ウィンドウを閉じる

J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0661A01: とおもひあきらめて彌往生極樂を願ふへし。
J17_0661A02: 七同伴の中にをいて心に應せさる事有といへとも偏
J17_0661A03: 執の心を以て是非の沙汰いたすへからす若自他の爲
J17_0661A04: に用ひましき事あらは和合心を以て密に談すへし但
J17_0661A05: 敎誡説破の事は是を除くへし。
J17_0661A06: 右一味安心の行者におゐては年來踈遠の間といへ
J17_0661A07: とも同修業のゆへあれは親眤の友となるへし然る
J17_0661A08: に我を立人を欺き自を讃じ他を毀るは和合を破る
J17_0661A09: 根元なり四海皆兄弟也何そ怨を結ばんや深く保重
J17_0661A10: すへし。
J17_0661A11: 八安心起行廢立の事他宗他門に對し道俗貴賤に向ひ
J17_0661A12: 其色をあらはすへからす其心を語るへからす况や問
J17_0661A13: 答往復せんをや何に况や諍論に及はんや若人來り
J17_0661A14: て問事あらは無分別の由を答ふへし但し講筵の砌を
J17_0661A15: 除く。
J17_0661A16: 右且は秘すへし憚へし自今以後其沙汰停止すへし
J17_0661A17: 圓通皇子の云無智の男女佛法の邪正を判し乃至此
J17_0661B18: 時にあたりて王法の威輕うして七難世に起ると宣
J17_0661B19: へり是非の沙汰有によつて佛法の障難發る深くこ
J17_0661B20: れを憚るへし釋云修行あるを見ては瞋毒を起し方
J17_0661B21: 便破壞して競て怨を生すと此釋常に心腑に收むへ
J17_0661B22: し元祖上人七箇條の制誡は無智の弟子等名を專修
J17_0661B23: にかりて種種の邪義を搆るによりてなり愚者の敎
J17_0661B24: 化は人をして邪路に入しむると見えたり恐るへ
J17_0661B25: し恐るへし又諍論の處には諸の煩惱起る智者は是を遠
J17_0661B26: 離する事百由旬といへり或は勝負の心を以て法を
J17_0661B27: 説眷屬を求めんが爲にし或は自の知る所を以て他
J17_0661B28: の道法を非し或は諸經の中の相違の過失を出し或
J17_0661B29: は利養の爲のゆへに説法す斯のことくなる人はまさ
J17_0661B30: に地獄に墮して涅槃に至らさるへしと已上法聰記説
J17_0661B31: 法明眼論等の意也往生極樂の障難永劫墮獄の根元
J17_0661B32: 也尤愼むへし。
J17_0661B33: 九專修の門に入りしより以來畢命を期として敎化の
J17_0661B34: 旨誓て退轉すへからさる事。

ウィンドウを閉じる