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J2530 称念上人行状記 妙阿 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J17_0659A01: する事なかれ已上一家大師の釋に曰大衆同心に三界
J17_0659A02: をいとへと已上又云惣して此人天の樂を猒ふことをす
J17_0659A03: すむ無常八苦の火人を燒と已上但し專修の行者たり
J17_0659A04: といへとも若は佛法外護のため若は衆生依怙のた
J17_0659A05: め權神に歸するは邪因邪業にあらず若名利を得ん
J17_0659A06: か爲ならは亦邪也法事讃觀念法門等此意而已。
J17_0659A07: 二行住坐臥欣求淨土の念に住すへき事
J17_0659A08: 祖師上人云たとひ此界を猒といへとも彼國を欣は
J17_0659A09: ざれは往生すへからす是故にまさに淨土を欣ふへ
J17_0659A10: しと已上夫出離生死の法は必す願を以て先とす禮讃
J17_0659A11: にいはく願共諸衆生往生安樂國と已上往生要集云淨
J17_0659A12: 土の業は願に依て報を得罪報は量あり淨土の法は
J17_0659A13: 量なしと已上一世の勤苦は須臾の間なり何そ衆事を
J17_0659A14: 棄て淨土を求めさるや願は諸の行者努努懈怠する
J17_0659A15: 事なかれ所詮往生を願ふより外異事を願へからず
J17_0659A16: となり玄義云生死甚いとひかたし佛法また願ひか
J17_0659A17: たし共に金剛の志を發し橫に四流を超斷し願ふて
J17_0659B18: 彌陀界に入れと。
J17_0659B19: 已上の二箇條は歷縁對境して失念のとき機根に隨
J17_0659B20: て懺悔相續すへし。
J17_0659B21: 三一向專念の金言を仰て一心專念の敎誡を信し諸の
J17_0659B22: 雜行を抛て一向專念の身となるへし。
J17_0659B23: たとひ此をいとひ彼を欣といへとも其業を專にせ
J17_0659B24: されは順次の生因とはなりかたし故に釋云隨縁雜
J17_0659B25: 善恐難生已上願は諸の行者寤寐に忘るる事なかれ無
J17_0659B26: 餘無間に名號を稱すへし一家大師釋して言く一心
J17_0659B27: 專念彌陀名號等已上又云但心を專にしてなさしむる
J17_0659B28: ものは十はすなはち十なから生す雜を修する不至
J17_0659B29: 心のものは千か中に一もなしと又感師云餘の一切
J17_0659B30: の諸願諸行を廢して西方の一行を唯願唯行せよ雜
J17_0659B31: 修のものは萬に一人も生せす專修の人は千に一失
J17_0659B32: なしと選擇に云夫速かに生死を離れんと欲せは二
J17_0659B33: 種の勝法の中乃至名を稱すれは必す往生を得佛本
J17_0659B34: 願に依るか故にと云云。

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