浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J17_0659A01: | する事なかれ已上一家大師の釋に曰大衆同心に三界 |
J17_0659A02: | をいとへと已上又云惣して此人天の樂を猒ふことをす |
J17_0659A03: | すむ無常八苦の火人を燒と已上但し專修の行者たり |
J17_0659A04: | といへとも若は佛法外護のため若は衆生依怙のた |
J17_0659A05: | め權神に歸するは邪因邪業にあらず若名利を得ん |
J17_0659A06: | か爲ならは亦邪也法事讃觀念法門等此意而已。 |
J17_0659A07: | 二行住坐臥欣求淨土の念に住すへき事 |
J17_0659A08: | 祖師上人云たとひ此界を猒といへとも彼國を欣は |
J17_0659A09: | ざれは往生すへからす是故にまさに淨土を欣ふへ |
J17_0659A10: | しと已上夫出離生死の法は必す願を以て先とす禮讃 |
J17_0659A11: | にいはく願共諸衆生往生安樂國と已上往生要集云淨 |
J17_0659A12: | 土の業は願に依て報を得罪報は量あり淨土の法は |
J17_0659A13: | 量なしと已上一世の勤苦は須臾の間なり何そ衆事を |
J17_0659A14: | 棄て淨土を求めさるや願は諸の行者努努懈怠する |
J17_0659A15: | 事なかれ所詮往生を願ふより外異事を願へからず |
J17_0659A16: | となり玄義云生死甚いとひかたし佛法また願ひか |
J17_0659A17: | たし共に金剛の志を發し橫に四流を超斷し願ふて |
J17_0659B18: | 彌陀界に入れと。 |
J17_0659B19: | 已上の二箇條は歷縁對境して失念のとき機根に隨 |
J17_0659B20: | て懺悔相續すへし。 |
J17_0659B21: | 三一向專念の金言を仰て一心專念の敎誡を信し諸の |
J17_0659B22: | 雜行を抛て一向專念の身となるへし。 |
J17_0659B23: | たとひ此をいとひ彼を欣といへとも其業を專にせ |
J17_0659B24: | されは順次の生因とはなりかたし故に釋云隨縁雜 |
J17_0659B25: | 善恐難生已上願は諸の行者寤寐に忘るる事なかれ無 |
J17_0659B26: | 餘無間に名號を稱すへし一家大師釋して言く一心 |
J17_0659B27: | 專念彌陀名號等已上又云但心を專にしてなさしむる |
J17_0659B28: | ものは十はすなはち十なから生す雜を修する不至 |
J17_0659B29: | 心のものは千か中に一もなしと又感師云餘の一切 |
J17_0659B30: | の諸願諸行を廢して西方の一行を唯願唯行せよ雜 |
J17_0659B31: | 修のものは萬に一人も生せす專修の人は千に一失 |
J17_0659B32: | なしと選擇に云夫速かに生死を離れんと欲せは二 |
J17_0659B33: | 種の勝法の中乃至名を稱すれは必す往生を得佛本 |
J17_0659B34: | 願に依るか故にと云云。 |