661B21: | 便破壞して競て怨を生すと此釋常に心腑に收むへ |
J17_0661B22: | し元祖上人七箇條の制誡は無智の弟子等名を專修 |
J17_0661B23: | にかりて種種の邪義を搆るによりてなり愚者の敎 |
J17_0661B24: | 化は人をして邪路に入しむると見えたり恐るへ |
J17_0661B25: | し恐るへし又諍論の處には諸の煩惱起る智者は是を遠 |
J17_0661B26: | 離する事百由旬といへり或は勝負の心を以て法を |
J17_0661B27: | 説眷屬を求めんが爲にし或は自の知る所を以て他 |
J17_0661B28: | の道法を非し或は諸經の中の相違の過失を出し或 |
J17_0661B29: | は利養の爲のゆへに説法す斯のことくなる人はまさ |
J17_0661B30: | に地獄に墮して涅槃に至らさるへしと已上法聰記説 |
J17_0661B31: | 法明眼論等の意也往生極樂の障難永劫墮獄の根元 |
J17_0661B32: | 也尤愼むへし。 |
J17_0661B33: | 九專修の門に入りしより以來畢命を期として敎化の |
J17_0661B34: | 旨誓て退轉すへからさる事。 |